展覧会・催し物
world / world
美術情報研究室 ワークショップ 藤村憲之・宇井のどか 「World/World」
会期: 8月30日(木)-9月2日(日) 18:00-22:00
会場: 大学美術館 エントランスホール
入場料: 入場無料

作品概要:
“World/World”はネットワークを使ったインタラクティブなインスタレーション(装置)です。

地球に一本の長い棒がささって、串のように突き抜けているところを想像してみてください。 棒の端は地球上の2カ所から突き出ていて、お互いの端から棒を押したり引いたりすることができます。 棒をぐっと押し込むと、どこか離れた場所におかれた棒がぎゅっと押し出されます。 もしもう一方の端で誰かがぐぐっと押し返してきたら、 その感触が伝わってきて、棒は押し戻されてしまうこともあります。

棒を押したり引いたりしている相手の姿は、近くに設置されたスクリーン上に映し出され、 相手の様子を見られるようになっています。相手はあなたと同じようにぎゅっと押しているかもしれないし、 ほんの少しさわっているだけかもしれません。

この作品は、遠く離れているけれど、ネットワーク越しに確かにいる誰かと、 「棒の押しあい・引き合い」を通じて触覚的にコミュニケーションの体験を行おうとする作品です。

展示について:
今回の展示は、大学美術館美術情報研究室の主催するワークショップとして行われます。 今回は、最初の試みとして、大学美術館のエントランスホールとその周辺に1本ずつの棒がついた箱、 つまり2つのインスタレーションを設置して行います。

また、展示期間中はドイツ、フランクフルト近郊の廃鉱で開催されている “The Virtual Mine”というアートフェスティバルと連動して、地球の裏側から、 日本で展示されている棒をコントロールしてもらう予定です。

The Virtual-Mine アートフェスティバルについて:
ドイツ、ザーランド地方の5人のアーティスト(Monika Bohr, Claudia Brieske, Leslie Huppert, Fevzi Konuk, Gertrud Riethmueller)が企画・運営している、ネットワークとマルチメディアをあつかった、 アートフェスティバルです。

フランクフルト近郊のNeunkirchen-Wiebelskirchenにある廃鉱を舞台として、2001年の8月25日から9月の23日まで、 Neunkircher Kulturgesellschaft(Neunkircher Culture Assosiation)のサポートを受けて開催されています。

展示会場はこの産業遺跡全体で、10個のコンテナが炭坑の施設の前におかれ、 世界各地から応募したアーティストの作品がこの中で展示され、会場で起こる出来事はインターネットへと中継されます。 このようにして使われなくなった炭坑の跡地を、一時的に新たな生産的な活動の場にすることが、 このフェスティバルの目的です。

主催: 大学美術館 美術情報研究室

"World/World"展ホームページ
-> "World/World"展ホームページ
-> The Virtual-Mine Projectのホームページ

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