2010年度 楽理科学科説明会(2010年7月31日開催)・質疑応答内容

【学科のあらましについて】

Q: 音楽を学ぶという点で、指揮科・楽理科ではどのように違いますか。
A: まったく違います。指揮科カリキュラムの根幹はあくまでも指揮の実技にあります。

Q: (設定された六分野の一つにある)音楽美学とはどのような分野ですか。
A: ごく簡単にいえば、哲学的な、あるいは思想の面からアプローチする音楽学ということです。

Q: 大学に入るにあたり、具体的に何が研究したいのか決まっている必要がありますか。
A: 楽理科に関していえば、その必要はありません。もちろん「これがやりたい」という強い気持ちが、入学後の勉学を支えるモティヴェーションにはなり得ます。しかし、特に学部課程では、音楽学の基礎をなるべく幅広く学び、その過程で音楽や学問とのさまざまな出会いを経験することが期待されています。それゆえ、研究内容は入学前よりも、むしろ入学後に具体化していくほうがよいと思います。

Q: 留学生はどのくらいいますか。
A: 楽理科(音楽学)の場合、学部課程には外国人留学生がほとんどいませんが、大学院には修士・博士ともに各学年2名-3名の外国人留学生がおり、そのほかに研究生として在籍する留学生もいます。2010年度には10ヶ国から計12名が来ています。全学での留学生数は大学案内をご参照ください。

Q: どのような資格が取れますか。
A: 卒業要件単位とは別に、教職課程を履修することで「教員免許・中学(音楽)又は高校(音楽)」を取得できます(資格取得には、単位の履修とともに定められた申請手続きを行うこと)。

【カリキュラムについて】

Q: 楽理科でも演奏会がありますか。
A: 毎年12月に「楽理科研究演奏会」を開催しています。これは大学の公式行事に位置づけられていますが、参加は任意であり、成績や単位とは無関係です。学外の方にも公開しています。

Q: 対位法、和声などは入学後どのレヴェルまで授業でやっていただけるのですか。
A: 和声の授業は、入学までにある程度修めていることを前提に、クラス授業もしくは個人レッスン形式で実習を行います。そのレヴェルは学生の能力に応じて変わります。対位法についても同様ですが、まったくの基礎から学ぶこともできます。

Q: 副科実技はピアノ以外にありますか。
A: 本学が実技専攻を構えているすべての楽器、声楽、および邦楽諸ジャンルの実技を副科として受講できます。ただし、希望者が多数の場合、受講者を抽選で決定する場合もあります。

Q: 副科でピアノ以外の楽器をとっても、ピアノの授業はありますか。
A: 副科ピアノについて再度、整理してご説明します。(1)楽理科の場合、副科ピアノは必修ではありません(この部分、説明会での発言を訂正しますが、ほとんどの学生が一年以上ピアノを履修しています。(2)副科ピアノのみ一年次から履修可能であり、それ以外の副科実技は二年次から履修可能です。これはピアノ以外の楽器等で受験した学生についても同様です(楽理科開講実技科目はこれとは別に一年次から履修可能)。(3)二年次以降、ピアノとそれ以外の楽器等の副科実技を同時に履修可能です。ただし、一年間に履修できる副科実技の数は二科目までとされています。

Q: 副科実技はいくつ取れますか。
A: 楽理科の卒業要件単位として認めている副科実技は4単位です(副科ピアノもこの中に含まれます)。しかし、卒業要件単位を超過しても履修登録は可能です。

Q: 副科実技はどれほどのレヴェルで教われるのですか。専攻との差はありますか。
A: 副科実技のレヴェルはその学生の力量によって違います。すでに相当の技術を身につけた学生ならば、それに応じた内容のレッスンが受けられます。ただし、一回のレッスン時間が異なる等、専攻の学生と同等の扱いとはなりません。

Q: 副科実技で指導していただく先生の希望はできますか。
A: できません。

Q: 副科実技を受講してプロの奏者になることは可能ですか。
A: プロになれるかどうかは本人の努力と才能次第です。

Q: 楽書講読では、入学後にいきなり外国語の文献を読むのですか。
A: 楽書講読(英語)は一年次の必修科目で、英語文献を通じて外国語の文献の読み方を身につけるとともに、音楽学の基本的な考え方を理解することを目標としています(英語以外の言語で受験し入学した学生の場合、この科目の履修について特別の措置を講じる可能性もあります)。その他の言語の楽書講読は二年次以上の選択科目であり、その言語をある程度(中級以上)履修した学生が選択するのがふつうです。

【留学について】

Q: 在学生の海外への留学、海外の提携大学について教えてください。
A: 本学が協定を結んでいる海外の大学・研究機関等の一覧は、こちらのサイトに示されています。
協定に記された交流の内容は、相手校ごとに異なっています。その交流の内容は、演奏会交流等の短期の学生交流、研究交流を主としており、長期の交換留学に関してはプログラム化されていない状況です。そのため、現状は、自分の希望に沿った大学を探して留学する例が一般的です。楽理科の場合、学部生よりも大学院生が海外留学するケースが圧倒的に多いことを申し添えます。

