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10月16日「藝大アーツイン丸の内2017」が東京丸の内・丸ビルで開幕

2017年10月20日 | イベント, 全て, 大学全般

 10月16日(月)、本学と三菱地所株式会社による「藝大アーツイン丸の内2017」が開幕しました。本イベントは、次代を担う新鋭のアーティストを支援するとともに、東京・丸の内を訪れた方々に気軽に芸術を楽しんでいただく場です。11年目を迎えた今回は、新たなスタートとして「GEIDAI,LIVE!!」をテーマに、開催期間・エリアを拡大し、意外性や変化に溢れたライヴ感のある魅力的なプログラムを創り、複数のイベントを同時多発的に開催しています。夕方以降の催しもございますので、学校、会社帰りなど、皆様のご来場をお待ちしています。

丸の内ドットコム Webサイト
イベント情報
>>http://www.marunouchi.com/geidaiarts2017/

10月16日(月)

オープニングセレモニー

 初日は雨と寒さに見舞われましたが、十亀正司先生のバグパイプと金管アンサンブルの演奏で晴れ晴れしく開幕しました。三菱地所株式会社吉田淳一社長の開会宣言、本学澤和樹学長のコンサート、澤学長と吉田社長によるオープニングトークに続き、「三菱地所賞」受賞者への賞の授与式が行われました。

十亀正司先生のバグパイプと金管アンサンブルによるファンファーレ。

「バッハ作曲 無伴奏ヴァイオリンソナタ 第一番より アダージョ」を演奏する澤学長。

三菱地所賞とは

三菱地所株式会社が東京藝術大学​を卒業した若い芸術家を支援するため、​美術部門は​美術学部の卒業・修了作品展に出品された作品の中から特に優秀な作品の制作者に、音楽部門は音楽学部を優秀な成績で卒業した学生の中から特に優れた演奏者に授与される賞

三菱地所株式会社吉田社長(中央右)と本学澤学長(中央左)。(左から)受賞者の〈音楽部門〉藤川大晃さん、田中俊太郎さん、中江早希さん、リード希亜奈さん、城戸かれんさん、八木瑛子さん、〈美術部門〉内藤京平さん、鈴木玄人さん、佐藤風太さん、山内奏さん、河野紘幸さん、森茉衣子さん。

10月17日(火)

 二日目もあいにくの雨となりましたが、お昼時はオフィスで働く人々などでにぎわいました。

美しく賢い日本の踊り

音楽研究科博士後期課程(日本舞踊)の宇津木安来さんは1Fマルキューブで、日本舞踊を披露しながら、モーションキャプチャを用いた研究成果に基づく“美しい所作”についてのワークショップを行いました。

ライブペインティング

1Fマルキューブでライブペインティングのパフォーマンスをする美術学部デザイン科の長谷川彰宏さん。完成した作品はステージに設置されます。

サクソフォン五重奏

サクソフォン五重奏の野外パフォーマンスは雨のため1Fマルキューブでの開催となりましたが、演奏の迫力に会場は熱気に包まれました。

10月19日(木)

GEIDAI LIVE TALK ③「デザインの力」箭内道彦×藝大生

 東京藝大の教員とゲストがトークを繰り広げる一連のイベント「GEIDAI LIVE TALK」(全7回)。第3回となるこの日は、​美術学部デザイン科の箭内道彦准教授が、藝大生をゲストに迎えて様々なことを語り合いました。


(左から)大塚浩二郎さん(大学院美術研究科修士課程デザイン専攻2年)、中田みのりさん(大学院美術研究科修士課程デザイン専攻1年)、三町綾さん(美術学部デザイン科4年)、箭内道彦准教授(美術学部デザイン科)

 オープニングは、学生たちの紹介を兼ねて、東京藝大を志望した理由、普段の学生生活、研究テーマや現在取り組んでいるプロジェクトなどについてのトークでした。ざっくばらんなトークに、藝大生のリアルな日常や、学生と先生の和やかな関係性を垣間見ることができました。

 

 また、箭内先生は、東京藝大の澤学長から「自分のゆるキャラをつくってほしい」と相談を受け、東京藝大卒業生の坂崎千春氏(絵本作家・イラストレーター)に制作をお願いした「カズキチャマ」を取り上げ、各学生に「グッズ化するとしたらどうするか」と投げかけました。
 すると、「着ぐるみをつくってイベントに出演してもらう。中はご本人。」「この形のヴァイオリンをつくって澤学長に弾いていただく。」「手に乗るサイズで、マトリョーシカのように中に消しゴムを入れる。」など、デザイン科学生らしい様々なアイデアが出されました。

 続いて、「デザインの力」というテーマのもと、デザインの力とは何か、デザインとは何かについて、各学生が考えを述べました。

 

「箭内先生が実行委員長を務める『風とロックの芋煮』に携わった際、地元の人が笑顔で幸せそうに帰る様子を見て、『人を幸せにさせることができるもの』だと感じた。」と大塚さん。

