日時 | 平成30年(2018年)9月13日(木) 18:30開演(18:00開場) 【当日券販売あり】17:30~ 奏楽堂入口横 当日券販売窓口でのみ取扱い |
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会場 | 東京藝術大学奏楽堂(大学構内) |
入場料 |
全席指定 |
主催 |
東京藝術大学演奏藝術センター |
助成 |
(公財)松尾芸能振興財団 |
チケット取り扱い |
東京芸術大学生活協同組合(店頭販売のみ) ヴォートル・チケットセンター チケットぴあ 東京文化会館チケットサービス イープラス(e+) http://eplus.jp |
お問い合せ | 東京藝術大学演奏藝術センター TEL:050-5525-2300 |
藝大21 演奏藝術センター企画公演〈和楽の美〉
和楽の美 安土桃山~信長・秀吉英雄譚
藝大フレンズ賛助金助成事業
英雄の葛藤
千野 喜資(台本)
今年の「和楽の美」公演は「安土桃山〜信長・秀吉英雄譚」になった。安土桃山時代というと贅を尽した建造物などを連想するが、戦国時代であった不思議さがある。
織田信長は織田信秀の二男として天文3年(1534)、尾張に生まれた。豊臣秀吉は信秀の足軽の子として天文6年(1537)に、やはり尾張に生まれている。
信長は天下統一目前、天皇から開幕を勧められている中で、明智光秀の謀反に遇って49歳で自刃した。その反逆者を討った秀吉は、信長の跡を継いで君臨したが、朝鮮出兵敗色の苦悩の中で、伏見城で62歳で病死した。死の直前、醍醐寺を復興させて、豪華な花見の宴を催している。
公演の前半は信長で、「今川義元討ち」「安土築城」「本能寺の変」の三部。後半の秀吉は「太閤能」「悪夢」「醍醐の花見」の三部とし、幸若舞「敦盛」と太閤能「明智討ち」の復曲を試みてみた。
「信長・秀吉英雄譚」によせて
保科 豊巳(東京藝術大学副学長・絵画科教授)
日本の文化芸術は室町時代に頂点を極めます。現在に継承されている文化芸術の精神は、この時代に源流をたどることができます。茶道、能、華道、などの芸道は私達の身体に宿り、今でも脈々といき続けています。戦国時代にはこの芸道はさらに武士の権力の中で増幅され、人間の悲哀と剛が交錯した英雄伝として語り綴られてきました。信長と秀吉は、この戦国時代にまるで英雄の表と裏の関係のようです。人間には闇と光のお互いに矛盾を抱えた表裏一体の姿に、人生の悲哀や栄光のドラマが存在しています。
わたしの最近の作品は東北のある事件がきっかけなっていますが、この黒と光をテーマにした作品を製作中です。最初この舞台美術を依頼され、少し困惑していたのですが、この2人の英雄の関係は誰にも内在する生きることそのものの姿と類似しています。狂気と悦楽、生と死。光と暗、生きているとはこの両義性の中にあります。舞台はこの劇的なドラマを音楽と空間、美術によって感動を演じていきます。皆さんにもこの英雄譚の演奏空間を、心より楽しんでいただきたいと思います。
【台本】
千野 喜資
【演出】
花柳 輔太朗
【音楽監督・制作統括】
萩岡 松韻
【副音楽監督】
小島 直文
【美術デザイン】
保科 豊巳
【作 曲】
小島 直文
萩岡 松韻
関根 知孝
武田 孝史
清元 紫葉
藤原 道山
松下 功
【作 調】
盧 慶順
【振 付】
花柳 輔太朗
【出 演】
関根 知孝(能楽観世流)
武田 孝史(能楽宝生流)
露木 雅弥(日本舞踊)
小島 直文(長唄三味線)
味見 純(長唄)
萩岡 松韻(箏曲山田流)
上條 妙子(箏曲生田流)
盧 慶順(邦楽囃子)
松下 功(指揮)
東京藝術大学音楽学部
邦楽科・器楽科 教員・学生 ほか
【特別出演】
平山 万佐子(薩摩琵琶)
【照 明】
(有)ライズ
【舞台監督】
増田 一雄
【音 響】
山田 香
岩崎 真
【録 画】
田川 めぐみ
鈴木 勝貴
※スケジュール、曲目、出演者等は、都合により変更になる場合もありますのでご了承ください。
東京藝術大学奏楽堂 [大学構内]
〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
■JR 上野駅(公園口)・鶯谷駅(南口)、東京メトロ千代田線 根津駅より徒歩10分
■京成線 京成上野駅、東京メトロ日比谷線・銀座線 上野駅より徒歩15分
■台東区循環バス「東西めぐりん谷中行き」
【2】上野駅入谷口 ⇒【5-1】東京芸術大学下車[30分間隔]
※駐車場はございませんので、お車でのご来場はご遠慮ください。