ソルフェージュ教育は様々に考えられ、多様に実践されています。本学学部におけるソルフェージュ教育は、聴覚とリズムの修練とその内的聴取能力の修得、実践的な読譜能力の修得、そして音楽理論を学習する総合的な専門的基礎教育です。またそれぞれの専攻分野との関連をより重視した様々な展開クラスも多数開設されています。
音楽文化学のソルフェージュ研究分野では、こうした学部での教育実践の中に大きくとらえられているソルフェージュとソルフェージュ教育を多角的に研究し、我が国における西洋音楽の「受容と同化」の観点からその理論的・実践的方法論を幅広く研究しています。また、音楽全般を習得したソルフェージュ教育者、演奏家の形成を目的とする研究教授を行うと共に、他の研究領域と交差する学際的な研究を行っています。
音楽的才能と資質を備え、柔軟な知性、論理的な思考能力、言語能力、そして専門的音楽教育への(従って音楽への)総合的な視野をもっている学生、また、これまでの専攻分野において研鑽してきた能力を基盤として、全ての音楽学生および音楽家が共有しなければならない基礎教育としてのソルフェージュを研究する意欲のある学生、さらに、広い視野をもって総合的な教育活動に従事するソルフェージュ教育者としての適性を備えた学生が望まれます。
本学および本学附属音楽高等学校、国立音楽大学、桐朋学園大学、洗足学園音楽大学等の教員、また、国内外で活動するピアノ伴奏者、オペラのコレペティトァ等、優秀な人材を多数輩出しています。
Q. 芸大の和声学の教科書が平成27年度から「新しい和声」へと変更になったが、この教科書で勉強しないと受験出来ないのですか?
A. 和声学を学ぶ上の導入、順序などは本によって違いますが、最後まで勉強しないと受験できないので、つまり到達点は変わらないので、どの教科書で学習しても構いません。
Q. 小論文のテーマは事前に発表されるのですか?
A. 事前には発表されません。
Q. 語学は修士課程の他研究分野とは異なる問題なのでしょうか?
A. ウェブサイト上に過去問題が掲載されていますので、それをご覧下さい。
Q. 学生の過去の論文の研究分野がソルフェージュを実技(演奏)に生かす方向と教育に結びつく題目が多く見られる様な気がしますが、どちらかに重点が置かれていますか?
A. 本研究分野では一点に方向性を狭めるような研究内容は定めておらず、学生それぞれの思考、研究テーマを生かし、演奏とソルフェージュの関連性やそれを教育に生かす研究、新たな発想など、様々な方向性を目指しています。
Q. 奨学金を受けたいのですが、そのような申請は入学後に可能でしょうか。
A. 様々な奨学金制度があります。
Q. 入試科目では英語以外の外国語科目も受験可能ですか。
A. 受けられます。
Q. 選考試験はどのような科目の試験を受けなければなりませんか。
A. 音楽史、外国語、小論文、実技試験があります。詳しくは募集要項をご覧下さい。
Q. 大学院の授業カリキュラムについて教えてください。
A. 週一回のピアノのレッスンとソルフェージュの実践を軸とした授業、論文作成のための授業などがあります。
Q. 卒業生の進路は?
A. 伴奏者やコレペティトゥアなど演奏者としての活動、大学や高校の教員や音楽教室の講師など多様な活動をしています。
Q. 大学院生はどの様なテーマを研究していますか。
A. 過去の例を挙げますと、「楽語創成の軌跡」、「日本におけるフランスのソルフェージュ教育の受容」、「日本の音楽教育におけるソルミゼーション」、「内的聴覚形成の試み、音程認識への方法論」、「音楽学習の初期段階における音へのアプローチ」、「ピアノ初見教育法への考察」などがありました。
Q. 東京藝術大学大学院は他の音楽大学卒業の学生も同等に受け入れているのですか。
A. どこの大学出身ということは全く関係無く、すべての学生を同等に受け入れています。今までも様々な大学出身の学生を受け入れています。