モンゴル

ホーミー

◆ホーミーってなに?

    モンゴルに伝[つた]わる、一人[ひとり]で2つの声[こえ]をだす歌[うた]い方[かた]
    [ひく]い声[こえ]でうなりながら口[くち]や舌[した]の形[かたち]をかえると、笛[ふえ]みたいに高[たか]い音[おと]がきこえてくる。上手[じょうず]になればメロディーもつくれるよ。

    ホーミーを歌[うた]うとき、使[つか]うからだの場所[ばしょ]によって種類[しゅるい]もちうんだ。ききくらべてみてね。

  • ツェージニー・ホーミー 胸[むね]のホーミー
  • ホーロイン・ホーミー 喉[のど]のホーミー
  • ハマリン・ホーミー 鼻[はな]のホーミー
  • アムニー・ホーミー 口[くち]のホーミー

◆ホーミーについてインタビュー

  • いつからホーミーを始[はじ]めましたか?
    20歳[はたち]から。ホーミーの演奏家[えんそうか]と外国[がいこく]に演奏旅行[えんそうりょこう]に行[い]き、素晴[すば]らしいなと思[おも]いました。それで練習[れんしゅう]を始[はじ]めたのです。
  • ホーミーは昔[むかし]のモンゴルでどのように使[つか]われていましたか?
    モンゴル人[じん]は、ホーミーが山[やま]の風[かぜ]や山[やま]の上[うえ]から落[お]ちる滝[たき]など、自然[しぜん]の音[おと]から生[う]まれたと考[かんが]えています。
    また、家畜[かちく]を呼[よ]び寄[よ]せるために使[つか]っていたという話[はなし]もあります。
  • 都会[とかい]でホーミーをする人[ひと]は多[おお]いですか?
    10年[ねん]ほど前[まえ]からホーミーに興味[きょうみ]を持[も]ち学[まな]ぶ人[ひと]がとても多[おお]くなりました。
    最近[さいきん]の音楽家[おんがくか]、とくに馬頭琴[ばとうきん]奏者[そうしゃ]たちのほとんどがホーミーに興味[きょうみ]をもつようになっています。
    ですから、昔[むかし]よりホーミーを歌[うた]う人[ひと]、ホーミーを使[つか]う人[ひと]、ホーミーのできる人[ひと]がモンゴルで増[ふ]えています。
  • ホーミーをするとき、何[なに]が大事[だいじ]ですか?
    お腹[なか]によく息[いき]をとり入[い]れ、その息[いき]をしっかりためながら歌[うた]うことが一番[いちばん]大切[たいせつ]です。
    ホーミーを歌[うた]うことは、自分[じぶん]の身体[からだ]を楽器[がっき]として使[つか]うことなのです。お腹[なか]、鼻[はな]、口[くち]を使[つか]い、口[くち]のなかの舌[した]の動[うご]きでメロディーを作[つく]ります。