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橋本平八《或日の少女》
芸大コレクション展 春の名品選
会期: 2009年4月14日(火)〜6月14日(日)
月曜休館
(但し、5月4日(月・祝)は開館)
午前10時〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)
会場: 東京藝術大学大学美術館 展示室1(地下2階展示室)

 東京藝術大学の前身、東京美術学校では、明治22年の開校に先立ち、岡倉天心らが中心となって、 教育研究資料としてのコレクション収集を開始しました。以来120年余り、東京美術学校の歩みと共に 連綿と収集されてきたコレクションは、名品として世に知られる芸術品から、知られざる資料に至るまで、 まさに多岐に渡るものです。

 東京藝術大学大学美術館開館10周年の節目となる本年は、春季、夏季の二期に分けて、 本学のコレクションの豊かな魅力をそれぞれ異なる角度からお伝えします。

今回の春のコレクション展では、「春の名品選」と題して、重要文化財を含む主要な名品の魅力を 新入生及び多くの一般鑑賞者に伝えるほか、昨年度新たに加わった収蔵品の一部をご披露します。 また、主として古美術の中から、普段あまり公開する機会のないものを取り上げ、本学コレクションの 幅広さをご紹介します。

加えて行う二つの特集陳列では、芸大コレクションの特色の一端をよく示す作品・資料群を展示します。

特集陳列1 「工芸下図の世界」
本学には、工芸図案・意匠の写しや下図類が多数収蔵されています。ここでは、主として明治期に制作された 様々な工芸下図類の中から、昨年度新たに収蔵された「正倉院文様図巻」(岸光景作)のほか、狩野芳崖の 手掛けた図案類、起立工商会社の工芸下図、海野家資料、柴田是真による明治宮殿の天井綴織下図などを 展示します。

特集陳列2 「平櫛田中コレクションより−昭和初期の彫刻を中心に」
近代彫刻史に多大な役割を果たした平櫛田中は、昭和19年から27年まで本学教授を務めました。 平櫛田中が長年にわたり収集し、本学に寄贈した同僚や後輩の作品の中から、昭和初期の作品に焦点を当て、 その魅力を紹介します。

また、 夏季には、「コレクションの誕生・成長・変容」と題し、東京美術学校(東京藝術大学) ならではの収集由来、来歴を持つ収蔵品を一挙に公開します。藝大を代表する名品から、 知られざる教育資料までを一堂にあつめ、芸大コレクションの魅力に迫ります。 小規模な企画ながら、「博物館、美術館にとってのコレクションとは何か」、この本質的な命題にもせまる 意欲的な試みです。ご期待ください。

【春の名品選 主要作品リスト】

  • 《菩薩立像》 (重要文化財) 7世紀後半
  • 《小野雪見御幸絵巻》 (重要文化財)  13世紀後半
  • 《瑞花双鳳八稜鏡》 (重要文化財) 平安時代
  • 原田直次郎 《靴屋の親爺》(重要文化財) 明治19年(1886)
  • 上村松園 《草紙洗小町》 昭和12年(1937)
  • 《普賢十羅刹女図》 13〜14世紀
  • ヴィンチェンツォ・ラグーザ 《日本の大工》 明治9-15年(1876-82)
  • 橋本平八 《或日の少女》 昭和9年(1934)
  • 平松保城 《ペーパーウェイト 21点》 昭和45‐50年(1970-75)
ほか

※ 会期中、前期・後期で一部作品の展示替えを行う予定です。
前期:4月14日(火)〜5月17日(日)
後期:5月19日(火)〜6月14日(日)

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※過去の展示

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主催: 東京藝術大学
助成: 藝大フレンズ賛助金助成事業
観覧料: 一般300(250)円 学生100(50)円(中学生以下は無料)
*( )は20名以上の団体料金(団体観覧者20名につき1名の引率者は無料)
*障害者手帳をお持ちの方とその介護者各1名は無料
*同時開催「皇女たちの信仰と御所文化 尼門跡寺院の世界」(4月14日〜6月14日)をご覧のお客様は当日に限り無料でご覧いただけます。
<問い合わせ>
ハローダイヤル:03-5777-8600
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