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先端芸術表現科

◆学科・専攻概要

○先端芸術表現科

art_sentan_gainenzu〈表現の問題〉について問いかけます
 1999(平成11)年4月に設置された先端芸術表現科は、「美術」の分野を超える教育研究の実践を目指しています。従来の藝大・美大では、扱う技法によって各科が編成されてきましたが、先端芸術表現科では、芸術の持つ意味そのものを「表現の問題」として問いかけます。

社会に向けて開かれた存在でありたい
 大学のなかに閉じこもっていては、現代を呼吸することはできません。設置以来、「取手アートプロジェクト」をはじめ、地域や社会に深く根ざしたアートプロジェクトや国際的なプロジェクトに積極的に参画し、グローバル化した世界に向けて、私たちの生の意味について創造と提案を続けてきました。テーマは、人間の意識変革、文化拠点としての地域、コミュニティの再創造など多岐にわたっています。

きめ細かな指導体制をとっています
 新しいかたちのコミュニティとして、大学を機能させたい。先端芸術表現科は、従来の「教える」「教わる」関係の再構築をめざしています。1年次から学年担当によって懇切な指導が行われ、3年次には、研究室に所属し理論と実践を鍛えていきます。教員と学生によって作られたゆるやかな共同体は、国際社会とのハブとなりうる拠点でもありたいと考えています。

どんな進路も開かれています
 この学科が育成してきたのは、アーティストばかりではありません。これまでの藝大生・美大生が選んできた進路にとどまらず、社会に対する鋭い問題意識を持った多彩な人材を輩出しています。先端芸術表現科の卒業生は、インディペンデントな起業家、あるいは組織の一員として、ファシリテーター、プロデューサー、編集者、研究者となって、さまざまな領域で活躍しています。

○大学院美術研究科先端芸術表現専攻

intermedia_img200902 2003(平成15)年度より修士課程、2005(平成17)年度からは新たに博士後期課程がスタートしました。
 大学院では、学内にとどまらず、学外の研究機関やNPO、行政や産業との共同体制を組織してきました。そこで実践される「プロジェクト」は、激しく揺れ動く現実社会と切り結ぶ問題に取り組み、着実な成果を上げてきました。
また、一方で、実践的なプロジェクトを支える理論的な基礎研究を並行して続けています。表現の歴史を新たな視点で見直すとともに、表現の未来とその可能性を探る理論の探求を行っています。

〈人と人が出会うこと〉
 作り手と受け手、観る者と観られる者の境界を取り去って、人と人の間を結ぶあらゆる接点を大切にしていきます。学生は、大学を拠点として、さまざまな出会いの場所を自ら作り出していきます。

〈学ぶ、教える〉から〈ともに考え、ともに作る〉
 教員が学生に知識を伝達するのは、大学院教育の一面にすぎません。芸術が人々の意識を変革していくにあたって、教員と学生がパートナーシップを結び、その問題の所在を明らかにし、解決のための方策をともに考え創造していく場でありたいと願っています。

表現と表現がぶつかりあう〈創造の場〉を研究
 個々人の活動を〈語り得るもの、目に見えるもの、耳に聞こえるもの〉にしていきます。芸術を神秘化するのではなく、ことばを与え、かたちをつくり、ひびきを大切にします。そのために多様なメディアと出会い、横断的な創造の場を作り出すことを目標としています
 修士課程は1学年24人の定員に11人の常勤教員が指導を行う、少人数制による教育・研究環境です。博士後期課程ではさらに個別の指導を行っていきます。

◆カリキュラム

○カリキュラム(学部教育)

■1年次 テーマ:自己を知る

intermedia_img200901 1年次では、スタジオでの実習を中心に、ドローイング、工作、身体、写真、映像、音楽、デザインなど、様々なメディアの特性を学びながら表現力の基礎を身につけていきます。また、コンピュータの基礎や美術史、語学などを集中的に学習することによって、基本的な読解力、柔軟な構想力、思考力を鍛えます。1年次の成果は、学生が主体的に運営して開催されるイベント「アートパス取手」で一般公開されます。

■2年次 テーマ:他者と外部を知る

 前期の「スタジオ選択カリキュラム」では、1年次のスタジオ講習を発展させ、多様なメディアを選択的、複合的に扱うことにより、メディアの種類に捕われない独自の表現方法を探していきます。後期の「フィールドワーク」から「エディトリアルワーク」に到る「制作プロセス習得カリキュラム」では、大学の外に現場を求め、グループワークを基本として、異なる個性や意見をもったメンバーが綿密なリサーチから議論や交渉を通じて一つの作品を実現させていくまでの一連のプロセスを学びます。

■3年次 テーマ:関係をつくる

 3年次では、教員別の「研究室」に所属します。各研究室の内容は多岐にわたります。個人制作と研究室での活動との両輪をうまく利用して、さらに表現の幅を広げていくことが求められます。また、2年次~3年次に選択履修できるIMA演習は、外部から多彩な顔ぶれのゲストアーティストや講師を招いて学年横断的に行なう短期集中的な演習授業で、表現に対する知見を広げる機会を提供します。さらに、「古美術研究旅行」では、熊野、奈良、京都を中心に日本の古美術を見学し、日本の伝統文化に対する造詣を深めます。

■4年次 テーマ:統合する

 卒業制作を中心に、これまでの制作・研究活動を集大成していきます。所属研究室の教員の指導の下、前期にWIP(Work In Progress)展、後期には事前審査展と段階を踏みながら進みます。最終制作展に向けては個々の作品制作とともに、展覧会の企画運営にも学生が主体的に取り組んでいきます。

○カリキュラム(大学院教育研究)

■修士課程

 修了制作・研究に向け、各自の問題意識、動機、スキル、方向性に合わせ、担当教員による集中的な個別指導が行われます。また、そのための基礎教育として、1年次は、全教員によるレクチャーを中心にカリキュラムが組まれています。また、ヴィジティング・アーティストのシステムを設け、外部で活躍中の作家や批評家を招いて、活発なディスカッションを行うなど、多様なプログラムを設けています。

■博士後期課程

 作家、研究者、教育者として、外部に通用するだけの十分な知識と経験、見識とスキルの習得が求められます。学内外のリソースを活用し、独創的な研究創作によって、プロジェクトを世に問うていくことが必要です。そのための機会と環境が提供されます。

○その他(国際交流、留学生の受入れ、卒業後の進路など)

 これまでに、ドイツ バウハウス大学との交流プログラム、メキシコベラクルス州立大学、ニューヨーク大学現代美術コースとの交流展などを行ったほか、海外のアーティストやキュレーターを招いて講演会・講義を行うなど、積極的に国際交流の機会を設けています。

 在学中には、交換留学制度などを利用する機会も設けられており、また、現在、中国、韓国、ドイツ、台湾、フランス、ベルギー、クウェートなど、さまざまな国からの留学生を受け入れています。

指導教員

教育科目