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資料紹介(図書)
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The new music theater : seeing the voice, hearing the body / Eric Salzman and Thomas Desi. New York: Oxford University Press, 2008. [C110-9/S186]

 1960年代、古典的オペラに対する意識が集束するかたちで志向され、一ジャンルとしての名称を獲得した音楽劇。筆者は今にいたる動向を新音楽劇とくくり、ポストモダンの音楽や、映画・TVといった視覚メディアとの関連、国ごとの潮流を俯瞰する。
 「声」や「身体性」、「演劇的空間」といったものの開かれた可能性の開拓を経て、現在では音楽・衣裳・舞踊・演出・照明・舞台美術など、舞台の成立要素の間における「有益な対話」によって新たな余剰的価値が生まれているとする。
 プレンティスホール音楽史シリーズの『20世紀の音楽』 [C2/P927/6] (Eric Salzman. Twentieth-century music: an introduction. [C110/P927/6])でも知られるE.ソーズマンによる共著。

(中田)


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