科学技術振興機構（JST）にボストン美術館スポルディング・コレクション浮世絵の高精細複製「うつし」を展示

　このたび、東京藝術大学は、センター・オブ・イノベーション（ＣＯＩ）プログラムの研究開発成果として制作した、ボストン美術館スポルディング・コレクション浮世絵の高精細複製「うつし」を科学技術振興機構東京本部別館１階エントランスに展示しました。

【展示内容】
　本ＣＯＩ拠点は、東京藝術大学が培ってきた芸術の発想力を最先端デジタル技術の開発に導入する高次元なハイブリッドによって、決して科学技術のみでは到達できなかったイノベーティヴな技術開発と高品質な文化コンテンツの開発を行っていきます。
本研究は、世界からきわめて高い評価を受けている日本の美術品である浮世絵をテーマとし、ボストン美術館スポルディング・コレクションの浮世絵の高精細データをもとに、東京藝術大学の特許技術を活用し、再現しました。超高精細複製画とともに、500%に拡大したものを展示しています。微妙な凹凸を再現した質感や本来の大きさでは気づかないような細部の様子をご覧いただき、これまで知られてきた浮世絵とは、ひと味もふた味も違った浮世絵の世界をつくりだしました。

　この浮世絵は、本学において、今年の4月25日（土）から5月13日（水）まで開催された展覧会「ハイカラ- 覚醒するジャポニズム- ボストン美術館スポルディング・コレクション」で展示したものの一部です。

＊展示期間は、平成27年8月17日（月）から平成28年1月29日（金）までを予定しております。