HOME > お知らせ一覧 >「東京藝術大学カレンダー・2012 楽器編」販売のご案内

お知らせ

「東京藝術大学カレンダー・2012 楽器編」販売のご案内

第63回全国カレンダー展 表彰式

 「東京藝術大学カレンダー・2012(楽器編)」が、本学として初めて応募した第63回全国カレンダー展において、「日本商工会議所会頭賞」を受賞しました。
 この「日本商工会議所会頭賞」は、全作品の中から実用性に富み、総合的に優れている作品賞に与えられるものです。
 今回の応募総数は756点。この中から入選作品534点が選び抜かれ、最終審査で96点の入賞作品が決定しました。
 今回の入賞作品は1月11日から13日までの3日間、東京銀座画廊美術館および大阪マーチャンダイズ・マートにおいて展示されます。
 なお、「東京藝術大学カレンダー・2012 楽器編」は、以下のとおり販売しております。



A COLLECTION OF MUSICAL INSTRUMENTS  遥かな音

 2012東京藝大カレンダーは大学所蔵の楽器をモチーフにしました。至宝ストラディヴァリウス、シューマン夫妻が弾いたかもしれないフォルテピアノは今だ現役です。
 そして名匠の手になり今は静かに安らっている楽器たち、その背後には各々の歴史と物語が綴られています。
 言うまでもなく楽器は演奏するための道具、しかしどの楽器も固有の機能美、遊び、個性に満ち、演奏の道具を超えた芸術作品の世界に息づいています。
 更に、目の前のカレンダー画像一枚一枚からは、楽器たちを見つめる個性的視線に促されて遥かな音までが立ち上がってきます。
 写真とデザインの力を得て、ここには企画者の意図を超えた視覚と聴覚との稀なる共鳴が出現しています。東京藝術大学から皆様に音の見えるカレンダーをお贈りします。
                                                (音楽文芸 成田英明)

仕様 壁掛け型、縦625cm×横420cm、8枚(表紙、楽器解説を含む)
価格 1,500円(税込み)
※ 2012年1月29日(日)より頒布価格を変更いたします。
    変更前:1,500円(税込み)
    変更後:1,000円(税込み)
頒布時期 制作部数終了時まで
販売場所 藝大アートプラザ(上野キャンパス内)
 >> 藝大アートプラザ
問い合わせ 藝大アートプラザ TEL:050-5525-2102

◆月別絵柄一覧

2012東京藝術大学所蔵品カレンダー 楽器編

【表紙】 コンラート・グラーフ ウィーン 1839年

 19世紀中期のウィーンにおいて最も重要なピアノ製作者、コンラート・グラーフによるフォルテピアノ。グラーフは、耳が聴こえなくなった晩年のベートーヴェン、シューマン夫妻、ショパン、リスト、ブラームスらの作曲活動に深く関与した。
 総木製(金属補強なし)で、象牙と黒檀による鍵盤は6オクターヴ半 (CC-g'''')、ペダルは4本、特にフェルトを挟むモデラートペダルは当時の大きな特徴で1枚舌と2枚舌の2種を備え、柔らかくなめした(鹿?)皮のハンマーヘッドが重厚かつ柔らかな音色を決定づけている。

                        (古楽 野々下由香里)


2012東京藝術大学所蔵品カレンダー 楽器編

【1・2月】 明楽器 *写真は巣笙 制作場所不明 制作年不明

 明楽(明代中国の音楽)は、福建省出身で1672年長崎に定住した魏之琰(ぎしえん)(日本姓鉅(おお)鹿(が))が伝えたもので、多種の弦管打楽器の合奏で歌舞を伴奏する荘重な音楽である。18世紀後半には曾孫の魏皓が京都で明楽を広め、姫路藩の儀式音楽にも用いられた。本学の明楽器一式(11種22点)は、附属図書館所蔵の『魏氏楽譜』等とともに、明治18年(1885)音楽取調掛が鉅鹿氏から購入したきわめて貴重な品である。

