5月26日(月)、本学と包括連携協定※を締結している東京科学大学(以下、「Science Tokyo」)は、「科学と芸術 人類の未来」をテーマにした共同シンポジウムを、東京科学大学大岡山キャンパスHisao &Hiroko Taki Plaza(以下、Taki Plaza)にてオンサイト及びオンラインで開催いたしました。実施に際しては、Science Tokyo卒業生である滝久雄氏が理事長を務める公益財団法人 日本交通文化協会(以下、協会)に、パブリックアートの普及や若者支援を目的とした特別協力を頂いています。
本イベントは、昨秋に東京医科歯科大学と東京工業大学が統合したScience Tokyoの設立記念として、またこれまで本学とScience Tokyo医歯学系(旧東京医科歯科大学)との間で進めてきた異分野融合を、理工学系(旧東京工業大学)へ拡大するトリガーとなる企画です。
本学及びScience Tokyoの教職員・学生・卒業生等が、オンサイト110名、オンライン158名の合計268名参加し、活発な交流が生まれました。
第一部では、Science TokyoのランドマークであるHisao &Hiroko Taki Plazaのエントランスに飾られたパブリックアート「ELEMENTS OF FUTURE」の監修を行った大友克洋氏とScience Tokyoリベラルアーツ研究教育院 栁瀬博一教授とのトークセッションが放映され、会場では栁瀬教授によるScience Tokyoの歴史における科学と芸術の融合に関する講演がありました。
第1部の様子 左からScience Tokyo 栁瀬教授、日本交通文化協会 滝理事長
第二部ではScience Tokyo元素戦略MDX研究センター 細野秀雄特命教授より「色とセラミックスの科学」、続いて本学前理事・副学長(研究担当)の清水泰博名誉教授より「芸術と科学、アートシンキングで考えること」というテーマでそれぞれ基調講演が行われました。
Science Tokyo細野特命教授による基調講演
清水名誉教授による基調講演
第三部では、Science Tokyoの波多野睦子理事・副学長(研究・産学官連携担当)をモデレーターとして、「つなぐ」「対話」「融合」をキーワードにScience Tokyo大竹尚登理事長・田中雄二郎学長・本学の日比野克彦学長によるパネルディスカッションが行われました。
パネルディスカッションの様子 (左からScience Tokyo 田中学長、同学大竹理事長、日比野学長)
パネルディスカッションの最後には、会場参加者の学生と登壇者で活発な意見交換が行われ、芸術と科学の親和性の高さが感じられる一幕となりました。来場者からは、また参加したい、継続的な取り組みとしてほしいという感想が寄せられ、本学とScience Tokyoによる科学と芸術の更なる融合と今後の連携の強化を期待させるイベントとなりました。
パネルディスカッション後の参加学生との意見交換の様子
※旧東京医科歯科大学と東京藝術大学は、両大学において医療と芸術の分野融合により社会の諸課題を解決するため、2023年8月に包括連携協定を締結しました。東京医科歯科大学と東京工業大学の統合により協定は東京科学大学に引き継がれ、アート・医療・工学の3分野融合を目指しています。
参考:東京医科歯科大学と東京藝術大学、包括連携協定を締結
また、東京藝術大学は旧東京医科歯科大学と旧東京工業大学を参画機関として、文部科学省及び日本学術振興会(JSPS)が実施する「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択されています。
参考:「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」に採択されました。