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資料紹介(図書)
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Olivier Messiaen: Le livre du centenaire / Anik Lesure, Claude Samuel ; avec les contributions de Pierre-Laurent Aimard ... [et al.] Lyon: Symetrie, 2008. [C120/M585/20]

 メシアン生誕100年を記念して設立されたNPO “MESSIAEN 2008” により出版された論集です。フランスの各種機関の全面的な協力のもとに実現した一大プロジェクトの集大成で、メシアンと数十年にわたり対談を行うなかで深い信頼関係を築いてきたクロード・サミュエルを中心として編纂されました。メシアンに師事したピエール・ブーレーズ、ジルベール・アミ、ベッツィー・ジョラス、ミシェル・ファノらによる論考のほか、メシアン自身による論考や書簡等も多数収められています。
 メシアンに縁の深い人々によるさまざまな角度からの省察、そしてメシアン自身の語る言葉を通じて、あらためて彼の音楽家としての偉大さや温かな人柄が浮かび上がり、メシアンの息づかいが聴こえてくるような充実の一冊といえます。写真や楽譜、絵画などの貴重な資料も豊富に取りそろえられており、それらを眺めるだけでも十分に楽しむことができます。
 また、サミュエルとの対談集Messiaen, Olivier. Les couleurs du temps: Trente ans d'entretiens avec Claude Samuel. Radio France: 211814 HMCD 76x2 (CD). Released 2000. [CD 3299]からの抜粋が付録CDとして収録されています。

(成田)

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