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「藝大アーツイン丸の内2018」が東京丸の内・丸ビルで開催(10/22-31)

2018年11月12日 | イベント, 全て, 大学全般

 10月22日(月)から31日(水)までの10日間、本学と三菱地所株式会社による「藝大アーツイン丸の内2018」が開催されました。本イベントは、次代を担う新鋭のアーティストを支援するとともに、東京・丸の内を訪れた方々に直に芸術を楽しんでいただく場です。12年目を迎えた今回は、「BORN!」をテーマに “見て、聴いて、触れて、食べて、楽しむ” 体感型の各種アートイベントを実施しました。

丸の内ドットコム Webサイト
イベント情報
>>http://www.marunouchi.com/geidaiarts2018

 イベントの一部をご紹介します。

10月22日(月)オープニングセレモニー、学長・澤和樹コンサート
10月23日(火)GEIDAI BORN! TALK②「Born! from 東京藝術大学箭内道彦研究室」
10月24日(水)オペラ・ビュッフェ、松下功 メモリアル・トーク・セッション
10月25日(木)野外パフォーマンス <サクソフォン四重奏> Lumie Saxophone Quartet
10月28日(日)GEIDAI BORN! TALK⑥「MANGAがうまれるとき」、藝大オークションpresented by AGホールディングズ
常設展示 MANGAストリート、GEIDAI カフェ(アーツイン学食)「恋愛ジュース」、ai時代のアルタミラ、学生自主企画 etc.

10月22日(月)

オープニングセレモニー

 爽やかな秋晴れの中、オープニングセレモニーが行われました。十亀正司先生のバグパイプと金管アンサンブルが丸の内仲通りを行進し、三菱地所株式会社吉田淳一社長の開会宣言、「MANGAストリート」テープカット、マルキューブでの澤学長と吉田社長によるオープニングトークに続き、「三菱地所賞」受賞者への賞の授与式が行われました。

十亀先生のバグパイプと金管アンサンブルによるファンファーレ。

三菱地所賞とは

三菱地所株式会社が東京藝術大学​を卒業した若い芸術家を支援するために平成20年に設立。​美術部門は​美術学部の卒業・修了作品展に出品された作品の中から特に優秀な作品の制作者に、音楽部門は音楽学部を優秀な成績で卒業した学生の中から特に優れた演奏者に授与されます。


吉田社長(中央左)と澤学長(中央右)。
(左から)受賞者の〈音楽部門〉佐々木美歌さん、南あかりさん、堀内星良さん、桑原志織さん、辛川太一さん、住谷美帆さん、〈美術部門〉澤村崇太郎さん、吉田結美さん、石村大地さん、式場あすかさん、佐川翠里さん、坂下マイルス彰さん。

三菱地所賞「美術×音楽ディスカッション」

 深井隆美術学部教授と河野文昭音楽学部教授の司会進行で、三菱地所賞を受賞した10名の方に、作品解説や見どころ、演奏についての解説や聴きどころ等について語っていただきました。

学長・澤和樹コンサート

 多くの人が足を止めて、ヴァイオリンの優雅な音色に聴き入りました。


ヴァイオリンは、「レッド・ダイヤモンド」という愛称を持つ1732年製のストラディヴァリウス。
「レッド・ダイヤモンド=三菱」ということで、特別にお借りしました。

10月23日(火)

GEIDAI BORN! TALK②「Born! from 東京藝術大学箭内道彦研究室」

 様々なジャンルで活躍するOB、アーティスト、藝大現役教員をゲストに迎え、現役藝大生と行う「BORN!トーク」(全6回)
第2回となるこの日は、​美術学部デザイン科の箭内道彦准教授が、現役藝大生らをゲストに迎えて様々なことを語り合いました。

 前半は現役藝大生たちとのトークでした。学生たちの紹介を兼ねて、現在取り組んでいるプロジェクトや東京藝大を志望した理由、普段の学生生活などについてのトークでした。和やかな雰囲気でトークが進み、学生と先生の和やかな関係性を垣間見ることができました。

