日本[にっぽん]

組踊[くみうどぅい]

    音楽[おんがく]、せりふ、舞踊[ぶよう]を組[く]み合[あ]わせたお芝居[しばい]


    むかし、玉城朝薫[たまぐすくちょうくん]という人[ひと]が、中国[ちゅうごく]からのお客さんをもてなすために作[つく]ったんだ。
    朝薫[ちょうくん]は、日本[にっぽん][のう]歌舞伎[かぶき]にも詳[くわ]しかったから、それをまねて沖縄[おきなわ]の昔話[むかしばなし]や伝説[でんせつ]を組踊[くみうどぅい]にしたよ。

  • 組踊り[くみうどぅい]『銘苅子[めかるしい]』を見[み]てみよう

  • 組踊り[くみうどぅい]「銘苅子」[めかるしい]の言葉[ことば]

    玉城朝薫[たまぐすくちょうくん]が書[か]いたお話[はなし]だよ!

    登場人物[とうじょうじんぶつ]

    銘苅子[めかるしい]
    お百姓[ひゃくしょう]さん。
    [うつ]しい天女[てんにょ]をお嫁[よめ]さんにするために、天女[てんにょ]の羽衣[はごろも]をこっそりかくします。
    (このビデオに、銘苅子[めかるしい]はでてきません)。
    天女[母][てんにょ・母]
    銘苅子[めかるしい]がかくした羽衣[はごろも]をさがします。

    おめなり[姉][あね]
    銘苅子[めかるしい]と天女[てんにょ]のこども。姉。[あね]

    おめけり[弟][おとうと]
    銘苅子[めかるしい]と天女[てんにょ]のこども。弟[おとうと]

    その他[た]
    上使(役人)[じょうし(やくにん)]、役人[やくにん]の供[とも]など。
    組踊り[くみうどぅい]「銘苅子」[めかるしい]のあらすじ:

    お百姓[ひゃくしょう]さんの銘苅子[めかるしい]は、美[うつ]しい天女[てんにょ]をぐうぜん見[み]かけ、一目[ひとめ]でお嫁[よめ]さんにしたくなりました。天[てん]に帰[かえ]らないように大切[たいせつ]な羽衣[はごろも]を隠[かく]したので、天女[てんにょ]は仕方[しかた]なく銘苅子[めかるしい]と暮[く]らし始[はじ]めました。

     月日[つきひ]がながれ、夫婦[ふうふ]は、二人[ふたり]の子供[こども]に恵[めぐ]まれます。ある日[ひ]、子供達[こどもたち]の歌[うた]を聞[き]いて、米蔵[こめぐら]に羽衣[はごろも]があると知[し]った天女[てんにょ]は、子供達[こどもたち]を寝[ね]かしつけると、羽衣[はごろも]を身[み]につけて、天[てん]へと昇[のぼ]って行[い]きました。

     目[め]を覚[さ]ました子供達[こどもたち]は、お母[かあさん]さんがいなくなったことを知[し]り、泣[な]き叫[さけ]びながらさがします。それから毎日[まいにち]、姉[あね]と弟[おとうと]はお母[かあ]さんをさがし歩[ある]いたので、天女[てんにょ]が子供達[こどもたち]を残[のこ]して天[てん]に昇[のぼ]ったことはたちまち噂[うわさ]となり、首里[しゅり]の王様[おうさま]の耳[みみ]にも届[とど]きました。  王様[おうさま]は、子供達[こどもたち]をかわいそうに思[おも]い、姉[あね]はお城[しろ]で暮[く]らすこと、弟[おとうと]には、王様[おうさま]を支[つか]える武士[ぶし]の位[くらい]を与[あた]えることを約束[やくそく]します。銘苅子[めかるしい]と姉弟[きょうだい]は、やさしい王様[おうさま]に感謝[かんしゃ]しました。