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楽理科の求める学生像 | よくあるご質問 | 教員からのメッセージ

楽理科の求める学生像

学部

 楽理科は、さまざまな音楽を通じて人間の営みや世界について考え、さらにそれを社会に向けて発信することのできる幅広い人材の育成を目指しています。そのため、楽理科では、次のような学生を求めています。

大学院

 大学院音楽研究科音楽学専攻(音楽学)では、音楽学の専門的な教育を行います。本専攻では、次のような人を求めています。


よくあるご質問

 (学科説明会で寄せられた質問を含む)

求められる能力に関して

Q 外国語の能力は重要ですか。
A 入学後は外国語の文献を読む機会が増え、海外の研究者を招いての講演が行われることなどもあり、楽理科の学生には高い外国語能力が求められます。英語以外の外国語(独語・仏語)での受験によって入学して来た場合、楽書講読および外国語関連科目の履修については、その学生の語学力に即して個別に対応します。

Q 演奏の能力は重視されますか。
A 楽理科では実践に根差した研究を目指しています。音楽を聴き、表現する基礎的な能力は、音楽について考える際に欠かすことができません。
 入試では副科実技の試験があり、ピアノ、オルガン、チェンバロ、弦楽器、管楽器、打楽器、邦楽器のいずれかでの受験が可能です。詳しくは東京芸術大学HPの「入試案内」をご覧下さい。

受験に関して

Q 入試の情報を知りたいのですがどこを見たらよいのでしょうか。
A 東京芸術大学HPの「入試案内」をご覧下さい。入試過去問題をご覧になりたい方は、音楽学部教務係(tel:050-5525-2309)にお問い合わせ下さい。

Q 入学試験の副科実技は、ピアノと他の楽器で有利・不利はありますか?
A まったくありません。

Q 音楽高校ではなく、普通の高校から楽理科を受験することはできますか?
A もちろんできます。実際、大勢の普通高校出身者がいます。

Q ピアノで受験する予定ですが、その他の楽器を入学後に履修できますか。
A 大半の楽理科受験生はピアノで受験します。入学後、2年次から様々な副科実技レッスンが履修できます。通常は初級から受講しますが、その楽器について高い技術を持つ学生の中には、オーディションなどによって、初めから中級クラスに入る場合もあります。 ただし、受験時にどの楽器を選んだかにかかわらず、1年次はピアノ以外の副科実技を履修することはできません。 楽理科ではピアノ副科実技は必修ではありません。しかし、実際はほとんどの学生が少なくとも一年間はピアノ副科実技を履修しています。ピアノ以外の楽器で受験し入学した学生は、入学後にピアノのオーディションを受け、その結果により各々のレベルに即した履修をします。

カリキュラムに関して

Q 授業内容を教えてください。
A 履修概要をご覧下さい。また、今年度の楽理科開設科目については、授業ページで詳細をご覧になれます。

Q 教員免許は取得できますか。
A 所定の科目を履修し単位を取得することで、中学校教諭第1種免許状・高等学校教諭第1種免許状(教科:音楽)が取得可能です。(ただし中学校教諭の免許状には、単位取得に加え、「介護等の体験」も必要)

Q 学生が学べる一般教養科目にはどんなものがありますか。
A 教養科目は全学共通です。たとえば、美学・音響学・演劇論等のほか、音楽教育論・サウンドスケープ論・音楽療法概論など、音楽大学に特徴的な科目も豊富に開設されています。

Q 入学後、複数の外国語を学ぶことはできますか。
A 多くの外国語科目が開設されているので可能です。履修の仕方によって複数の言語を同時に学ぶこともできます(楽理科の場合は同一年次に複数の言語を学ぶことが必要です)。さらに、お茶の水女子大学との単位互換制度を利用することで、本学で開設されていない言語の科目を履修することもできます。

Q 純邦楽や民族音楽の理論に興味があるのですが、これらを中心に履修をすることは可能でしょうか。
A その分野での勉強でしたらぜひ楽理科に来てください。ただし、学部課程ではそれだけでなく、音楽学のいろいろな分野とその研究方法を広く学びます。その上で、「音楽学実習」や「卒業論文」として自分のテーマに取り組むことになります。

