東京藝大彫刻科では歴史ある大学美術館陳列館を展示空間として、現代における彫刻の在り方を問う企画展を提案し、学内及び社会に問題提起してきました。1997年「空間の変容」展、1999年「彫刻―具象表現の解体と構築」展、2001年「垂直の時間 彫刻―過去・現在・未来」展、2003年「彫刻の身体」展、2006年「スキノデリック-彫刻の表層-」展、と社会的にも意義のある企画を隔年で行ってきました。
今回はその第6回展として「物語の彫刻」と題した展覧会を開催します。20世紀は美術の主題が宗教から離れていき、純粋化、抽象化、細分化されてきました。しかし、21世紀になり様々な問題を再び「物語」として捉え、それを彫刻の主題に取り込んでいる作品が増加しているように思われます。このことを踏まえ展覧会として提案しようという試みです。
【出品作家】
一井 弘和
大竹 利絵子
小谷 元彦
小俣 英彦
小泉 俊己
清水 淳
滝上 優
竹内 智美
田中 圭介
棚田 康司
津田 亜紀子
原 真一
深井 隆
(50音順) |