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英国王立園芸協会(RHS)創立200周年記念
500年の大系: 植物画世界の至宝展
会期: 2005年6月11日(土)-7月18日(月)
月曜休館(ただし7月18日は開館)
午前10時〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)
会場: 東京藝術大学大学美術館

 エリザベス女王を総裁に戴く、英国王立園芸協会(以下、RHS)は、1804年に園芸を愛する世界中の人々に奉仕することを目的として創立されました。本展示会ではRHS創立200周年を記念し、RHSリンドリー図書館収蔵の植物画、約2万数千点の中から、近代ボタニカルアートの出発点となった16世紀の植物図譜をはじめとして、18世紀以降、英国が園芸大国への道を歩んだ奇跡を示すオリジナル作品を中心に、厳選し体系的に紹介いたします。

 古来より建築・陶器・貨幣などの文様として描かれた植物のモティーフは、ルネサンス期に自然観察に基づいた緻密でリアルな描写の近代植物画として発展し、多くの素晴らしい植物図版が出版されました。そして、大航海時代を経て、植物画は黄金時代を迎えます。探険家とともに未知の世界に乗り出した画家達は、あらゆる風景、人間、動植物を描いています。プラントハンターが持ち帰った魅力的な植物は、本国で栽培され、18世紀の英国に園芸ブームを巻き起こしました。庭園とともに華麗な植物画は王国貴族の注目を集め、多くの豪華な植物図譜が出版されています。そうした中で植物学者と植物画家の協業は「サイエンスとアートの融合」としての独自のジャンルを生み出しました。

 後に写真の出現によって記録画としての需要が失われてからも、植物画の伝統は受け継がれ、今なお、ボタニカルアートとして、多くの人々を魅了しています。

 本展では、植物画の出発点となった16世紀のフックス(1501-1566)による木版挿絵の入った植物図譜をはじめ、ナポレオン皇帝のおかかえ絵師であったルドゥテ(1759-1840)のリンドリー図書館から出るのは世界初といわれる未出版書籍、ヴィクトリア女王に仕えた植物画家ウィザーズ(1793-1864)の植物画など、書籍8点をふくむ計129点を、「近代植物画の誕生」から「植物画のルネサンス」にいたる五つの章で紹介します。

 RHSの植物画のコレクションは英国国内においても簡単には閲覧不可能なものであり、我が国において公開されるのは初めてとなります。

 500年に及ぶ世界の植物文化の交流の証として多彩な魅力を持った植物画の至宝、その美しさと魅力をお楽しみください。

主催: 英国王立園芸協会日本支部(RHSJ)、東京藝術大学、「植物画世界の至宝展」実行委員会
後援: 英国王立園芸協会(RHS)、英国大使館商務部
特別協賛: ≪セゾン≫カード
協賛: 朝日工業株式会社、オリックス株式会社、株式会社資生堂、株式会社そごう、株式会社西武百貨店、ソニー株式会社、株式会社損害保険ジャパン、東京電力株式会社、凸版印刷株式会社、マネックスビーンズ証券株式会社、株式会社みずほコーポレート銀行、財団法人三菱財団、AIGエジソン生命保険株式会社、株式会社NTTデータ、株式会社WOWOW
観覧料: 一般1,200円(1,000円/1,000円)、高校・大学生800円(600円/600円)
中学生以下無料
※( )内は前売/20人以上の団体料金
<問い合わせ>
「植物画世界の至宝展」実行委員会事務局:03-3466-1708
ハローダイヤル:03-5777-8600
-> 本展公式サイト
-> 英国王立園芸協会日本支部
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