• 修士課程では、剥落や変色・退色をそのまま写す「現状模写」を行います。主に大学美術館に収蔵されている仏画、物語絵、水墨画、肉筆浮世絵などから選んだ作品の模写を行いながら、使われている絵具や基底材、技法などについて探求します。

     古典絵画を間近で熟覧することは、画家や修復技術者を志す学生にとって、素材や技法、図様に関して多くの示唆を得る絶好の機会となります。さらに、描かれた時代背景や、絵に隠された当時の絵師たちの試みを解読する醍醐味もあります。