Western Art History

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研究室紹介 

芸術学科は1949年の東京藝術大学設立の際・ノ発足しました。さらに芸術学科内に西洋美術史研究室が設けられたのは1974年のことです。しかし本学における西洋美術史研究の歴史は芸術学科誕生の前史にまで遡り、早くも戦前の東京美術学校時代には、矢代幸雄らによって西洋美術史教育が行われていました。これは実技だけではなく学識を備えた人材の育成を図るという本学ならではの教育理念の現われということができるでしょう。この伝統は、文献のみに依拠するのではなく、何よりも美術作品の内部に分け入り、造形そのものを追及するという、現在の研究室の特質にも受け継がれています。

現在、西洋美術史研究室では教員3名に対して大学院生20名が所属するという、恵まれた環境の中で活発な研究活動が行われています。所属メンバーの研究テーマは、古代末期美術から中世、20世紀美術までと多岐にわたります。そのため研究室には、古代ギリシア・ローマ時代から、中世、ルネサンス、近世・近現代美術に至るまで、幅広い時代・地域を対象とした欧文研究書・学術雑誌が豊富に所蔵されています。特に古代末期・中世写本のファクシミリをはじめとして、国内では本学でしか見られない貴重な資料・研究書が少なくありません。

カリキュラムとしては、まず古代から近現代までの西洋美術全般の基礎的知識を修めるための必修講座として、西洋美術史概説があります。次に特殊講義の授業では、当研究室所属教員のみならず本学外からの講師も招聘し、幅広いテーマにわたる専門的な講義が行われ、具体的な分析と考察の実例を通じて美術史の方法論を学びます。特に重視されるのは、脈々と受け継がれたヨーロッパの学問の伝統を学び美術作品の質を見分ける目を養うこと、そして作品の造形を精密に言葉で記述して分析するという美術史学の根幹たるディスクリプションの力を身につけることです。さらに、西洋美術史研究においては、一次史料を含めた欧文文献を正確に読み取る能力、そして行った調査・考察を人に的確に伝える力が不可欠です。そのため、教員の細やかな指導のもと、欧文文献(英、仏、独、伊)の講読とゼミ発表行う演習授業が開設されています。こうした4年間にわたる学習の成果は、卒業論文としてまとめられます。

大学院においては、学部生のうちに研鑽を積んだ上で、さらに各自が選択した研究テーマを深めることを目的とします。そのため、大学院課題演習では、本格的な論文執筆や学会発表を見据えた研究発表をし、それに対する活発な討論を行います。研究室所属者による研究活動の成果は、紀要Aspects of Problems in Western Art History(『東京芸術大学西洋美術史研究室紀要』)としてまとめられて刊行されています。 西洋美術史を専攻した学部卒業生の約半数が大学院に進学するほか、出版社やマスコミ、教育関係といった分野に就職しています。大学院修了生は、美術史の専門家としての道を志す者が多く、欧米の大学に留学して博士論文を提出して学位を取得するほか、全国各地の大学や美術館に、教員や学芸員として職を得ています。

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研究室にて(ファクシミリの閲覧)


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