ホーム > 小泉文夫音楽賞
小泉文夫音楽賞は、小泉三枝子氏(故小泉文夫教授夫人)が、世界の民族音楽の研究に生涯を捧げた小泉文夫氏を記念して、民族音楽学の分野でユニークな音楽研究または音楽活動をした個人あるいは団体の業績を顕彰するために1989年10月11日に設定したもので、毎年4月4日に故人の誕生日を記念して発表されます。 これまでに、40人、4団体に授与されました。

▶選考方法
毎秋、小泉文夫記念音楽基金が民族音楽研究の領域における識者に授賞候補者の推薦を依頼します。これを基に、小泉賞運営委員会が協議を行い受賞者を決定します。自薦は選考対象となりません。

 (所属と肩書は授賞時のもの)

第29回 (2017年度) 薦田 治子

(武蔵野音楽大学教授)

平家(平曲)の音楽学的解明と若手演奏家の育成を通した平家の活性化に対して。

  フィリップ・V. ボールマン

(シカゴ大学音楽科およびカレッジ、ルートウィヒ・ローゼンバーガー ユダヤ史殊勲教授。ハノーファー音楽演劇大学客員教授)

多彩な視点と方法論を駆使した世界音楽の研究を通じて民族音楽学に貢献したことに対して。

第28回 (2016年度) パトリシア=シーアン・キャンベル

(ワシントン大学、ドナルド・E. ピーターセン講座教授、音楽教育学・民族音楽学)

受賞記念講演 (全文)
紹介と業績
長年にわたる多文化音楽教育の研究と実践によって、また、民族音楽学と音楽教育の 間に重要な接点を作ることによって、民族音楽学に貢献したことに対して。


受賞するP.キャンベル教授

受賞記念講演中のP.キャンベル教授
  時田 アリソン

(京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター長)

受賞記念講演 (全文)
紹介と業績
日本の語り物音楽に関する長年の研究と共同研究の見事な組織づけによって、民族音楽学に貢献したことに対して。


受賞する時田アリソン教授

受賞記念講演中の時田アリソン教授
第27回 (2015年度) オタナザル・マチャクーボフ
    

(ウズベキスタン国立音楽院(タシケント)教授)

受賞記念講演(全文)
紹介と業績
中央アジア音楽の歴史研究を通じて、民族音楽学に貢献した功績に対して。


受賞するオタナザル・マチャクーボフ教授              受賞記念講演中のオタナザル・マチャクーボフ教授

  マーガレット・カルトミ

(モナシュ大学教授)

受賞記念講演 (全文)
紹介と業績
東南アジアにおける音楽文化の多様性を、歴史学的並びに音楽様式学・楽器学的観点から明示した功績に対して。


受賞するマーガレット・カルトミ教授

受賞記念講演中のマーガレット・カルトミ教授
第26回 (2014年度) 陳 応時

(上海音楽学院音楽学系教授)

受賞記念講演 (全文)
紹介と業績
中国の楽律学の研究、ならびに琵琶古譜とりわけ敦煌琵琶譜の解読研究の功績に対して。


受賞する陳応時教授

受賞記念講演中の陳 応時教授
  浜松市楽器博物館

受賞記念講演 (全文)
紹介と業績
楽器博物館として研究・教育・普及活動に取り組み、民族音楽学に大きく貢献したことに対して。


受賞する嶋和彦館長

受賞記念講演中の嶋和彦館長
第25回(2013年度) ロベルト・ガルフィアス

(カリフォルニア大学アーヴァイン校教授)

受賞記念講演 (全文)
紹介と業績
雅楽を出発点に音楽文化のグローバルな地域研究の先駆者として、長年にわたる民族楽学に果たした功績に対して。


受賞するロベルト・ガルフィアス教授

受賞記念講演中のロベルト・ガルフィアス教授
  オペラシアターこんにゃく座

受賞記念講演 (全文)
紹介と業績
母語によるオペラ創作の可能性を追求しその成果を卓越した実践を通して持続的に提示してきた功績に対して。


受賞する萩京子代表

受賞記念講演中の萩京子代表
第24回
(2012年度)
R.マリー・シェーファー

(トロント大学ロイヤル音楽院グレン・グールド・スクール教授、作曲家)

