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「IoT時代の芸術における新技術研究会」の発足について

2022年07月29日 | プレスリリース, 全て, 大学全般

 

 

東京藝術大学COI研究推進機構(本部:東京都台東区、PL:宮廻正明特任教授、実施責任者:伊東順二特任教授、以下「東京藝大COI機構」)、三菱ケミカルグループ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:ジョンマーク・ギルソン、以下「三菱ケミカル」)および株式会社島津製作所(本社:京都府京都市、社長:山本 靖則、以下「島津製作所」)、の3者は、「IoT時代の芸術における新技術研究会」(以下「本研究会」)を発足しました。本研究会では、STEAM教育※を取り入れたプログラムによる技術人材育成に取り組みます。

今後、東京藝大COI機構は様々な分野の芸術家、音楽家らを講師とするプログラムを企画し、三菱ケミカルおよび島津製作所の若手技術者・研究者に提供いたします。両社の技術者・研究者は、講師から学ぶとともに参加者同士での議論の機会を持つことで、人文科学と自然科学を融合した「統合知」を築いていきます。

東京藝大COI機構のまちづくりのスマートビジョン(グループリーダー:伊東順二特任教授、前 文化外交・アートビジネスグループ)と三菱ケミカルは、2019年から芸術とテクノロジーが融合した従業員向け教育プログラムの企画・実践で協業してきました。この活動から、炭素繊維複合材料を用いたヴァイオリンの弓の新規開発の検討などを進めています。

このたび、島津製作所が新たに協業に加わり、本研究会が発足しました。芸術面における様々な課題を科学の視点で解明するために、島津製作所の分析計測技術を用いるとともに、令和4年度に5回のプログラムを提供し、のべ200人の若手技術者・研究者の参加を見込んでいます。7月28日には本研究会の初回会合を行い、富山市ガラス美術館館長の土田ルリ子氏を招き、ガラスの芸術と新素材についての講演会を実施しました。

7月28日に実施した講演会の様子(東京藝大上野キャンパスにて)

近年、社会環境や人々の価値観・生活様式が多様化しており、企業が単独で付加価値の高い製品・サービスを創造することが難しくなってきています。三菱ケミカルと島津製作所は、本研究会の活動を通じて、「ゼロから何かを作る創造性」「社会変化への感受性」「顧客・社会の感動を呼ぶ技法」を芸術から学び、新事業の企画や革新的な製品・サービスを開発できる人材を育成していきます。東京藝大COI機構は2者の従業員教育に協力することで「社会基盤としての芸術」「創造性を育む従業員教育としての芸術」という可能性を追求していきます。本研究会では、「統合知」を有する技術人材育成に取り組み、芸術とテクノロジーの融合により新たな芸術、技術を創出すべく、活動してまいります。

※ STEAM教育:Science(科学)、Technology(技術)、 Engineering(工学)、 Arts (芸術・教養)、Mathematics(数学)を統合的に学習する教育手法    

  
以上

 

お問い合わせ先
東京藝術大学 COI研究推進機構まちづくりのスマートビジョン
電話:050-5525-2403

株式会社島津製作所 コーポレート・コミュニケーション部 広報グループ
pr@group.shimadzu.co.jp
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三菱ケミカルグループ株式会社 コーポレートコミュニケーション本部
TEL: 03-6748-7140
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