箭内先生は「場をつくることもデザインだという捉え方ができたのが良かった。」とコメント。

 

 

 

「『これはデザインではない』と言われることが多いが、デザインとは、格好良いポスターをつくることができる特権ではない。人の心を動かすことができれば、やり方は問わないもの。」と中田さん。

箭内先生は「デザインではないようだけどデザインだ、ということをプロフェッショナルとしてできるようになりたいよね。」とコメント。

 

 

「誰かが何かの目的のためにつくったらそれはデザインだと思う。デザインの力とは難しいが、相手がどう反応したかによって、つくられたものがデザインであるかどうかが決まる。」と三町さん。

箭内先生は「伝わったら嬉しい、周りからの評価が気になる、というのがデザイナーかもしれない。」とコメント。

 

 最後に、学生たちから箭内先生へ「ここでしか聞けないこと」と題して、様々な質問が投げかけられました。

「小さい頃からの性格や出来事などで、今の仕事とつながっているなぁ、活きているなぁと感じることはありますか?」という質問では、「音楽をやりたかったけどできないと分かってからも、ずっと音楽を好きでいたら、デザイナーになった後、タワーレコードの仕事に巡り会ったり、紅白歌合戦に出たりすることができた。好きなことを忘れなければ、必ずその好きなことに接続されるのだと思う。」と語った箭内先生。

 

 

  盛りだくさんとなったトークショーも終了時間を迎え、惜しまれつつ幕を閉じました。

10月20日(金)

独奏チェロコンサート

 「藝大アーツイン丸の内」では初となる独奏チェロコンサートが1Fマルキューブにて開催されました。しっとりとしたチェロの演奏と音色に、多くの人が足を止めて聴き入りました。

ランチタイムのコンサートとあって、近隣で働く丸の内ワーカーを中心に、子ども連れの方も見受けられました。


最後はチェロアンサンブルで「J.ハイドン 101番 バリトン トリオ ハ長調」が演奏されました。

GEIDAIカフェ by キャッスル食堂

 期間中は上野の東京藝大構内で営業する「キャッスル食堂」の定番メニュー「しょうが焼き」が丸ビル1FのMarunouchiカフェ×WIRED CAFEにおいて各日限定20食が提供されました。「しょうが焼き」は好評で連日、ランチタイム早々に売り切れとなりました。

「キャッスル食堂」の歴史や丸の内との関係などを紹介したパネルの展示も。

藝祭展

 新丸ビル3Fアトリウムでは、9月の藝祭で制作された法被と巨大御輿の模型の展示などが行われました。

10月23日(月)

ポップジャパン

 平成28年度に東京藝大音楽学部邦楽科長唄三味線専攻を卒業した伝統芸能ポップアーティスト、キラキラシャミセニスト川嶋志乃舞さん(津軽三味線奏者)が、演奏とトークで会場を沸かせました。

 はじめに三味線の歴史を紹介しながら、長唄や民謡を披露し、観客に古典邦楽や津軽三味線などについての理解を深めてもらいました。また、長唄の「髪洗い」と民謡の「秋田荷方節」のMIXを披露し、長唄と民謡の両方を学んできた川嶋さんならではの演奏に、観客は聴き入っていました。

「津軽三味線に使われている動物の皮は、馬、牛、猫、犬のどれでしょうか。」とクイズ形式で説明する川嶋さん。(正解は猫)なお、川嶋さんの津軽三味線は天候に左右されにくい人工皮とのこと。

 最後は、自身で制作した伝統芸能ポップ曲「花千鳥」「キツネ倶楽部」「遊廓ディスコ」を演奏し、ポップジャパンにふさわしい盛り上がりを見せました。

10月25日(水)

藝大オークション presented by AGホールディングズ

 「藝大アーツイン丸の内」では初の試みとなる、藝大の若手作家支援を目的としたオークションを開催しました。
 オープニングトークでは、本オークションの運営を行う株式会社AGホールディングズ・柴山哲治代表取締役とアートギャラリーTHE CLUBマネージングディレクター・山下有佳子氏、東京藝大の宮廻正明社会連携センター長、伊東順二特任教授が「オークションによる芸術支援」について意見を交わしました。柴山氏と山下氏は海外の事例を紹介しながら、アートを買うことは個人的な楽しみでもあるが、作家の支援にもなり、ひいてはアートマーケットの繁栄にも繋がるということを解説しました。宮廻センター長は、「学生は勇気を出して、自分で価値をつくり出してほしい。評価への不安を乗り越えて、価値のあるものをつくり続けることで未来は開ける」と述べました。


 オークション開始前に、藝大生たちは参加者に対し自作品の解説を行いました。期待と不安で緊張した面持ちでしたが、「価値を付けてもらういい機会だと思う」と、将来を考えて積極的な気持ちでオークションに臨んでいる様子がうかがえました。

 

 結果としては、出品された13点の作品すべてが落札され、最高落札価格は16万円(税込み)でした。