音環境を文化の視点から研究することを通して、サウンドスケープ概念を確立し、民族音楽学へ新たな視座を提供した功績に対して。

写真提供:中川真
第23回
(2011年度)
イザーリイ・ゼムツォーフスキイ

(スタンフォード大学音楽学部及びスラヴ学学部 元客員教授)

受賞記念講演 (全文)
紹介と業績
口頭伝承の音楽に関する基本的な概念を解明し、ソ連の民族音楽学に関する広範な情報を広く世界に知らしめた功績に対して。


受賞するイザーリイ・ゼムツォーフスキイ教授

受賞記念講演中のイザーリイ・ゼムツォーフスキイ教授
  李輔亨

(韓国古音盤研究会会長)

受賞記念講演 (全文)
紹介と業績
韓国における民間の音楽、とりわけパンソリ、民謡、プンムル、巫俗音楽について長年にわたり綿密な現地調査を行い、韓国伝統音楽研究を飛躍的に発展させた業績に対して。


受賞する李輔亨氏

受賞記念講演中の李輔亨氏
第22回
(2010年度)
沈洽

(中国音楽学院教授)

受賞記念講演(全文)
紹介と業績
音楽形態論の業績ならびに異なる地域間の民族音楽学的研究と教育のためのネットワークを推進した功績に対して。


欠席した沈洽教授に代わり受賞する山口修運営委員

記念講演を代読する山口修運営委員
沈洽教授の写真はこちら

  チャールズ・カイル

(ニューヨーク州立大学バッファロー校名誉教授)

受賞記念講演 (全文)
紹介と業績
応用社会音楽学、エコーロジー、グルーヴ学を主唱して民族音楽学の領域を拡張し、それらを子どもの教育プログラムへと実践的に架橋した功績に 対して。


受賞するチャールズ・カイル教授

受賞記念講演中のチャールズ・カイル教授
チャールズ・カイル教授はこちら(写真提供:中川真)

21回
(2009年度)
バーバラ・バーナード・スミス

(ハワイ大学マーノア校名誉教授)

受賞記念講演 (全文)
紹介と業績
長年にわたる研究と教育によりアジア太平洋諸民族とその音楽の知識と理解を学界ならびに社会一般に広めた貢献に対して。


欠席したスミス教授に代わり受賞するクリスティーン・ヤノハワイ大学教授。

受賞講演を代読する山口修運営委員
スミス教授の写真はこちら

  ジョーゼフ・ジョルダーニア

(メルボルン大学名誉研究員、トビリシ音楽院教授、同伝統多声楽研究センター国際部長)

受賞記念講演 (全文)
紹介と業績
世界の民謡における多声性を系統的に比較分析し、さらに人類の進化という広範な視野から、伝統的な多声部歌唱の起源を探る新しいモデルを提案した功績に対して。


受賞するジョーゼフ・ジョルダーニア教授
(写真提供:Mikhail Portnov氏 & つげしょうこ氏)

受賞記念講演中のジョーゼフ・ジョルダーニア教授
(写真提供:Mikhail Portnov氏 & つげしょうこ氏)
ジョルダーニア教授の写真はこちら

第20回
(2008年度)
蒲生 郷昭

(東京文化財研究所名誉研究員)

日本音楽のあらゆるジャンルに対する長年の調査・研究、とりわけ、文献・図像・現行伝承の徹底した考証を通じて総合的な日本音楽研究の方法を構築し、この分野を主導してきた功績に対して。

  シムハ・アロム

(フランス国立科学研究センター名誉研究部長)

長年のアフリカ音楽の研究、とりわけアフリカのポリフォニーとポリリズムに関する独創的な研究、そして民族音楽学に厳密な方法論を提示した功績に対して。

写真提供:徳丸吉彦
第19回
(2007年度)
ユリ・シェイキン

(国立極地芸術・文化学院教授)

長年にわたる北ユーラシア諸民族の音楽の広汎な調査研究、とりわけ儀礼(シャマニズム)と音楽の関係の研究を通じて、極東シベリア先住民族族の音楽の特性を明らかにした功績に対して。

写真提供:植村幸生
  ジェラルド・グローマー

(山梨大学教授)

長年にわたる日本民謡の音楽学的研究、とりわけ津軽三味線や瞽女唄など、周縁に位置する特殊なジャンルに注目し、これらを歴史的資料および音楽構造の両面から解明した 実証的な研究に対して。

第18回
(2006年度)
クリステル・マルム

(エーテボリ大学教授)

