中国漢民族[ちゅうごくかんみんぞく]

グージョン(古箏)の名前[なまえ]はなぜついた?

こんないい伝[つた]えがあるよ。


[いま]から2200年[ねん]ぐらい前[まえ]、秦[しん]の国[くに]に、音楽[おんがく]のすきな兄弟[きょうだい]がいました。瑟[しつ]という大[おお]きなことを、どちらが先[さき]にひくかでけんかしてとりあったら、瑟[しつ]がまっぷたつにわれてしまいました。争[あらそ]ってできた楽器[がっき]だから、"争"の字[じ]に草[くさ]かんむりをつけて、名前[なまえ]にしたというおはなし。

日本語[にほんご]では"争"も"箏"も、音読[おんよ]みは"ソウ"だね。中国語[ちゅうごくご]では、りょうほうとも"ジョン"とよむよ。

このお話[はなし]は、唐[とう]の時代[じだい]の人[ひと]、趙磷[ちょうりん]がかいた『因話録[いんわろく]』という本[ほん]にのっています。