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東京藝大アートフェス2021にて3名がグランプリ 東京藝術大学長賞を受賞

2021年05月17日 | プレスリリース, 全て, 大学全般

東京藝大アートフェス2021にて、美術学部先端芸術表現科卒業の川畑那奈さん(現:大学院映像研究科アニメーション専攻)、大学院音楽研究科作曲専攻の冷水乃栄流さん、大学院映像研究科映像メディア学専攻の古澤龍さんの3名がグランプリ 東京藝術大学長賞を受賞しました。

グランプリ受賞者情報

※氏名は五十音順です。

賞名 グランプリ 東京藝術大学長賞
作品名 WEATHER MAP
受賞者 川畑 那奈
作品解説 この作品では、夕焼けが赤いと次の日は雨が降るという天気予知と重ね合わせ、人間の生活風景を見て、このさき嵐が降りかかる可能性を表した。社会の風景を、まるで空模様をみているかのように描いた。
 澤学長コメント 動脈血を思わせる鮮やかな赤、静脈血を思わせる暗赤色のヒトたちが、規則正しく整列するところから始まり、体内で沸々と湧き上がってくるエネルギーを得て大きな渦となり、現代社会の混沌へと誘う。人間の日常の営みから、今、世界中で起こっているあらゆる分断がもたらす暴力、紛争、そしてコロナ禍でもがく現実を想起させるインパクトの強い画面で表現されている。「あーした天気になーれ」は、今、誰もが願う素朴な叫びだろう。静止画ひとつひとつとってもデザイン性に溢れ、細部までの拘りも驚異的。アニメーションとしてのスピード感、効果音の使い方も秀逸。
ゲスト審査員 コシノジュンコ氏コメント アニメーションとモーショングラフックという新しい手法と考え方に共鳴。インパクトのある色の統一感とダイナミックなコンポジション。



 

賞名 グランプリ 東京藝術大学長賞
作品名 十七絃箏と室内オーケストラのための「ナースログ」
受賞者 冷水 乃栄流
作品解説 森梓紗氏の委嘱により書き下ろした十七絃箏と室内オーケストラのためのコンチェルト。十七絃箏を寿命により朽ちた木に見立て、そこから新たな生命が芽吹く様子を色鮮やかに描き出す。箏とオーケストラは洋の東西や安易な調和を乗り越え、有機的に絡み合い瑞々しい自然の風景を描写する。
澤学長コメント 十七絃を、朽ちてゆく丸太に見立て、自らの寿命を終えながら、森の中の新たな生命への滋養となってゆく姿は、現代日本が抱える少子高齢化社会の問題への解決策を提案してくれているようにも思える。私が子どもの頃は、両親や祖父母たちは、「自分が食べられなくても未来を背負う子どもたちに食べさせる・・」と、より良い教育や環境を作ってくれていたような気がする。現代は、自分も含め、高齢者の福祉や医療で、数少ない若者や子どもたちの未来に大きな負担をかけている事に責任を感じる。なんとか若者たちのナースログになりたいものだ。作品のコンセプト、邦楽器と室内オーケストラによる新鮮な、それでいてどこか懐かしさを呼び起こす響きは素晴らしい。演奏者たちも極めて高水準の演奏。世界中の方々に聴いていただきたい。
ゲスト審査員 佐藤卓氏コメント まず十七絃箏を朽ちた木に見立て、そこから芽吹く生命を表現するという設定が面白い。そして、箏とオーケストラが見事に調和しながら有機的に絡み合う音の描写は、まさに今そこに芽吹いている生命を感じさせ、素晴らしい。



 

賞名 グランプリ 東京藝術大学長賞
作品名 Waves Etude -Interpolation-
受賞者 古澤 龍
作品解説

空撮されたの波の表面や風景の撮影映像データを入力として時間軸(T)と空間軸(XY)から作られるピクセルの三次元データ自体をメディアとし、XYTの置換や遷移によりイメージを再構築させるプロジェクト。プログラム内変数と、撮影時間や天候など自然における変数によって偶発性を含むテクスチャを表出させる。
“Interpolation”シリーズはXYTの置換を補完的に遷移させている。

4k Video,12works(48:49)
制作年:2020-2021

ここでの公開映像は全12作品のうち6作品を10分に編集したダイジェスト版である。
オリジナルはVimeoにて公開している。(https://vimeo.com/showcase/8185329)

澤学長コメント 地球誕生以来、46億年にわたって海は波打ち生命を育んできた。波が作るリズムは、原始生命体から進化してきた人間の呼吸や脈動のサイクルに繋がっていることを感じる。自然な波の画像を、不自然さを感じさせない見事な画像変容で、大自然の神秘のように感じさせ、大きな感動に導くのは素晴らしい。無音であることで、映像の誤魔化しが効かないはずだが、敢えてサイレント画像である分、鑑賞者それぞれの体感するリズム感と作品が同調できるようにも感じる。自分なりの音楽をつけてみたいという衝動も生まれる。
ゲスト審査員 隈研吾氏コメント 空撮された自然の映像をコードによって再構築した本作は地球上には成立しない遠い惑星の出来事のようであるし、母なる自然から届いたエラーメッセージのようである。美しい映像でありながら畏怖の念をいだかせる点を評価した。
ゲスト審査員 佐藤卓氏コメント 波は自然が奏でる永遠の(永遠と思いたい)リズムだが、その映像データを時間的空間的に操作することによって、不思議なリズムのループ映像をつくっている。情緒的ではなく、あくまで即物的でありながら、見る側の感情が不思議に引き出されるのが面白い。


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