Q: 留学した場合、大学を四年間で卒業できますか。
A: 留学の期間や交流協定の有無にもよりますが、一般的には留学中は本学を休学することになるので、四年での卒業はほぼ不可能です。

【受験に関すること】 (質問のうち、非公表の事項があり回答できないものについては省略しています)

Q: 小論文は文章(課題)を読んで書くタイプですか。それとも自由に書くタイプですか。
A: 楽理科に関しては過去問題を参照してください。

Q: 口述試問とはどのようなものですか。
A: 小論文とセットをなしており、小論文の答案に関して試験官の質問に答える、面接形式の試験です。なお、募集要項等に「楽理科受験者には面接を課さない」という説明が掲載されることがありますが、これは、作曲科・邦楽科・音楽環境創造科で課される「面接」試験にあたるものはないという意味ですので、ご注意願います。

Q: 一次試験に合格後、二次の試験日については遠方の受験者に対する配慮はありますか。
A: 特にありません。指定された日に受験してください。

Q: 遠方からの受験者に対して、練習室は貸していただけますか。
A: 練習室を大学としてお貸しすることはしておりません。

Q: 入試において、高校学習範囲を超える知識は必要でしょうか。具体的にどのようなことをどれくらい出来ればよいのでしょうか。
A: 試験の内容、レヴェルについては過去問題を参考にしてください。

Q: 副科ピアノについて、「試験内容及び課題曲」には「次の(イ)(ロ)(ハ)から1つ選択すること」と書いてあるのですが、1曲ずつではなくて、1曲だけ用意するということですか。
A: (イ)(ロ)(ハ)の全てを準備する、という意味ではありません。貴見のとおり、1曲だけです。

Q: 副科実技をピアノ以外で受験する人はどれくらいいますか。
A: 毎年1名以上はいます。

Q: 小論文試験対策にお勧めの本はありますか。
A: 受験生の自由な発想を妨げる恐れがあるので、特定の書名を挙げることはいたしません。

Q: 仏語受験ですが、英語と比べて特筆すべき違いはありますか。
A: 受験時に選択する言語による違いはありません。

Q: 楽典などの試験対策のために専門の先生に習う必要がありますか。
A: 過去問題を参考に試験の内容、レヴェルを確認し、ご自身にとって必要があるかどうか判断してください。

Q: 他大学で西洋史を専門に学びました。歴史の知識で音楽に貢献したいと思い、楽理科受験を考えていますが、御校の志望動機としてふさわしいでしょうか。
A: たいへんけっこうです。

Q: 過去の入試倍率を教えてください。
A: 入試状況(志願者数、合格者数、倍率等)については、こちらのサイトをご参照ください。

Q: 予備校や塾、個人教授等を紹介してもらいたいです。
A: 特定の団体や人物を紹介することはできません。あしからずご了承ください。

Q: 過去の入試問題を見たいのですが。
A: 音楽学部教務係の窓口で配布しています。
郵送ご希望の場合は、こちらから、「担当係:音楽学部教務係」となっている表をご確認いただき、所定の返信用封筒を同封のうえ、ご請求ください。

Q: 後期日程の国立大学を受験してもよいでしょうか。
A: 本学は前期日程ですので、後期日程の大学に出願・受験は出来ます。ただし、本学の入学手続き期限は、後期日程の大学の合格発表より前ですので、本学に合格した場合、後期の大学の合格発表を待って手続きすることはできません。

Q: 障害がある者が受験する場合の事前相談について教えてください。
A: 「@志望の学科、A障害の種類、程度、B受験上の特別な措置を希望する事項、C修学上の特別な配慮を必要とする事項、Dその他参考となる事項を記載した申請書」に、「医師の診断書」を添えてを音楽学部教務係に提出してください。内容を確認した上で、本人や高校関係者と面談等を行い、必要な措置を考えます。

Q: キャンパス見学は説明会の時以外でもできますか。
A: 芸術祭(平成22年度は9月3日-5日)に是非お越しください。また「職員によるキャンパス案内(上野キャンパスのみ実施/事前お申し込み必要)」を実施しております。詳細はこちらでご確認ください。そのほか、平常時は原則的に建物内への立ち入りはできません。

【その他】

Q: 奨学金制度、学費の減免制度、分納・延納の制度がありますか。
A: 次のサイトをご参照ください。
   奨学金について → こちら
   授業料減免・分納・延納制度について → こちら

Q: 学生寮はありますか。
A: あります。こちらをご参照ください。

Q: 学食はありますか。
A: 上野キャンパスには二箇所の学食のほか、生協売店(二箇所)でも弁当、軽食を売っています。ただし、入試期間中の営業は不規則なのでご注意ください。千住キャンパスには学食がありませんが周囲に一般の飲食店が多数あります。