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声楽科

◆学科・専攻概要

vocal_img200901 本学における声楽の始まりは、音楽取調掛の「唱歌伝習」にさかのぼり、東京音楽学校時代の1900(明治33)年、声楽の専門家の育成を目指す「本科声楽部」が置かれました。本学声楽科はこのような伝統を継承しつつ、現代に求められる声楽家を育成しようとするものです。音楽学部においては、声楽家としての基礎的技術と知識を教授し、優れた声楽家としてだけではなく、智と人間性にも優れた人材を育成することを教育理念としています。演奏家としての国際性と音楽の果たす役割の重要性を認識しつつ、自らの音楽演奏行為を完成させ、心豊かな演奏を通して広く社会に貢献することのできる人間に育って欲しいと願うものです。

◆カリキュラム

 入学定員は、音楽学部が各学年54名、大学院修士課程が各学年20名、博士後期課程にも毎年2~3名の入学者がおり、11名の常勤教員と14名の非常勤講師が声楽実技レッスンを担当しています。その他、声楽科の開設する授業・レッスンに28名の非常勤講師・演奏研究員が従事しています。また、3名の教育研究助手が学科業務・楽譜資料管理等で学生の研究をサポートしています。

○カリキュラム(学部教育)

 マン・ツー・マンによる「声楽実技」レッスンを軸として、ソリストとしての声楽技術と音楽表現を磨き、同時にアンサンブル能力を開発していく「合唱」(学部1年から3年まで)を大きな柱としています。和声学基礎とソルフェージュ、器楽実習(副科ピアノを含む)も必修です。

 オペラ基礎・オペラ実習も声楽家にとって重要な科目に位置づけていますが、必修科目としていないのは独唱を専攻する学生を考慮しているからです。合唱から更にアンサンブル(室内合唱)に興味のある学生には、「声楽アンサンブル」の授業が用意されています。また声楽家にとって特に重要で必要な外国語は、二ヵ国語以上を習得します。学生各人の声の特質と適性に合わせて修士課程の段階で初めて、「独唱(歌曲・オラトリオ)」と「オペラ」の専攻に分かれるようにしていますが、学部ではその双方をバランスよく履修させ、自らの声の特性を見極めさせるようにしています。

○カリキュラム(大学院教育研究)

vocal_img200902 修士課程および博士後期課程では、学部と違い、声楽専攻は「独唱」と「オペラ」の二つのコースに分かれています。「独唱」は、歌曲・オラトリオを専門として研究し、「オペラ」はオペラの特定の役柄を、演技を伴って歌唱することを専門とします。

 修士課程は原則的に2年間で修了し、入学定員は20名です。入学試験は声楽独唱専攻とオペラ専攻の区別をせず行い、合格後に専攻を決定します。声楽専門実技担当教員のマン・ツー・マンのレッスンを通して、それぞれの専攻に従って専門的研究を行います。両専攻共通の「声楽特殊研究」という科目のもとに、日本・ドイツ・イタリア・フランス・英米の各言語の歌曲と、宗教音楽・重唱(アンサンブル)・オペラアンサンブル(独唱専攻生向け)などの多くの選択肢を設けていて、殆ど全ての特殊研究授業を履修している学生も多くいます。オペラ実習・およびオペラ総合実習は主にオペラ専攻生向けの科目で、将来のオペラ歌手として必要な実体験を積みます。修了時にはそれぞれの論文と演奏により、学位審査会の審査を受け、合格者に修士の学位が与えられます。

 博士後期課程は、修士課程修了者がさらに自らの研究を究めるために進学し、原則的に3年間で修了します。毎年入学者は、独唱・オペラの両専攻を合わせて2~3名程度と非常に狭き門となっています。修士課程と同じく声楽専門実技指導教員の指導の下でさらなるレパートリーの充実をすすめ、同時に外国語原典研究などの論文作成に必要な外国語の知識を拡充しつつ、自らの演奏体験から導き出された、演奏家ならではの研究分析を中心とした博士論文の作成を目指します。演奏と論文に対して博士学位審査会で合格した学生に対して、博士(音楽)の学位が授与されます。在籍する学生は、学外で演奏活動を盛んに展開している場合がほとんどであり、この課程在籍者の演奏能力の水準xの高さを物語っています。 

○その他(国際交流、留学生の受入れ、卒業後の進路など)

 本学は多くの外国の大学と姉妹校提携を結び、学生レベル及び教員レベルで多くの国際交流を重ねています。中国北京中央音楽院との声楽科教員同士による交流演奏会では、演奏会開催地を交互に行ってきました。韓国国立音楽院とは学生同士の交流演奏を重ね友情を育んでいます。またオーストリアのウィーン国立音楽演劇大学の声楽科とは、モーツァルトのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」を交互に学生を派遣し、混成キャストによる交流オペラ公演を行い、学生達に大きな刺激を与えました。また声楽科は修士課程への外国人留学生入学試験を毎年行い、海外の優秀な学生を受け入れています。留学生の国籍は中国・韓国が多いですが、ヴェネズエラからの留学生を受け入れた実績もあります。

 学部声楽科の卒業生のうち、一割程度が大学院に進学し、さらに研鑽を積みますが、在学中教職課程を履修の上、教員免許を取得し、中・高等学校などで教職に就く数も多くいます。大学院を修了して国内外で活躍する声楽家・オペラ歌手も数多く輩出しており、本学の水準が非常に高いことを証明しています。

指導教員

教育科目

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