「自由と創造の精神を尊重し、芸術文化の発展に指導的役割を果たす」ことを理念とする東京藝術大学(以下、「本学」という。)は芸術の力で日本文化に貢献し、かつ人類社会の発展に寄与することをその信条としている。そのために本学が明治以来、芸術教育をリードする存在として芸術のあらゆる分野において形成し、創造してきた研究実績及び文化資源、知的財産、人材育成の成果をその信条の実現と健全で豊かな社会の発展のために下記に掲げる社会連携ポリシーのもと各産業や諸官庁、国際機関と連携し、文化における新たな局面を創造することを目指していく。
また、激動する文明や文化基盤の変化に対応する芸術の未来的存続の提案と人類が共有する知的資源を、未来を予見する新たな理論と技術を用いてより良き社会の実現のために活用していくことをテーマとして内外の各機関との協働を活性化し先端技術や教育の将来に貢献することをあらゆる状況において遂行していくことを目指すものである。
- 社会と学内研究との相乗効果の創出
文化、芸術はともに豊かな人間社会の高いレベルでの実現をテーマとするものである。その達成のためには目的の合致する行政機関の政策、学外研究や民間企業において開発された技術やコミュニケーションシステムとの協働は維持し続けなければならない作業である。故に、その垣根を越えて横断的に連携を果たしテーマの実現を推進する。
- 国際関係の重視
文化、芸術における国際的な産学官連携を研究推進の重要な要素としてとらえ、これを積極的に推進していく。そのためには海外との様々なレベルでの交流を高め国際的人材の育成に努めるとともに、地球規模での外交努力に協力し、日本文化、ひいては日本社会全体の理解の普遍化に尽力していく。
- 技術革新への貢献
情報化社会における高度な技術の発達は、次第に感覚的理解と、感性的発想、表現の重要性の認識へと向かっている。その点において長き歴史にわたって研究を継続してきた本学は文明の未来においても貢献できる技術や、研究コンテンツを大量に保有している。それをソースとして社会のさらなる発展のために貢献し、21 世紀以後の研究基盤材料を整備していく。
- 本学の社会連携事業においては厳格に法令を遵守し、また時代に合わせた知的財産、著作権の保護を保守しなければならない。