Q 優秀ならば3年間で卒業できる、とのことですが、これは教員資格をとるための単位を履修していても可能ですか。
A 教員免許状取得のためには4年以上の履修が必須であるため、3年卒業とともに教員免許を取得することは不可能です。ただし他大学等で関連科目を履修してきた場合は可能になる場合もあります。

学生生活に関して

Q 在学生の住宅事情を知りたいのですが。
A 学生寮(石神井寮)があります。詳しくは東京芸術大学HPの「キャンパスライフ」から「学生寮」をご覧下さい。  本大学では賃貸物件の斡旋は行っていませんが、学生課や教務係、大学生協に行けば情報を得ることができます。

Q 美術学部との交流はありますか。
A 音楽学部・美術学部共通の科目(交流科目)があります。また、学部1年生は、美術学部工芸科と協同で芸術祭で活動する機会がありますし、授業や芸術祭以外でも、サークル活動等を通して交流を深めることもできるでしょう。

Q 在学生や卒業生の体験談をお聞きしたいのですが。
A 楽理科準公式サイト楽々をご覧下さい。

Q 奨学金について教えてください。
A 日本学生支援機構(旧・日本育英会)の貸与奨学金のほか、特定の条件にある学生を援助する奨学金制度があります。また音楽学専攻の院生(修士)を対象とした「野村学芸財団」」奨学金があります。また外国人留学生の場合は別途の奨学金があります。詳しくは学生支援課にお尋ねください。

卒業後に関して

Q 卒業後の進路にはどのようなものがありますか。
A 楽理科(学部)卒業後は音楽研究科(修士課程)に進学したり留学したりするなど、研究職を目指す人が多い一方、演奏活動や音楽マネージメント、放送・新聞・出版等のメディア、教職(小・中・高校教員)、一般企業等、就職面でも様々な進路が開かれています。詳細は卒業後の進路をご覧下さい。

Q 留学された方はどのような道に進んでいますか。
A 留学経験者のほとんどはその経験を生かした仕事についているといえます。留学先あるいはその他の外国に居住しているケースもあります。

大学院に関して

Q 大学院で副科実技の履修は可能ですか。
A 大学院のカリキュラムに副科実技は含まれておらず、単位認定はできません。ただし楽理科開設の実技科目(「東洋音楽演奏」、「ガムラン演奏」等)を履修することは可能であり、また実技の体験講座を受講することも可能です。

Q 大学院のゼミナールに学生はどのように取り組んでいるのですか。
A 自分が発表する際には、準備に相当の時間が必要となります。また複数のゼミに出席した場合は、読み込む文献の量も必然的に多くなるため、概して院生生活は多忙となります。とはいえ、ゼミナールには博士課程の学生も参加するので、議論を通してさまざまな角度から自身の研究の幅を広げることができるでしょう。

Q 入学する際に、第1講座から第3講座まで、自分がどの講座に所属するのかを決める必要があるのですか。
A 所属希望講座については、出願書類の中で、希望する指導教員の氏名とともに講座名を記入することになっています(「所属研究室希望欄」)。ただし「音楽美学」を希望する場合、平成22年度の募集要項には教員名が記載されていないので、「第1講座・音楽美学」とだけ記入してください。 入学に際して学生は所属する講座を一つ決める必要がありますが、どの講座に属していても横断的な研究は可能であり、それぞれ専門の教員から指導を受けることができます。

Q 1週間あたりの授業時間数(必修科目)を教えてください。
A 音楽学専攻の修士の場合「音楽学演習」「音楽学特殊研究」「音楽学実習」各1科目が必修、そのほか選択科目2〜3科目を加えて、一週間で5〜6科目を受講します。

Q 変則履修は可能ですか。(2年以上など)
A 修士課程は3年まで在学可能です。また休学は最長2年まで可能です(休学期間は在学年数に加えない)。ただし大半の科目は通年科目なので、年度をまたいだ休学をすると単位がとれないことがあります。そのため留学等でやむを得ず年度をまたいだ休学をする場合、事前の申請により、単位の分割(休学前の年度に前期を、復学後の年度に後期を履修して一科目の履修とする)が認められる科目があります。

Q 「大学院音楽文化学専攻」に進学するための研究生制度などはありますか。
A ありません。私費外国人留学生を対象とした研究生制度はありますが、修士課程修了以上の学歴を要します。


教員からのメッセージ

舩山隆 前教授(音楽美学・20世紀音楽)