民族音楽学の研究成果およびその国際組織とネットワークにおける諸活動に対して。

写真提供:柘植元一
第17回
(2005年度)
イ マデ゙ バンデム

(インドネシア芸術大学ジョクジャカルタ校学長)

インドネシアの上演芸術に関する優れた研究による民族音楽学への貢献に対して。

写真提供:皆川厚一
第16回
(2004年度)
山田 陽一

(京都市立芸術大学教授)

パプアニューギニアにおけるフィールドワークの理論化による民族音楽楽への貢献に対して。

第15回
(2003年度)
スティーヴン・フェルド

(ニューメキシコ大学教授)

永年の象徴体系に関する民族音楽学的研究への貢献にたいして。

写真提供:徳丸吉彦
第14回
(2002年度)
月溪 恒子

(大阪芸術大学教授)

尺八音楽研究に対する卓越した貢献に対して。

写真提供:徳丸吉彦
第13回
(2001年度)
川田 順造

(広島市立大学教授)

音の文化の詳細な研究によって文化人類学と民族音楽学の間の生産的な関係をつくった功績に対して。

川田順造『人類の地平から』ウェッジ、2004より転載
第12回
(2000年度)
間宮 芳生

(桐朋学園大学特任教授・作曲家)

長年の創作活動を通じて音楽学研究と世界の伝統音楽を活性化した功績に対して。

第11回
(1999年度)
藤井 知昭

(中部大学中部高等学術研究所教授・同研究所副所長)

長年にわたるアジア音楽の広汎な調査とAVメディアによるその成果の公刊に対して。

第10回
(1998年度)
徳丸 吉彦  山口 修

(お茶の水女子大学教授(大阪大学教授)

長年にわたる民族音楽学の研究と教育、とくにベトナム雅楽の復興に尽力したことにたいして。
第9回
(1997年度)
ジャン=ジャック・ナティエ

モントリオール大学教授)

長年にわたる民族音楽学と音楽記号学の研究と教育の功績にたいして。

写真提供:徳丸吉彦
第8回
(1996年度)
谷本 一之

(北海道立アイヌ民族文化研究センター所長)

アイヌ民族を含む北方諸民族の音楽文化の長年にわたる研究に対して。

第7回
(1995年度)
黄 翔鵬

(中国芸術研究院音楽研究所元所長)

中国音楽の歴史研究を通して民族音楽学の発展に寄与した功績にたいして。

写真提供:柘植元一
第6回
(1994年度)
チャン・ヴァンケー

(パリ・ソルボンヌ大学名誉教授・フランス国立科学研究センター元研究所長)

ベトナム音楽の研究と民族音楽学の教育に対する長年の貢献にたいして。

写真提供:柘植元一
第5回
(1993年度)
ブルーノ・ネトル

(イリノイ大学名誉教授)

長年にわたる民族音楽学の研究と教育の功績にたいして。

写真提供:柘植元一
第4回
(1992年度)
ウィリアム P.マルム

(ミシガン大学教授)

長年にわたる日本音楽についての民族音楽学的研究にたいして。

写真提供:柘植元一
  中川 真

京都市立芸術大学助教授)

音環境の音楽学的研究にたいして。

第3回
(1991年度)
ホセ・マセダ

(フィリピン大学名誉教授)

長年にわたる東南アジア音楽研究によりこの地域の音楽の特性を世界に知らしめた功績にたいして。

写真提供:中川真
  井野辺 潔

(大阪音楽大学教授)

長年にわたり人形浄瑠璃の構造的研究を重ね、近年は共同研究組織を通じて日本劇音楽の解明に貢献したことにたいして。

第2回
(1990年度)
東儀 季信

(カリフォルニア大学ロサンゼルス校講師・雅楽演奏家)

25年にわたる雅楽の海外普及活動にたいして。

  国立音楽大学楽器学資料館

(代表、郡司 すみ)

楽器学的方法の確立と公開による民族音楽学への貢献にたいして。

第1回
(1989年度)
ジョン・ブラッキング

(ベルファスト・クィーンズ大学名誉教授)

民族音楽学的文化研究と国際的教育活動のすぐれた業績にたいして。

写真提供:柘植元一
  東京芸術大学民族音楽ゼミナール

(代表、小柴 はるみ)

『日本民謡大観・八重山諸島篇』における採譜、記録、音楽分析の成果にたいして。
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