2005 年は日本と韓国との国交正常化40 周年という記念すべき年に当たります。両国は首脳間の合意に基づき、この機会に両国民がよ
り広く、互いを理解しあうことを目的として『日韓友情の年2005』の実施を宣言いたしました。
今回の韓国藝術綜合学校と東京馨術大学とが共に協力し合い、教育を担う教員のそれぞれの創作姿勢を韓国と日本において展開するという展覧会、シンボジュウムを中心にした内容は、まさしく「より深い文化の相互理解をめざす」という日韓友情年の趣旨に合致した内容であると考えております。
本事業のタイトルにあります「(マンナム)と出会い」は多くの示唆に富んでいます。日本と韓国の両国の文化の交流を鑑みますと、多くの出合いがあって現在の「似ているが違う」という相互文化の表出がなされています。
『現代の美術』を切りロとして、双方の芸術大学の教員の創作表現が一堂に展開することで、現代という時間軸の中で表現素材がどのように変化をするかを、体感したく思っています。本展覧会の成功を機に、『進もう未来へ、一緒に世界へ』両国民が、お互いに良く知り合い、学びあい、尊敬しあう、良好な関係を創っていきたいと考えており、日韓両国が『本当のよりよき友人』 になることを信じております。
東京藝術大学学長 平山郁夫
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