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「藝大アーツイン丸の内2022」が東京丸の内・丸ビルほかで開催(10/17-10/23)

2022年11月24日 | イベント, 全て, 大学全般

10月17日(月)から23日(日)までの7日間、本学と三菱地所株式会社による「藝大アーツイン丸の内2022」が開催されました。

本イベントは次世代を担う新鋭のアーティストを支援するとともに、東京・丸の内を訪れた人々が気軽に芸術を楽しめる場として2007年より毎年開催してきました。16回目の今回は、三菱地所賞受賞作品展示や受賞者リサイタルに加え、本学の教員・学生らと交流しながら音楽や美術を学べるワークショップや、丸の内エリアでのアートウォークなども行いました。

 

イベントの一部をご紹介します。

10月17日に行われたオープニング・イベントは、藤原道山音楽学部准教授と邦楽科助手及び大学院生による尺八アンサンブルの演奏で、晴れやかに幕を開けました。日比野克彦学長の挨拶に続き、三菱地所株式会社吉田淳一執行役社長により開会が宣言されました。また、三菱地所賞授賞式も行われました。

三菱地所賞とは

三菱地所株式会社が東京藝術大学​を卒業した若い芸術家を支援するために平成20年に設立。​美術部門は​美術学部の卒業・修了作品展に出品された作品の中から特に優秀な作品の制作者に、音楽部門は音楽学部・大学院音楽研究科を優秀な成績で卒業した学生の中から特に優れた演奏者に授与されます。

和楽器の夕べ〈大名小路から丸の内へ〉

初日を飾る本公演では、かつて大名屋敷が集積していた江戸の往時を偲ぶ和楽器の演奏に加え、日本文学や建築史・都市史の視点から、丸の内の今昔がひもとかれました。

〈講 話〉
光井渉(東京藝術大学美術学部長・教授)
杉本和寛(東京藝術大学音楽学部長・教授)

〈演 奏〉
藤原道山(尺八演奏家/東京藝術大学音楽学部准教授)

〈助 演〉
三味線 村澤丈児、尺八 東京藝術大学音楽学部邦楽科助手及び大学院生(友常毘山、奥田省太郎、笠原雅子、庄野文哉)

藝大の授業が丸の内にやってくる!
丸ビルで藝大生を指揮してみよう!
ハンガリー舞曲・運命~

丸ビルホールを舞台に、藝大生の演奏を指揮する参加型音楽ワークショップが行われました。演奏者は藝大生に加え、特別ゲストとしてハンガリー国立歌劇場管弦楽団のコンサートミストレスである長尾春花さんも加わりました。
参加者はピアノ連弾『ハンガリー舞曲第5番』と小編成オーケストラ『運命』のいずれかを選択して、指揮を体験しました。

〈プロデューサー〉
佐野靖(東京藝術大学副学長・社会連携センター長・教授)

〈企画者〉
須田陽(東京藝術大学音楽研究科指揮専攻)

〈出 演〉
東京藝術大学音楽学部有志

世界一難しい楽器演奏チャレンジ
~オーボエ編/ガブリエルのオーボエ!?~

誰もが魅了される美しい音色を持つオーボエは、その反面「最も難しい楽器」としてギネス世界記録に認定されるほど演奏難度が高い楽器です。マンツーマンのレッスンを通じ、楽器の特性をひもときながら、受講者は演奏に挑戦しました。

〈指 導〉
吉井瑞穂(オーボエ奏者/東京藝術大学音楽学部准教授)
宮村和宏(オーボエ奏者/東京藝術大学音楽学部非常勤講師)

美術部門受賞者によるクロストーク
轟木麻左臣 × 時田早苗 × 齋藤弥主子
岡ともみ × 太田琢人 × higoAkari.

受賞作品を作者とともに巡りながら、その制作プロセスやコンセプトについて、クロストークが行われました。
*齋藤氏は海外留学中のため本学教員による解説。

司会:宮本武典(キュレーター/東京藝術大学美術学部准教授)

 

 

受賞作品


太田琢人 [デザイン] 《Wonder object》

 


岡ともみ [先端芸術表現]インスタレーション作品 《サカサゴト》 アーカイブ

 


齋藤弥主子 [油画] 《Array》

 

時田早苗 [工芸] 《舞々》

 

轟木麻左臣 [彫刻] 《リレーで転んでビリだったとき 僕は笑ってた》

 

higoAkari.  [アニメーション] 《必要な存在になりたかったな。》

菊川穂乃佳(ヴァイオリン)


萩原ももこ(オーボエ)


小玉友里花(声楽)

松岡多恵(声楽)

小嶋早恵(ピアノ)

本山愛(邦楽囃子)

丸の内を含む〈大丸有(大手町・丸の内・有楽町)〉エリアでは、彫刻が並ぶ〈丸の内ストリートギャラリー〉だけでなく、アーティストの滞在スタジオや現代美術ギャラリーなど、最先端のアートのトレンドに触れられるスポットが続々生まれています。そんな大丸有エリアで活動する東京藝大の学生チームが、丸ビルを起点にエリア内のアートサイトを案内。参加者たちはアーティストたちが表現する大丸有の“いま”を体感しました。

アーティストとの交流から街にイノベーションをおこす〈有楽町アートアーバニズム(通称YAU)〉と連携し、有楽町ビルを拠点に5日間の連続ワークショップを開講しました。
平日夜にゲストアーティストと大丸有を歩き、アートの視点から都市開発のあり方を見つめ、最終日の10/22はその路上観察で得た気付きをもとに、大丸有を舞台とするアートプロジェクトの企画提案に挑戦しました。

〈ゲスト〉
木原共(メディアアーティスト)
村田あやこ(路上園芸鑑賞家)
菊地良太(アーティスト/フリークライマー)+松本夏生(アーティスト/スケーター)
石神夏希(劇作家)

〈ファシリテーター〉
宮本武典(キュレーター/東京藝術大学准教授)、渡辺龍彦(編集者)

写真: 廣田達也