東京藝大の現役学生たちと箭内道彦准教授

 後半は小学館文化事業局の河内真人様、中田みのり氏(大学院美術研究科修士課程デザイン専攻)を迎え、2018年10月2日にリニューアルオープンした「藝大アートプラザ」についてのトークが繰り広げられました。

左から、河内真人氏(小学館)、中田みのりさん、箭内道彦准教授

10月24日(水)

オペラ・ビュッフェ

 「オペラ・ブッファ」=喜歌劇ならぬ「オペラ・ビュッフェ」と題した本公演では、一押しのアリアと重唱を披露。オペラのおいしいところを少しずつ味わっていただきました。

松下功 メモリアル・トーク・セッション

 松下功 副学長・演奏藝術センター教授のこのたびの急逝をしのび、これまでの多様な領域にわたる活動の数々を、親交のあった方々とともに振り返りました。トーク・セッションは小川類 社会連携センター特任准教授を司会進行に、松下教授の藝大生時代からの学友で現在早稲田大学・表現工学科教授の菅野由弘氏、(社福)愛成会副理事長でアートディレクターの小林瑞恵氏にご登壇いただき、松下教授の思い出が語られました。

10月25日(木)

野外パフォーマンス <サクソフォン四重奏> Lumie Saxophone Quartet

 三菱一号館広場にてサクソフォン四重奏の野外パフォーマンスが行われました。お昼休みの時間ということもあり、多くの方が足を止めてランチタイムにサクソフォンの音色に耳を傾けられました。

左から、住谷美帆さん、戸村愛美さん、竹田歌穂さん、中嶋紗也さん

ライブペインティング

 1Fマルキューブでライブペインティングのパフォーマンスをする美術学部デザイン科3年の長谷川彰宏さん。3日間かけて完成した作品はステージに設置されました。

10月28日(日)

GEIDAI BORN! TALK⑥「MANGAがうまれるとき」山口つばさ×伊東順二

 美術学部卒業生で藝大受験をテーマとした漫画「ブルーピリオド」作者の山口つばささんと伊東順二特任教授によるトークショーが開催されました。今年の藝大アーツイン丸の内2018では、ブルーピリオドの名場面を地面にあしらった「MANGAストリート」や、ブルーピリオドを読んでインスピレーションを受けた現役の藝大生、OBが作品を展示する「わたしたちのブルーピリオド展」等も開催されていました。

 実際の漫画の制作方法や漫画業界のお話を、学部生時代からの教え子だと語る伊東順二特任教授と終始和やかな雰囲気でトークされました。
 自身も藝大出身である山口さんに、実際に行っていた受験対策を聞かれると「小さなスケッチブックをいつも持ち歩き、電車の中でも常に何か描いていた。」とお話しをされました。

 最後に伊東特任教授が、「漫画は生活に身近なアートであり、藝大と三菱地所さんが繋がったようにアートを身近なところに置くことも大切だ。」と語られました。

藝大オークションpresented by AGホールディングズ

 昨年に引き続き、若手作家支援を目的とした藝大発のオークションが開催されました。オープニングトークでは、本オークションの運営を行う株式会社AGホールディングズ・柴山哲治代表取締役とアートギャラリーTHE CLUBマネージングディレクター・山下有佳子氏、東京藝大の伊東順二特任教授が「オークションによる芸術支援」について意見を交わしました。柴山氏と山下氏は海外の事例を紹介しながら、オークションは多数のアーティストと多数のコレクターの出会いの機会であり、アートを買うことは個人的な楽しみだけでなく、作家の支援にも繋がるということを解説しました。

左から、柴山哲治代表取締役、山下有佳子氏、伊東順二特任教授

 オークションに先立ち、伊東順二特任教授より「オークションの成功は作品が皆様をいかに魅了したかにより決まります。ぜひ、アーティストの将来性も含めて評価していただきたい。」と挨拶があり、藝大生たちは参加者に対し自作品の解説を行いました。

常設展示

MANGAストリート

GEIDAI カフェ(アーツイン学食)「恋愛ジュース」

ai時代のアルタミラ

学生自主企画