                         (音楽学 塚原康子)


2012東京藝術大学所蔵品カレンダー 楽器編

【3・4月】 箏曲山田流二十一弦箏 東京 明治14年

 初世山勢松韻(1845―1908)が重元岩次(重元岩次郎)に、元来の十三弦箏に比べ半音階を増やす意図のもとに制作依頼した多弦箏。当時としては画期的な改良楽器と思われる。初世山勢松韻は当時の文部省音楽取調掛に出仕。また1890年(明治23)の東京音楽学校(現、東京藝術大学)の新築開校式に「都の春」を作曲。翌年同校の教授となった。

                          (邦楽 萩岡松韻)


2012東京藝術大学所蔵品カレンダー 楽器編

【5・6月】 コルノピアン ロンドン 1845年頃

 1820年頃に開発された初期コルネット。直径12.4cmのベル、現代の金管楽器と付け替え可能なマウスピース、当時としては画期的な半音階を自在に奏することができる3本のシュテルツェル・バルブを有する、というように構造自体は現代の楽器とよく似ている。3本のバルブの下に見える長いレバーはビューグル/コルノピアン奏者ジョージ・マクファーレーンが考案した「クラッパー・キー」。これにより、高速のトリルを容易に演奏することができる。ベルの周りの花柄装飾とユニコーンの彫刻等美しく凝ったデザインが目を引く。

                          (管楽 杉木峯夫)


2012東京藝術大学所蔵品カレンダー 楽器編

【7・8月】 竹虎蒔絵鼓胴 制作場所不明 桃山時代

 能楽の小ぶりな大鼓で、乳(ち)袋(ぶくろ)(皮を支える両側の椀形の部分)には絵梨子地と金平蒔絵で竹に虎の図を描く。鼓の蒔絵部分は皮を張ると見えないもので、本来は演奏者にしかその絵柄がわからない。描かれた絵柄が良い音がなるという演奏者の思いを込めた判じ絵が多く、「虎は千里往って千里還る」という故事から、音が走るイメージが込められているという。黒漆書銘「大蔵九郎」と「月湖」と読める蒔絵銘をもつが、大蔵九郎は大鼓の祖ともされる室町時代の鼓方の名前を示唆する。

                       (大学美術館 横溝廣子)


2012東京藝術大学所蔵品カレンダー 楽器編

【9・10月】 サウンガウ ヤンゴン? 制作年不明

 「ビルマの竪琴」として知られるミャンマーを代表するハープ。本品は紫檀の胴に鹿皮を張り、湾曲した棹との間に16弦をかける。奏者は胴を膝にのせ棹を前向きにし、主に右手で撥弦しながら左手で音高を変化させる。独奏のほか、器楽合奏、声楽の伴奏に用いる。このタイプのハープは古代インドに起源をもち、東南アジア、南アジアの仏教遺跡にもその姿をみる。また中国では「鳳首箜篌(ほうしゅくご)」の名で知られた。本品は1976年以前に本学に納入され、故・小泉文夫教授の研究室に飾られた後、小泉文夫記念資料室所蔵品となった。

                         (音楽学 植村幸生)


2012東京藝術大学所蔵品カレンダー 楽器編

【11・12月】 ストラディヴァリウス Ex-Park クレモナ 1717年

 アントニオ・ストラディヴァリ(1644〜1737)は90年以上にわたるその長い生涯に1000台以上の楽器を製作したといわれ、その気品ある美しい音色と、均整の取れたフォルム、ニスの神秘的な美しさなどで、制作当時から現代まで、演奏家やコレクターをひきつけてやまない。
 東京藝術大学が1964年以来所有している、この1717年制作のヴァイオリン“Ex-Park”はストラディヴァリ黄金期の貴重な作品である。

                          (弦楽 玉井菜採)


RSS FEED RSS FEED RSSとは?