藝大プロジェクト2014「シェイクスピア ～人とその時代」 第4回「東西が響き合うシェイクスピア」

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東京藝術大学 演奏藝術センター企画
藝大プロジェクト2014 「シェイクスピア ～人とその時代」
文豪シェイクスピアに注目するレクチャー＆コンサートシリーズ

Who is 沙翁？
　日本で最初のシェイクスピア上演は、慶應2年、横浜居留地在住のベンジャミン・シアーなる人物が、『ハムレット』と『夏の夜の夢』の一場面を朗読したのが嚆矢と言われています。「沙翁」（“さおう”または“しゃおう”）というのはシェイクスピアのことで、当時「沙士比阿」あるいは「沙吉比亜」という字を当てていたからです。「シェイクスピア～人とその時代」後期シリーズでは、シェイクスピアの世界への広がりという点に着目します。英語圏以外の国に渡ったシェイクスピアの詩、そして日本の歌舞伎との意外な接点など、興味深いレクチャー＆コンサートに、どうぞご期待ください。

◆第4回「東西が響き合うシェイクスピア」　2014年11月30日（日）
15：00
第1部 レクチャー「シェイクスピアと日本古典芸能の出会い」
門野　泉（イギリス演劇・清泉女子大学前学長）
　1947年生まれ。上智大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程後期単位取得満期退学。専攻は英文学。研究はエリザベス朝演劇、シェイクスピア劇上演研究、日英比較演劇学と多岐に渡る。主要編共著：『日本のシェイクスピア百年』（荒竹出版）、『シェイクスピアの変容力』（彩流社）、『女たちのシェイクスピア』（金星堂）、『英文学と結婚』（彩流社）、『Transvestism and the Onnagata Traditions』（Global Oriental）、『英国演劇の真髄』（英光社）ほか。

16：20
コンサート「夢現恋悪戯(ゆめうつつこいのたわむれ）～邦楽版『夏の夜の夢』」
〈台本〉大石 泰　　〈作曲〉萩岡松韻
〈出演〉萩岡松韻（箏曲山田流）、関根知孝（能楽観世流）、
　　　　  吉川さとみ（箏曲生田流）、盧 慶順（邦楽囃子）       ほか
〈ゲスト〉古今亭志ん輔（落語家）

※スケジュール・曲目・出演者等は都合により変更となる場合がありますので、ご了承ください。

【前回までの記録】
◆第1回「シェイクスピアとエリザベス朝の時代」　2014年5月18日（日）
    講師：河合 祥一郎（東京大学大学院教授）
◆第2回「目で見るシェイクスピア、音で読む『ハムレット』」　2014年6月7日（土）
    講師：河村 錠一郎（一橋大学名誉教授）
◆第3回「時空を越えたシェイクスピア」　2014年11月1日（土）
    講師：成田 英明（詩人・元東京藝術大学教授）

【シェイクスピア略年表】
1564年 （0歳） 父ジョン、母メアリの長男としてストラットフォード・アポン・エイヴォンで生まれる。
1582年（18歳） 8歳年上のアン・ハサウェイと結婚。新婦はすでに妊娠していた。
1583年（19歳） 長女スザンナ誕生。
1585年（21歳） 長男ハムネットと次女ジューディスの双子誕生。
                               この頃、ロンドンに出たと推測され、以後8年間は謎に包まれている。
1593年（29歳） サウサンプトン伯爵に詩集『ヴィーナスとアドーニス』を捧げる。
1594年（30歳） この頃、リチャード・バーベッジを看板役者とする宮内大臣一座の役者兼座付作家に。
1596年（32歳） 長男ハムネット死去。
1597年（33歳） ストラットフォードに邸宅ニュー・プレイスを購入。
1599年（35歳） グローブ座建設、株主の一人となる。
1601年（37歳） 宮内大臣一座が『リチャード二世』を上演。父ジョン死去。
1603年（39歳） エリザベス女王死去。宮内大臣一座が「国王一座」に改称。
1607年（43歳） 長女スザンナ結婚。
1608年（44歳） 母メアリ死去。
1611年（47歳） この頃、故郷ストラットフォードへ生活を移す。
1616年（52歳） 4月23日死去。