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平成26年度 卒業式 「抱」‐ 志を抱く ‐

2015年03月30日 | イベント, 全て, 学生生活

平成26年度 卒業式 「抱」 ―志を抱く―
日時:平成27年3月25日(水) 11:00~12:10
場所:奏楽堂

式次第
1. 奏楽
2. 学位記授与(学部卒業生)
3. 学位記授与(大学院修了生)
4. 修了証書授与(別科生)
5. 卒業・修了買上作品認定書授与
6. サロン・ド・プランタン賞授与
7. アカンサス音楽賞授与
8. 大学院アカンサス音楽賞授与
9. 学長式辞
10. 役員等紹介
11. 奏楽

 3月25日(水)晴天のもと、11時より奏楽堂にて平成26年度卒業式が実施されました。
 今年の卒業式は、音楽学部 廣江 理恵准教授による奏楽 前奏曲変ホ長調BWV552-1(作曲者 J.S.バッハ)の荘重な響きで幕を開け、引き続き宮田亮平学長から卒業生、修了生それぞれの総代に学位記が、また別科修了生総代に修了証書が授与されました。

  その後、暗転した会場にどこからともなく尺八の音色が響き渡り、邦楽科の学部生や修士生による演奏と踊りが披露されました。そして作務衣に身を包んだ宮田学長が改めて登壇すると、卒業生からの喝采を受けながら、縦横約2mの特製パネルに「抱」という文字を揮毫しました。
  学長式辞では、3.11で中止された入学式にふれ、また「抱」という文字を、「人のお腹の中に胎児がいる姿、つまり子供を抱いている姿であり、大切に育んだ子供を、愛しい想いで抱くことはすべてを包み込む「人間愛」といっても過言ではありません。」と説明し、「本学で学んだことを誇りとして、抱く想いを形にする努力を惜しまず、自分の道を突き進んでいってもらいたい。藝術の道には終わりがありません。藝術とは、終わりのない物語です。しっかりと前へ進んでください。」と新たな一歩を踏み出そうとしている若者たちを激励しました。
 引き続き、音楽学部廣江 理恵准教授による フーガ変ホ長調BWV522-2(作曲者 J.S.バッハ)が華々しく演奏され、未来へ羽ばたく卒業生・修了生たちを祝福しました。

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平成26年度卒業式 学長式辞

卒業・修了おめでとう
本当に嬉しく思います。

思い返せば、学部の卒業生は、あの3.11の大震災のためせっかくの入学式ができませんでした。だから、今日の日は格別ではないでしょうか?

あの時は3つの力、つまり、協力の「協」という文字を会議室で揮毫して、共に力を合わせて日本を復興していこうではありませんか、とネット配信にて呼びかけたことを覚えています。

あれから、4年の年月が経ちますが、未だ復興への道のりは遠くにあるように感じます。
皆さんが本学で培った「心、技、知恵」を生かして、素晴らしい日本の構築に向けて、
存分に活躍していってもらいたいと願います。

さて、今日の諸君の姿、実に素晴らしいですね。
本当に、晴れやかで自信と希望に満ちあふれた立派な姿です。
東京藝術大学という肥沃な環境での、不断の努力の結実によるものであると思います。

ところで、明日に旅立つ諸君に贈りたい言葉をここに揮毫しました。
この文字は中国の殷や周の時代の青銅器に鋳込まれていた文字「金文」であります。

何だか分かりますか?実は、「抱」という文字です。

この文字は、人のお腹の中に胎児がいる姿なのです。つまり子供を抱いている姿です。大切に育んだ子供を、愛しい想いで抱く行為です。すべてを包み込む「人間愛」といっても過言ではありません。

志を抱き、その時その時にしっかりと確信をもって自分の信念を貫き、発信し続けていけば、ふと、振り返った時に大きな山を越えていることがわかるものです。

本学で学んだことを誇りとして、抱く想いを形にする努力を惜しまず、自分の道を突き進んでいってもらいたい。藝術の道には終わりがありません。藝術とは、終わりのない物語です。しっかりと前へ進んでください。

別会場におられる保護者の皆様、お子さん達は、しっかりとした芸術家としての一歩を
踏み出していることをここに映像を通じてお伝えします。
どうぞ、拍手をもって祝福してあげてください。

(拍手)

学生諸君、バルコニーには、ご指導頂いた先生や、陰日向なく大学を支えてくれている事務職員がおります。
家族への感謝とともに、支えてくれた皆さんへ拍手をもって、感謝の気持ちを伝えませんか?

(拍手)

在り方、生き方の柱として、全ての事柄を包み込む「人間愛」の心を大切にしてください。
その気持ちを忘れないで、明日を一歩一歩、歩んでいけば、素晴らしい人生となると私は確信しています。さあ、旅立ちだ。

ここで諸君の為にお祝いの締めを行いたいと思う。卒業生も先生方も保護者の方々も、どうぞご起立ください。

・・・一本締め・・・

おめでとう!!

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