学長宣言2016 東京藝術大学入試情報サイト http://admissions.geidai.ac.jp/ グローバル 藝大基金 藝大フレンズ 古本募金 早期教育 東京藝術大学ジュニア・アカデミー新設2017年4月開校 国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻 大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻 上野「文化の杜」新構想推進会議 ワーキンググループ 東京藝大クラウドファンディング 東京藝術大学130周年

東京藝術大学 学長宣言2016 ~芸術の持つ無限の可能性~

 東京藝術大学は、創設以来、我が国の芸術文化の継承・発展に寄与するとともに、国際社会を指向した教育研究を展開し、国際舞台で活躍する数多の芸術家や教育者、研究者を育成・輩出することを通じて、世界屈指の総合芸術大学としての地位を確立してまいりました。

 近年では、文部科学省の国立大学機能強化事業をはじめ、スーパーグローバル大学やCOI拠点等の採択を契機に、美術、音楽及び映像の芸術諸分野において、世界水準の教育研究活動を展開しており、藝大にしかできない“芸術文化”という独自の登頂ルートで、世界を相手に伍して競い、“世界の頂”を極めるべく尽力しているところです。

 本年度からはじまった第3期中期目標期間においても、世界トップアーティストの戦略的育成等のグローバル展開を推進するため、新たな大学院組織整備をはじめ、海外一線級アーティストユニット誘致による指導体制強化や国際共同プロジェクト等に鋭意取り組んでいる他、国際舞台への飛躍を視野に、国内全域におけるアートプロジェクトや早期教育プロジェクト等を展開しています。

 これらの取組については、文部科学省等学外からも高く評価されていますが、他方、昨今の行財政事情等を踏まえると、大学を取り巻く環境は、依然として厳しい状況にあると言わざるを得ません。

 しかしながら、私は、芸術文化力こそが、国家の礎・国力の源泉であり、芸術には、国家国民を豊かにし、創造性に満ちた社会環境を実現し、国境を超えて世界中に幸福や平和をもたらす、「無限の可能性」が秘められているものと確信しています。

 現在、様々な課題が顕在化している中、困難な時代だからこそ、芸術の持つ無限の可能性への期待や、芸術大学が果たすべき役割が今後一層高まっていくのではないでしょうか。

 当然ながら、芸術の魅力や素晴らしさ、芸術大学の価値・存在意義については、我々自身の力で証明していく必要があり、国民や社会からの正当な評価、相互理解を得ていくためにも、国際動向や社会的ニーズを踏まえた先見性を持ちつつ、オンリーワンの強みや特色を活かした、訴求力ある諸活動をダイナミックに展開していく必要があります。

 そのため、人材育成や研究開発、社会実践活動等を一層強化するとともに、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本の芸術文化が世界の注目を集める絶好の機会を活かし、文化プログラム等多様な活動を組織的に展開して国家を先導し、さらに、これを通過点として、芸術の持つ可能性を、より創造的・持続的に飛躍させていく所存です。

 決して現状に甘んじることなく、絶えず挑戦し続け、新たな創造へと繋げていくことで、国家戦略を牽引するナショナルセンターとしてのプレゼンスを一層高め、国家繁栄、世界の芸術文化発展に寄与していくことを、学長として、ここに宣言いたします。

東京藝術大学 澤和樹学長
平成28年6月17日
東京藝術大学長