Krenek, Ernst. What Price Confidence?    Ilana Davidson; Susan Marucki; Richard Clement; Christopheren Nomura; Linda Hall. Phoenix Edition: 130 (CD) Recorded 2006, released 2008. 請求番号: CD 4690
  クルシェネクのオペラは、有名な《ジョニーは演奏する Jonny spielt auf》の他に22曲あり、そこにはアメリカ移住後に作られた室内オペラが2曲含まれています。
  そのうちの一つ《What Price Confidence? [信用の価値]》は、メトロポリタンオペラの歌手ヘルタ・グラーツの依頼で、1945年に4人の歌手(SATB)とピアノのために作られました。1900年頃のロンドンで流行し、オスカー・ワイルドやノエル・カワードらの傑作がある「客間喜劇」として書かれ、舞台設定もそれにちなんで1900年頃のロンドンとなっています。
  クルシェネクは、当時ハーマン・メルヴィルの小説《詐欺師 Confidence Mann》から強烈な印象を受けており、脚本を書く際に「信用 Confidence」をテーマにしました。生きる上で必要な「信用」をめぐって2組の夫婦が織りなす感情の機微を、自然な流れのメロディーで紡ぎます。
 (石田)

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