中国漢民族[ちゅうごくかんみんぞく]

グーチン(古琴)の楽譜[がくふ]はどうよむの?

これが、グーチン(古琴)だけがつかう楽譜[がくふ]
なまえは"減字譜[げんじふ]"だよ。


どんな仕組[しくみ]かというと。。。

グーチン(古琴)のいろんなひきかたには、それぞれをあらわす、きまった漢字[かんじ]がある。その、どこか一[ひと]つの部分[ぶぶん]だけをつかって、元[もと]の字[じ]の意味[いみ]をあらわすんだ。
たとえば、右手[みぎて]だと、こんなふう。

右手[みぎて]のひきかたひきかたの
記号[きごう]
もとの
漢字[かんじ]
親指[おやゆび]で内[うち]がわにはじく
中指[なかゆび]で内[うち]がわにはじく
薬指[くすりゆび]で内[うち]がわにはじく
2本[ほん]の指[ゆび]で2弦[げん]を同時[どうじ]にはじく


こういう記号[きごう]を、右手[みぎて]のぶんも、左手[ひだりて]のぶんも一緒[いっしょ]に書[か]いたのが、グーチン(古琴)の楽譜[がくふ]というわけ。どの弦[げん]のどこを押[お]さえるかも、ぜんぶわかっちゃう。

いろいろな命令[めいれい]を、ひとつの文字[もじ]みたいにまとめて書[か]いてあって、まるで暗号[あんごう]だなあ。ん?、"暗号"[あんごう]って何[なに]かって?仲間[なかま]にしかわからない秘密[ひみつ]の記号[きごう]や文字[もじ]のこと。きみも、こんな暗号[あんごう]をといてみたい?