音楽文化学研究領域では、博士後期課程において研究を進める学生による研究論文集『音楽文化学論集』を年1回発行しています。2011年から発行され、これまでに以下の論文が掲載されました。
題目 | 著者 | 研究分野 |
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マーラーの交響曲第七番《夜の音楽II》、あるいは匿名でうたう愛の歌 —《ニュルンベルクのマイスタージンガー》から読み解くセレナーデ— |
高坂葉月 | 音楽学 |
シューマン作曲《Papillons》Op.2の作曲過程 —スケッチからの考察— |
鄭理耀 | 音楽学 |
西洋音楽理論における「転回」について —ザルリーノとラモーの比較対象研究を通じて— |
伊藤友計 | 音楽学 |
時代をつなぐ楔としてのワンダ・ランドフスカ —使用楽器と人物像、私設ホールに関する一考察— |
中津川侑紗 | 音楽学 |
クレズマー音楽の音楽構造 —カレ・バゼツンとフン・デル・フペを事例として— |
三代真理子 | 音楽学 |
エドガー・ウィレムスの音楽教育思想 —その生涯と聴覚育成に関する論考の検討を通して— |
高橋一惠 | 音楽教育 |
フランスにおけるソルフェージュ教育事情と問題点 | 永田由布子 | ソルフェージュ |
発達障害児を対象とした音楽療法におけるセラピストの歌いかけの意味・意義に関する一考察 —クライエントを「包容する機能」について— |
重田絵美 | 応用音楽学 |
プーランクと「笑い」 —世俗カンタータ《仮面舞踏会》からの考察— |
川崎ます美 | 音楽文芸 |
歌声の大きさと知覚 —録音再生された歌声と実際の歌声の比較— |
鈴木雅人 | 音楽音響創造 |
アートアクティヴィズムの可能性 —ブライアン・ホームズの理論を中心に— |
狩野愛 | 芸術環境創造 |
題目 | 著者 | 研究分野 |
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「古楽運動」に対する研究方法の再検討 | 黒川 照美 | 音楽学 |
ドレスデン宮廷楽団のファゴット・パートに関する一考察 —18世紀前半の協奏曲における役割について— |
新林 一雄 | 音楽学 |
フランス国営放送ORTFによる芸術音楽普及活動 (1964–1974) —現代音楽関連活動を中心に— |
平野 貴俊 | 音楽学 |
児童の歌唱活動のコミュニティーにおける学習の成立条件に関する研究 —暁星小学校聖歌隊における活動の分析を通して— |
三橋 さゆり | 音楽教育 |
変転するライトモティーフ —「古典的ハリウッド映画」の音楽語法における一特徴について— |
石井 拓洋 | 音楽音響創造 |
フィリップ・マヌリの《テンシオ》からみる楽器法の拡張 | 班 文林 | 音楽音響創造 |
逸話的音楽をめぐって —リュック・フェラーリ作曲《パリ—東京—パリ》を題材に— |
渡邊 愛 | 音楽音響創造 |
3D映像と音の相互作用による距離感について | ルイス=フェルナンド・クルシエスキ | 音楽音響創造 |
音楽の第一印象の調査:聴取者による主観的評価実験 | アダム・ストレンジ | 音楽音響創造 |
スネアドラム音色の変化による心理的印象の変化 | 田中 教順 | 音楽音響創造 |
都市型芸術祭「あいちトリエンナーレ」の政策評価 —ワークショップによる簡便な政策評価手法の提案— |
吉田 隆之 | 芸術環境創造 |
日本の演劇現場におけるプロダクション・ドラマトゥルクと集団創作方式に関する一考察 —劇団サンプルの実践事例を手がかりとして— |
横堀 応彦 | 芸術環境創造 |
キム・ファンのダウォン芸術作品《皆のためのピザ》における「具体性」と「相互遂行性」を巡る考察 | 李 丞孝 | 芸術環境創造 |
ロックにおけるアルバム本位制の確立 —ビートルズの海外盤と日本盤のコンテクスト比較— |
