校長挨拶
校長の塚原康子よりご挨拶を申し上げます。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校(藝高)は、戦後の復興が進む昭和29年(1954)に、音楽の早期専門教育を熱望する関係者の強い願いが実って設立されました。日本における音楽高校のさきがけであり、国立(現国立大学法人)では唯一の音楽高校です。
それから60年近くがたち、当初、作曲・器楽(ピアノ・弦楽器・管楽器・打楽器)から始まった専攻には、声楽・邦楽が加わり(ただし声楽については平成25年度より募集停止)、多彩な生徒たちを受け入れています。平成7年(1995)には、校舎が設立時のお茶の水から大学構内の現在地へと移転し、大学との絆がさらに深まりました。現在は、専攻実技だけでなく、ソルフェージュ教育やオーケストラ教育での高大連携など、大学と同じ敷地内にある利点を最大限に生かした教育を行っています。
21世紀を迎えて、日本の社会や音楽を取り巻く状況は、設立当初に比べて大きく移り変わりました。しかし、才能溢れる生徒たちが全国から集い、大学との強い連携のもとにユニークな教育を行うという藝高の特質は変わっていません。生徒たちには、上野の森での変化に富んだ高校生活の中で、将来の基盤となる知識や技能を学び、音楽を志す個性的な同級生や先輩・後輩たちと切磋琢磨し、自分自身がめざす音楽のありかたを見つけることが求められています。それを専任教諭と事務職員、大学の各科教員が見守り、サポートします。
昨年度は、恒例の公開実技試験、定期演奏会、演奏修学旅行、アカンサス・コンサートのほかに、平成24年3月27日に北京の中央音楽学院附属中等音楽学校との日中青少年交流演奏会を奏楽堂で行い、音楽を専攻する高校生同士の国際交流が実現しました。これからも、将来の日本の音楽文化の中核となる人材を育てることをめざして、本校の教育成果をさまざまな形で発信することに努めてまいります。
音楽と真剣に向き合うことを希望している全国のみなさん、ぜひ本校に勉強にいらしてください。