音楽の知的探求の冒険
 初めてピアノという楽器のニスの香りと独特な響きに触れた時、その場の日常生活からはるかに遠い見知らぬ国に行ったような気がした。私の音楽生活は、その時以来もう半世紀も続いているが、音楽の世界は、あいかわらず未知の豊かさを秘め、私は音楽学と音楽評論の道を選んだことに大きな悦びを抱いている。
 私の作曲や演奏の技術的水準は、初歩的な水準にとどまっているが、しかし<言葉>を通した音楽の探求、そして様々な音楽の魅力を感じることに関しては、一流の作曲家や演奏家や愛好家にけっして劣らないと自負している。
 深夜に静かにサイレント・ピアノを弾いている君、湖畔でフルートを吹いているあなた、音楽の本や雑誌を愛読している君、英語や国語や歴史の得意なあなたも、その音楽や言葉の基礎能力を生かして、音楽の知的探求の冒険の旅に出かけてみませんか。

土田英三郎 教授(西洋音楽史)

音楽を通して自分の考えを育もう
 音楽学は日本ではまだ一般に認知されているとは言えません。音楽は聴いて感動するだけでよいのだという人が未だに大勢います。確かに、まず「いいな」と感じることが大事。
 でも、音楽という現象はそれだけに限られない広がりをもっています。音楽の受けとめ方には無限の可能性があるはず。その全てが音楽学の対象となり得ます。
 音楽について何かを考えようとした途端、あなたは音楽研究者の領域に足を踏み入れようとしているのです。楽理科は音楽を通して自分の考えを育もうという人を待っています。

塚原康子 教授(日本音楽史)

狭くて広い日本ふしぎ探検
 日本音楽史講座では、雅楽・声明・琵琶楽・能楽・三味線楽・筝曲といった古典音楽や各地域に伝わる民俗音楽のほか、それらと関わって生まれた近現代の音楽をふくめて、この国で生成・展開した諸音楽についての教育と研究を行っています。学内に邦楽科があり、実技にふれながら研究できる環境に恵まれていることも、本講座の特色のひとつです。
 異なる時代や社会がはぐくんだ音楽が、変化をとげつつもはるかな時空をこえて今に伝わり、新たな果実をうみだす力をそなえて現代のさまざまな音楽と共存する不思議。その中から、それぞれの音楽特有の語法をよみとこうとする人あり、歴史のなかに失われた音楽のすがたを見極めようとする人あり、音楽を変化させる要因を内外に探り求める人あり。
 きっかけや方向性はいろいろでも、この国の音楽文化の特質やなりたちを解きほぐし、われわれが手にしてきた音楽的財産の現代における活用、それを次代に伝えるしくみなどの諸問題を考えてみたい方、楽理科の日本音楽史講座でいっしょに勉強してみませんか。

植村幸生 准教授(音楽民族学・東洋音楽史)

生きることと音楽すること
 一人で二つの声をだす歌い方、鼻で吹く笛、人間の頭蓋骨で造った鼓……世界には、思わず「へぇ〜」と唸ってしまいそうな驚くべき音楽の姿があります。しかし、それらをただの物珍しい、不思議な音楽と片づけてしまっては、何もわかったことになりません。なぜそのような音があり音楽があるのか。そこにどのような構造が隠されているのか。その音楽を生みだし伝えずにはいられない人たちはどのような暮らしをしているのか。そうした音楽を私たちはどのように理解できるのか。そして、人間にとって音楽とは何なのか。
 こうした問いを掲げながら、人類の営みとしての音楽のありさまを、フィールドワークによって、いわば「体当たり」で解き明かそうとするのが、音楽民族学(民族音楽学)です。フィールドワークといっても、遠い異境に出かけていくばかりではありません。私たちに身近な音楽現象も、フィールドワーカーの眼と耳でとらえ直すと、自分たちの気づかない文化のかたちがみえてきたりします。
 音楽民族学という窓を開いて、生きることと音楽することの関係について考えてみませんか。

2011年度 大学院音楽研究科音楽文化学専攻(音楽学)学科説明会開催のお知らせ ← 終了致しました

 2011年6月1日に行われた「2011年度 大学院音楽研究科音楽文化学専攻(音楽学)学科説明会」の質疑応答の内容は、こちらからご覧になれます。