HOME > お知らせ一覧 >藝大とあそぼうin北とぴあ「新版・西遊記〜とんでも悟空の大冒険」

お知らせ

藝大とあそぼうin北とぴあ「新版・西遊記〜とんでも悟空の大冒険」

 10月25日(日)、北区王子の北とぴあ・さくらホールにおいて、満員の聴衆のもと、「藝大とあそぼうin北とぴあ」の演奏会が開かれました。この演奏会は2006年より毎年、「北とぴあ国際音楽祭」の一環として行われているもので、今回が4回目。小さな子どもから大人まで楽しめるコンサートとして、ご好評をいただいています。
 今年は、皆さんよくご存知の「西遊記」の物語を、自由に翻案したミュージカル「新版・西遊記〜とんでも悟空の大冒険」を上演しました。ミュージカルとはいっても、そこで取り上げられるナンバーは、「崖の上のポニョ」などおなじみの子どもの歌から、民族音楽や声明まで含まれる風変わりなものでした。「ミュージカルに、なぜ民族音楽や声明が?」と思われるかもしれませんが、三蔵法師の旅のルートのかなりの部分がシルクロードに重なりますし、有名な「般若心経」もその元となる経典は、彼がインドから持ち帰ったものでした。ですからそれらの要素が登場する必然性があったのです。
 出演は民族音楽を演奏する留学生をはじめ、東京芸大の在学生・卒業生が中心となり、指揮は演奏芸術センターの松下功教授が務めました。ゲストとして語り手に「ゴダイゴ」のヴォーカリストで作曲家のタケカワユキヒデさん、そして主役の孫悟空には小学校6年生、大澤めいさんが抜擢されました。また脇を固めた、文学座の金沢映子さんの演技も、キラリと光りました。さらには声明を唱えるホンモノ!のお坊さんたちも、セリフをしゃべったり、コーラスとして歌ったりと、八面六臂の大活躍でした。
 ストーリーは、ゲームが大好きな女の子が、ある日、自分がゲームの世界に入り込んでしまい、三蔵法師一行と旅をすることになるというもので、舞台進行上、ゲーム画面の映像が重要になりました。それらを、美術学部デザイン科の池亜佐美さんが、あたかも本物のゲームかと見紛うばかりのアニメーションで創ってくれました。このように今回の公演は、演奏芸術センターが主体となって企画したものですが、音楽学部にとどまらず美術学部も参加するなど、本学ならではの才能が結集して実現したといえるでしょう。
 今回は乳幼児の入場制限が設けられなかったため、場内が暗くなるとそれだけで泣き出してしまう小さいお子さんもいて、制作者としてそのあたりの按配が難しいと改めて思いました。しかしながら、エンディングの「ビューティフル・ネーム」では会場が割れんばかりの大合唱となるなど、お客様とのコミュニケーションも上々で、十分にお楽しみいただけたのではないでしょうか。
 東京藝術大学ではこれからも、高度な専門技術を駆使した演奏会だけでなく、親子そろって楽しめるコンサートを企画し、音楽の楽しさを発信してまいります。機会がありましたら是非お運びいただき、生の音楽に触れていただきたいと思います。

東京藝術大学演奏藝術センター
         准教授 大石 泰



RSS FEED RSS FEED RSSとは?