藝大スペシャルアート「障がいを超えて〜みんなで楽しむコンサート」が開催されました
10月24日(日)の午後、本学音楽学部の第1、6ホールを中心に藝大スペシャルアート「障がいを超えて〜みんなで楽しむコンサート」が開催されました。これは障がい者も健常者も分け隔てなく楽しめるアートとは何か、そしてそれを実現するために藝大として何が出来るかを考える初めての試みでした。演奏藝術センターでは過去にも視覚障がい者をご招待するなど、障がい者の方々の社会参加を促すコンサートを開催してきましたが、今回は特に知的障がい者とともに楽しむアートに注目しました。
具体的には、演奏藝術センターの開設授業「創造の今日と未来」を履修する学生たちが自ら企画を考え、センターの教員がサポートするという形で準備が進められました。履修者の中には、音楽学部だけでなく美術学部の学生もいて、彼女たちによって黒猫をモチーフにした会場案内標示が設置されるなど、普段は殺風景な校舎内が暖かなアート空間に変貌しました。
「アソビト(遊びと)アートの部屋」と題された第1ホールでは、美術学部建築専攻の大学院生・朴真珠さんが空間設計を担当しました。300個以上の風船に取り囲まれた空間に、美術教育の本郷寛教授のご尽力で集められた特別支援学校の生徒の作品や、長野県松本市で活動する知的障がい者・高山洋武さんの造形作品などが展示されました。また部屋の中央にはネットがかけられたピアノが置かれ、来場者がひとつずつ風船をそのネットに結び付けることで、最終的にネットが宙に浮かびあがるというクライマックスを迎えました。


一方、第6ホールでは音楽的イベントが行われました。午後3時から始まった「みんなで楽しむコンサート」では、松本市からお招きした知的障がい者の楽団「ケ・セラ」の演奏、そして障がい者のための音楽教室を主宰する池田邦太郎さんが提唱する即興演奏が披露されました。この即興演奏は障がい者と健常者のピアノ連弾を中心として、そこに本学音楽学部の学生有志もさまざまな楽器で参加し、会場は従来の「音楽」とは全く異なる新鮮な響きで満たされました。


この日の入場者は、約25名の障がい者を含め200名を超える大盛況でした。演奏藝術センターでは来年以降もこの「藝大スペシャルアート」のシリーズを続けて行きますので、皆さまのご理解とご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
演奏藝術センター准教授 大石 泰