高橋 聡太 | 芸術環境創造 |
ネットレーベルの構造 —楽曲の流動性とコミュニケーションへの依存— |
日高 良祐 | 芸術環境創造 |
題目 | 著者 | 研究分野 |
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訳詞オペラの理論・方法論の発展 —二期会発足時の訳詞をもとに— |
生田 美由紀 | 音楽文芸 |
後発開発途上国の国連開発援助枠組み(UNIDAF)における文化・芸術の現状 | 井筒 節 | 応用音楽学 |
A.-F. マルモンテルと音楽美学—E.ハンスリック『音楽美について』の受容と19世紀後半のパリ音楽院ピアノ教育に関する一考察— | 上田 泰史 | 音楽学 |
韓国の打楽器芸能「プンムルクッ (農楽)」の現在 | 神野 知恵 | 音楽学 |
1700年前後のルソン・ド・テネブル演奏 —Opera Tenebrarumに浴びせられた批難からの考察— |
川田 早苗 | 音楽学 |
クラブ・ミュージックのローカル化における真正性 —日本におけるダブステップとヒップ・ホップの比較— |
クリスチャンソン アルニ | 芸術環境創造 |
音楽療法セッションにおける歌の機能に関する一考察 —セラピストと対象者との関係性を作る「心的空間を構築する機能」について— |
重田 絵美 | 応用音楽学 |
「すべてはそこに書かれている」 —A.ベネデッティ=ミケランジェリの演奏倫理と「もう一つの」オーセンティシティ— |
神保 夏子 | 音楽学 |
アートプロジェクトとその権力性 —2つの歓待、その「裂け目」を模索すること— |
長津 結一郎 | 芸術環境創造 |
アルトゥール・シュナーベルの音楽思想に関する一考察 | 畑野 小百合 | 音楽学 |
生成する回想 —ピッツェッティ《牧人たち》の原理— |
原口 昇平 | 音楽文芸 |
ゲーテと集いの歌文化 —《空の空、空の空なるかな》の成立と受容— |
早川 淳子 | 音楽文芸 |
サブカルチャーが創造した都市の新しい伝統文化 —すみだ錦糸町河内音頭大盆踊りと全関東河内音頭振興隊— |
藤本 愛 | 芸術環境創造 |
日本の演劇現場におけるプロダクション・ドラマトゥルクの役割に関する一考察 —長島確の活動事例から— |
横堀 応彦 | 芸術環境創造 |
題目 | 著者 | 研究分野 |
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身体化される「古典音楽」 —F.カルクブレンナーの「手導器」と《ピアノ・メソッド》に関する— |
上田 泰史 | 音楽学 |
フランス初期オペラにおける創始者としてのピエール・ペランの役割 —彼の論考から見た詩と音楽との関係— |
村山 則子 | 音楽文芸 |
『コラーゴ』から読み解く17世紀初頭の歌唱表現法について | 萩原 里香 | 音楽文芸 |
20世紀以降のキルギスにおけるコムズの変化 | ウメトバエワ・カリマン | 音楽学 |
北米におけるシェンカー分析とピッチ・クラス・セット理論の展開 —差異、相似、相互関係— |
日比 美和子 | 音楽学 |
第3次学習指導要領期における小学校の器楽合奏形態とリコーダーの導入 | 山中 和佳子 | 音楽教育 |
ピアノによるスコア・リーディングの可能性 —19世紀フランスの教則本を中心に— |
中村 純子 | ソルフェージュ |
15世紀イングランドの音楽理論的資料に関する試論 —写本Lansdowne 763の理論書所収順を基に— |
大島 俊樹 | 音楽学 |
ロンドン・デプトフォード地区におけるアート活動に関する考察 | 小泉 元宏 | 芸術環境創造 |
アムステルダムにおけるメディアアートを通じた地域情報化のための中間支援組織形成過程 | 岡田 智博 | 芸術環境創造 |
寛延以前歌舞伎囃子方の東西交流 | 前島 美保 | 音楽学 |