日時 | 2025年10月25日(土)15:00開演(14:15開場) |
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会場 | 東京藝術大学奏楽堂(大学構内) |
入場料 |
◆チケット:8月6日(水)販売開始 全席自由 ※就学前のお子様の同伴・入場はできませんので、ご了承ください。 |
チケット取扱い
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ヴォートル・チケットセンター チケットぴあ《Pコード:305-401 》 東京文化会館チケットサービス 東京芸術大学生活協同組合(店頭販売のみ) ※車椅子をご利用のお客様は、ヴォートル・チケットセンター ※チケットご購入の際にかかる手数料など詳細は各店舗へお問い合わせください。 |
東京藝術大学 学内申込フォーム |
【申込フォーム】
【対象】 |
主催 |
東京藝術大学演奏藝術センター |
お問い合せ | 東京藝術大学演奏藝術センター TEL:050-5525-2300 |
【戦後80年特別企画】
戦時下の音楽教育
東京音楽学校でアジア人留学生が学んだもの
東京藝術大学の演奏藝術センターと大学史史料室では長らく、「戦没学生のメッセージ」として、太平洋戦争によって志なかばで命を落とした東京音楽学校の学生の作品を調査・発掘し、実際の音として蘇らせてきた。戦後80年の節目にあたる今年は、そのコンセプトを受け継ぎつつ、新たな展開を試みる。具体的には、戦時下に東京音楽学校に在籍したアジア人留学生のうち、江文也(台湾・中国)、プラシッド・シラパバンレン(タイ)という二人の音楽家の作品に注目する。同時にその師の作品をも対置することで、当時の音楽教育のあり方や、音楽を通じた国際的な交流の諸相を明らかにするとともに、近代日本音楽の歴史、特に戦時下における「アジアへのまなざし」を再検討する。
█ 曲目(順不同)
江文也(1910-1983)
《香妃伝》
プラシッド・シラパバンレン(1912-1999)
《シャムの組曲》
高井優希(指揮)
對馬佳祐(コンサートマスター)
東京藝術大学「戦後80年」特別オーケストラ
江文也(1910-1983)
《台湾舞曲》
橋本國彦(1904-1949)
《をどり》
田中翔平(ピアノ)
山田耕筰(1886-1965)
《香妃》
大平倍大(テノール)松岡多恵(ソプラノ)
朝倉麻里亜(アルト)丸山滋(ピアノ)
クラウス・プリングスハイム(1883-1972)
《タイのメロディ》
野口千代光(ヴァイオリン)
日下知奈(ピアノ)
█ 出演者
高井優希(指揮)
對馬佳祐(コンサートマスター)
大平倍大(テノール)
松岡多恵(ソプラノ)
朝倉麻里亜(アルト)
野口千代光(ヴァイオリン)
田中翔平、丸山滋、日下知奈(ピアノ)
東京藝術大学「戦後80年」特別オーケストラ
█ 作曲者プロフィール
橋本國彦(はしもとくにひこ)
(1904-1949)
東京生まれ。1923(大正12)年、東京音楽学校(現・東京藝術大学音楽学部)に入学。本科器楽部でヴァイオリンを専攻し、研究科で作曲や指揮を学んだ。1934(昭和9)年に文部省在外研究員として留学し、シェーンベルクやクルシェネクに師事。モダニズムを感じさせる作品の他、ラジオ歌謡など様々な曲をつくるとともに、母校で後進の育成にあたった。門下生には芥川也寸志、團伊玖磨、黛敏郎、矢代秋雄などがいる。
江文也(こうぶんや)
(1910-1983)
本名は江文彬。台湾に生まれ、幼少期に中国・福建省へ移住した。1930 -1936(昭和5 -11)年に東京音楽学校選科にて声楽や作曲を学ぶ。学内で橋本國彦に、学外では山田耕筰に師事。1938年から北京師範学院(現・北京師範大学)の教授となり、活動の拠点を中国に移した。1947年、中央音楽学院教授に就任。戦後は「漢奸」と見なされ、文化大革命にも翻弄されたが、1978年に名誉回復。近年、再評価の機運が高まっている。
山田耕筰(やまだこうさく)
(1886-1965)
東京生まれ。義兄のエドワード・ガントレットから西洋音楽の手ほどきを受ける。19 04(明治37)年、東京音楽学校入学。本科で声楽を専攻し、研究科で作曲を学んだ。1910(明治43)年からベルリンに留学し、帰国後は日本最初の交響楽団である東京フィルハーモニー会管弦楽部を創設。代表曲に《赤とんぼ》《からたちの花》などがある。
Klaus PRINGSHEIM(クラウス・プリングスハイム)
(1883-1972)
ドイツのフェルダフィング生まれ。ミュンヘン大学でトゥイレやシュターフェンハーゲンに師事し、1906年にはマーラーが芸術監督をつとめるウィーン歌劇場の副指揮者となった。1931-1937(昭和6 -12)年に東京音楽学校の教壇に立ち、学生に多大な影響を与えた。東京音楽学校では作曲を教えた他、指揮者としてマーラー、ワーグナー、ブルックナーなどの作品の日本初演に携わった。
Prasidh SILAPABANLENG(プラシッド・シラパバンレン)
(1912-1999)
西洋音楽を学ぶために外国へ留学した初めてのタイ人。1935 -1937(昭和10 -12)年に東京音楽学校選科で作曲とピアノを学んだ。同校でクラウス・プリングスハイムに師事。帰国後は、「パカワリー舞踊音楽学校」を創設して伝統的なタイ音楽の教育活動を行うと共に、作曲活動も継続した。1998年、タイの著名な芸術家に授与される「国家芸術家」の栄誉をうけた。
※スケジュール・曲目・出演者等は都合により変更となる場合がありますので、ご了承ください。
東京藝術大学奏楽堂 [大学構内]
〒110- 8714 東京都台東区上野公園12- 8
交通のご案内
■JR 上野駅( 公園口)・鶯谷駅( 南口)
東京メトロ千代田線根津駅 より 徒歩10 分
■京成線京成上野駅
東京メトロ日比谷線・銀座線上野駅 より 徒歩15 分
※駐車場はございませんので、お車でのご来場はご遠慮ください。