東京藝術大学日本画第二研究室では、授業の一環として写生会、野外実習等を継続的に行っております。本展では藝大フレンズの助成を受け、当研究室の学生と教員が各々の「素描」を一堂に持ち寄って公開、展示を致します。
創作の裏側として位置づけられ、普段はあまり他者に公開することのない素描を展示することで、「素描」とは何かを各人各様に思いを巡らせるきっかけになればと、2006年より企画し今年で9年目を迎えました。
「素描」は簡略で客観的な写生のようですが、描く者の心の中が現れるようです。日常生活の中で知覚する様々な対象や状況から得られる実感や感動によって手を動かし、対象とする目前の形象や心的表象を掴み取ろうと探ります。
本展では「素描」のもつ独特の魅力を感じていただくとともに、研究室の授業、活動の成果をご高覧下さい。　　−東京藝術大学　日本画第二研究室一同−