創作茶席「五色界」展
−藝大教授陣による創作茶席・茶道具の展示−
本展は東京藝術大学創立120周年企画「藝大茶会」の一部として、青・赤・黄・白・黒の五色をテーマに、5人の教員がそれぞれ異なる素材で5つの創作茶席を構成するとともに、茶道具も多くの教員が思い思いに創作して展示を行います。
「色界」とは仏教で言う三界[欲界・色界・無色界]の中間に位置し、悟りに向かい禅を行う世界であり、まだ、肉体の物質性をとどめるが、すでに欲望を脱した生命の世界とされています。心を鎮めて観想を深めるに従い、悟りに近づく天声が聞こえてくるかもしれません。
| 会期 | 2007年10月4日(木)−10月28日(日) 午前10時〜午後5時(入館は午後4時45分まで) 月曜日及び10月9日(火)は休館、ただし、10月8日(月)は開館。 なお、10月6日(土)、7日(日)、13日(土)、14日(日)は「藝大茶会」開催日のため休館。 |
| 会場 | 東京藝術大学大学美術館陳列館 |
| 入場料 | 無料 |
【立礼席・道具展示】
陳列館1Fでは学長をはじめ、美術学部現職教員の制作による「茶道具」の展示と藝大茶会とは別に日にち限定(10月20日(土)・21日(日)11:00〜16:00、受付は15:30までとし、1席500円)で藝大茶道部による立礼席を企画いたしました。
青:「零庵(ぜろあん)」(担当:デザイン科教員 尾登 誠一)
漆黒の宇宙に、青く輝き浮かぶ星…地球、青は漠とした中庸の色彩であり、また水を連想させる生命の色。大海は大地を抱き、地上の緑園には鳥や草花が喜びを詩う。いま、宇宙茶室に居し、ひとの吉兆を念う。風が吹き星に命をはこぶ、宇宙は生命の源なり。虚空宇宙の百条の光は、移ろいゆく生のダイナミズムと静かに同調し、ゼロの世界に精神を浮遊させる。
「赧庵(たんあん)」(担当:工芸科教員 山下 了是)
「赧(たん)」という字は、恥かしくて顔を赤らめる様子を表します。紅(くれない)・緋(あけ)・銀朱(ぎんしゅ)・真朱(しんしゅ)。赤は、生きた血の色です。見る人に活力を感じさせる色です。そして、「赤(あか)」は「明(あか)るい」の語源です。「ワクワク」「ドキドキ」を色にすると、赤になりませんか?それは、赤が人間の体内にある色ですから。
「幸庵(こうあん)」(担当:デザイン科教員 橋本 和幸)
古来より土をあらわす黄は幸運を呼ぶ色といわれている。木が朽ち蓄積され土と成る、再生を繰り返す自然のサイクルは、時として黄金をも生み出す。自然の堆積を思わせる触感を足の裏に感じ、大地に育まれた木々の香りで包まれる中、延々と続く森や山の景色を想起する。膨大な時間をかけて作り出された道具は、我々に余韻と開放、緊張感を同時に与えてくれる。この幾層にも重なる場の一席に臨み、人々は幸福感で満たされる。
「石間(いしま)」(担当:彫刻科教員 林 武史)
白い大理石で敷き詰められた不思議な4畳半。鑑賞者は靴を脱ぎ、作品の中に入り込む。静かに足下の石を感じ確かめながらゆっくりと歩く。石の床は不安定で座り心地は良くはないが自らの身体を石の作品の上で感じる。音の床の間、不思議な庭とともに白い茶室で静かなあるひと時を。
「映幻(えいげん)」(担当:絵画科油画教員 小山 穂太郎)
黒は、水の喩えか、見えざるものの喩え、漆喰の黒と光井戸のなかを落ちてくるあかりの反映のなかで、そこには存在しないものに思いを巡らせる場所、絵画の描出の所作と映像のわずかな時間のなかのゆらめきのなかで、幻のような姿とかたちの諸々を黒い質のなかに観て取る場所、黒は風土の喩えともなりえる。
| 主催 | 東京藝術大学、藝大茶会実行委員会 |
| 協力 | アップルジャパン株式会社、株式会社アルフレックス ジャパン、株式会社岩城庭園、 小津産業株式会社和紙博物舗、京丹後市きもの交流会、クオリカ株式会社、株式会社三洋、 墨田加工株式会社、盛旺印刷株式会社、大光電機株式会社、株式会社大丸装工、 東リ株式会社、株式会社電画、株式会社ビットコーン研究所、 株式会社フジエテキスタイル、株式会社フロント、株式会社墨運堂、株式会社 源 吉兆庵 |







