東京藝術大学では、本学の多岐にわたる取組を広く社会へ発信するとともに、芸術を社会が気軽に支援できる寄附文化の醸成を目的として、クラウドファンディングを全学的に推進しております。
長谷川祐子キュレーション「新しいエコロジーとアート」サポーター募集
支援期間
2022年3月24日(木)より4月28日(木)まで
目標支援総額
4,000,000円
プロジェクトの内容
新しいエコロジーとアート
本企画は、「新しいエコロジーとアート」をテーマに、現代におけるアーティスト、研究者らの取り組みの両面から、エコロジカルな芸術実践に光をあてる展覧会です。
「人新世」(人間の活動が自然に大きくおよび、地球環境を変化させてしまった時代)にあって、人間中心主義や過度な資本主義によって、環境が持続不可能の危機にさらされています。
この状況にあって、アーティストたちは、私たちをとりまく「新しいエコロジー(社会や精神的環境も含めた総合的な環境)」を調査、観察し、新しい美学を通して、人々に伝える媒介、翻訳者となる役割を担っています。
アートは、Sensory Learning(感覚を通した学び)によって、見る者の身体、意識や感性に働きかける「ミクロ」な視座と、データや情報証拠に基づいて私たちの世界を取り巻くリアリティを可視化する「マクロ」な視座を提示することで、私たちの生き方や考え方に影響を与えていきます。
これからのアートは、分断された私たちを「共感」でつなぎ、動物や植物、モノなどを含む脱人間中心的な、複数のヒューマニティの可能性をさぐるものとなります。
そしてこの展覧会は、ポストコロナの時代に新しい考え方、生き方を模索する私たちに差し出されたコンパスのように、さまざまな指標、ヒントをあたえてくれます。
ぜひクラウドファンディングを通じて、「新しいエコロジーとアート」展にご参画ください。
東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授 長谷川祐子