←戻る

整流器 / Rectifier

交流電流は正負両方に電流が流れますが、それを片方だけに流れるようにする装置として整流器があります。

エレキギターなどに使われるディストーション(歪み)エフェクトの中でも、最も単純な回路としてこの整流器を使った方法があります。ここではRで簡易的に整流器を実装してみます。

半波整流器

入力信号の負側をゼロにするのが半波整流器です。数式では [ H(x) = \frac{x + \left|x\right|}{2} ] のようになります。そのままRの関数で書くと以下のようになるでしょうか。

rectify.half <- function(x) {
  return((abs(x) + x) / 2)
}

これを使ってグラフを描いてみます。

t <- seq(from=0, to=1, length.out=1001)
x <- sin(5 * 2*pi*t)
plot(t, x, type="l", lty=2, xlab="Time", ylab="Amplitude")
lines(t, rectify.half(x), col=2)

plot of chunk unnamed-chunk-2

全波整流器

全波整流器は入力信号の負側を正側に反転するものです。数式では [ H(x) = \left|x\right| ] のように単純です。Rの関数も簡単です。

rectify.full <- function(x) {
  return(abs(x))
}

グラフを描いてみます。

t <- seq(from=0, to=1, length.out=1001)
x <- sin(5 * 2*pi*t)
plot(t, x, type="l", lty=2, xlab="Time", ylab="Amplitude")
lines(t, rectify.full(x), col=2)

plot of chunk unnamed-chunk-4

その他

信号包絡線も参照して下さい。



[←戻る](index.html)