日本[にっぽん]

尺八[しゃくはち]の唱歌[しょうが] 1

尺八[しゃくはち]では、おさえる指孔[ゆびあな]ごとに音[おと]のよび方[かた]がきまってる。
ヒ・ハ・チ・レ・ツ・ロの6種類[しゅるい]がそれ。
●は孔をおさえたところ、○はおさえていないところ。

[きょく]を覚[おぼ]えるには、音[おと]の名前[なまえ]をつなげてメロディーを歌[うた]うんだ。尺八[しゃくはち]では、こういう唱歌[しょうが]を唱譜[しょうふ]とよぶよ。唱譜[しょうふ]は演奏[えんそう]と同[おな]じぐらい大事[だいじ]。ちゃんと覚[おぼ]えたかテストされるんだって。

これが尺八[しゃくはち]の楽譜[がくふ]だよ。唱譜[しょうふ]が書[か]いてあるんだ。
ふたつとも「六段[ろくだん]の調[しら]べ」という曲[きょく]だけど、左[ひだり]が琴古流[きんこりゅう]の楽譜。右[みぎ]が都山流[とざんりゅう]の楽譜。琴古流のほうが都山流よりふるい書[か]き方[かた]なんだって。ずいぶん書[か]きかたがちがうね。

 

*琴古流や都山流ってなに?
尺八[しゃくはち]をふく人[ひと]たちのグループのこと。それぞれ始[はじ]めた先生[せんせい]がちがうんだ。得意[とくい]な曲[きょく]や、楽器[がっき]のかたちなんかもちがうよ。