About
研究室概要
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修士論文発表会 |
システム保存学は、1995年(平成7 )4月より東京国立文化財研究所(現 独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所)との連携講座としてスタートした研究室であり、保存環境学講座3名、修復材料学講座3名という計6名の東京文化財研究所の所員が併任教官として指導にあたっています。
保存環境学講座では文化財の保存環境をテーマとした研究を、修復材料学講座では保存修復に用いる材料についての研究を行っており、文化財の環境と保存修復のための材料・技法の科学的かつ実践的な研究をテーマにしています。受け入れ学生の定員は修士課程、博士課程ともに各学年1名です。
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実験試料の作成 |
学生の基本的な拠点は、東京藝術大学から300m ほど離れた東京文化財研究所内です。大学での研究生活というと日夜逆転したような生活が想像されるかもしれませんが、学生の実験場所が東京文化財研究所内であることから、基本的には教官(=担当の所員)が勤務する9時から17時45分までが学生の研究室使用時間になります。土日・休日は実験室を使用することができません。実験計画を前もって立てておくことが必要です。
しかし、研究所には最先端の分析機器、美術関係や保存関係の図書資料が揃っており、これらを利用することができます。何より、実際の文化財の保存事業に関わる研究所の活動を目の当たりにしながら勉強できるというところが特徴です。研究テーマが与えられる訳ではないので「教えてもらう」という受け身ではない自主性が必須となりますが、学生の資質とやる気次第でかなりのことはできると思います。