「学長と語ろう[ 奏楽堂トーク&コンサート」〈命あるもの〜片岡鶴太郎さんを迎えて〉
11月20日(土)、第8回「学長と語ろう 奏楽堂トーク&コンサート」が、ゲストに俳優、コメディアン、画家やボクサーなど多方面でご活躍の片岡鶴太郎さんを招いて開催され、約1,000名の来場者が約2時間にわたり対談と演奏会を楽しみました。
はじめに、宮田学長から画家を目指したきっかけを尋ねられた片岡さんが「38歳の頃、ふと出会った“赤い椿”に感動したんです。自分が花に感動するのに驚くとともに、その想いを何かで表現したいと思いました。しかし、これまでやってきた表現ではその感動を再現できませんでした。その時僕の魂が『絵だ』『絵だ』と囁き、それがきっかけで始めたんです。」と答えると、宮田学長は「片岡さんの体験は特別なものではなく、誰にでも起こりうることです。ですから私は全ての人は芸術家なんだと言っています。」と芸術がとても身近なものであることについて語り合いました。
次に、俳優やコメディアンとしての片岡さんについて聞かれると「僕は全ての活動において基本的に“ものまね”から入っているんです。役者もお笑いも自分の思い描く人物がふっと入り込んで憑依あるいは同化していると一番心地よく表現できます。」と回答、それを聞いた宮田学長は「日本の教育に学ぶという言葉がありますが、学ぶという言葉は、元々まねるや写しから来ているんです。そうした教育の根本をご自身の体験の中で自然となしているんですね。」と感心しながら、まねて学ぶことの大切さを確認し合いました。
続いて話題が文字に及ぶと、お互い小学生の頃はコンプレックスを持っていたと意気投合。あるとき片岡さんが書の先生から「字というのは象形文字から来ています。つまり絵です。あなたは絵を描くときに書き順なんて気にしますか。絵と同じように自由に書けばいいんです。」と言われ感銘を受けた話しを披露すると、宮田学長も「字は上手い下手ではありません。お手本通りに書くとみんな同じ字になってつまらないですよね。」と自身の体験を交えながら個性を伸ばす教育の重要性を語りました。たくさんの話題があった今回の対談は、随所に片岡さんのものまねあり、漫談ありの笑いに包まれた対談となりました。
休憩を挟んだ第2部では、対談のお礼として、山本正治教授指揮による本学音楽学部管打楽器専攻学生のコンサートが開かれ、吹奏楽によるL.プリマ「シング・シング・シング」や、バグパイプを取り入れた中村克己編曲「バグパイプファンタジー」など、バラエティーに富んだプログラムが繰り広げられ会場を魅了しました。演奏後に登壇した片岡さんは、周囲のリクエストで指揮に初挑戦。アンコールには「男はつらいよ」が演奏されるなど最後までなごやかな催しとなりました。







