日時 | 2017年6月2日(金) 19:00開演(18:15開場) 18:30~プレトーク 大石 泰 ( 東京藝術大学演奏藝術センター教授) 小鍛冶 邦隆( 東京藝術大学音楽学部作曲科教授) |
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会場 | 東京藝術大学奏楽堂(大学構内) |
入場料 | 3,000円(全席自由) *就学前のお子様の同伴・入場はできませんので、ご了承ください。 |
主催 | 東京藝術大学演奏藝術センター 東京藝術大学音楽学部 |
後援 | 日本現代音楽協会 一般社団法人日本作曲家協議会 |
チケット取り扱い |
東京芸術大学生活協同組合 TEL:03-3828-5669(店頭販売のみ) ヴォートル・チケットセンター TEL:03-5355-1280 イープラス(e+) |
お問い合せ | 東京藝術大学演奏藝術センター TEL:050-5525-2300 |
東京藝術大学130 周年記念(公式プログラム)
文部科学省国立大学機能強化事業「国際共同プロジェクト」
藝大21 創造の杜2017
藝大現代音楽の夕べ
今回9回目となる「藝大 現代音楽の夕べ」は、大学院音楽研究科修士課程作曲専攻から生み出された学生作品、久保哲朗と渡部真理子の二作と、教員作品として私自身の作品、計3 曲のオーケストラ作品が初演されます。また没後20 年を記念して、藝大作曲科でも指導されていた、黛敏郎氏の《曼荼羅交響曲》を演奏いたします。
渡部作品における伝統的で表現的な手法に対して、久保作品ではポップでデコラティヴなコンセプトが対照的である様に、今日の現代音楽シーンは、多様性に満ちたオーケストラ音楽を生み出す場でもあります。
伝統的であれ今日的であれ、それらの作品を生み出すのは、「創作術(ポイエシス)」としてのヨーロッパ伝来の技法であり、それらの技術の「伝習所」として、明治初期の「音楽取調掛」から「東京音楽学校」に至る歴史性を、今後も藝大作曲科は負っていかざるを得ません。同時に作曲科では、「科研費」他の諸助成に基づく、コンピュータ援用の作曲分野での探求からも、様々な学生作品が創作されつつあります。
「藝大 現代音楽の夕べ」は、現代日本の音楽創造の多様性と可能性を、大学という教育現場から、広く社会・世界に問うものです。
小鍛冶 邦隆(東京藝術大学音楽学部作曲科教授)
█ 曲目
久保 哲朗 Tetsuo KUBO :
《 Pipo-t-Chu ~ Passage, Figure, Fanfare ~ 》
for violin, bass clarinet, tuba, piano and orchestra ( 2016-17 /世界初演)
ヴァイオリン:山本 佳輝 Violin : Yoshiki YAMAMOTO
バス・クラリネット:佐藤 芳恵 Bass clarinet : Yoshie SATO
テューバ:池田 侑太 Tuba : Yuta IKEDA
ピアノ:奥村 志緒美 Piano : Shiomi OKUMURA
渡部 真理子 Mariko WATANABE :
《 あるいは赤と青で … 》管弦楽のための (2016/世界初演 )
Ou bien Rouge et Bleu pour orchestre
小鍛冶 邦隆 Kunitaka KOKAJI :
《Trace》for orchestra(2017 /世界初演)
黛 敏 郎 Toshiro MAYUZUMI :
《曼荼羅交響曲》(1960)
Mandala Symphony
指 揮 : ジョルト・ナジ(東京藝術大学音楽学部卓越教授) Conductor: Zsolt NAGY
管弦楽 : 藝大フィルハーモニア管弦楽団 The Geidai Philharmonia Orchestra, Tokyo
█ 作曲者プロフィール
久保 哲朗 Tetsuo KUBO
1992年東京都生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学音楽学部作曲科を経て同大学院音楽研究科修士課程作曲専攻に在学中。2010年、国立音楽大学附属高等学校 第6 回 招待演奏会 (一橋大学兼松講堂) で作品が演奏される。2014 年、奏楽堂にてD. ボストック指揮、藝大フィルハーモニアにより《Par-en-thèse pour orchestre en six groupes》が初演される。同年、大学内に於いて安宅賞受賞。2015、2016 年、戸部眞紀財団奨学生。2016 年、第85回日本音楽コンクール作曲部門にて第2位と岩谷賞(聴衆賞)を受賞。これまでに作曲を室谷章、吉本隆行、西岡龍彦、川井學、小鍛冶邦隆の各氏に師事。
渡部 真理子 Mariko WATANABE
宮城県仙台市出身。仙台白百合学園高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。2017 年3 月、同大学院音楽研究科修士課程作曲専攻修了。在学中、旧東京音楽学校奏楽堂主催木曜コンサートにおいて室内楽作品を初演。奏楽堂モーニング・コンサートではオーケストラ作品が広上淳一指揮、藝大フィルハーモニアにより初演される。学内にて長谷川良夫賞、卒業時にアカンサス音楽賞受賞。これまでに作曲を喜久邦博、八島秀、小島佳男、北村昭、山本純ノ介、安良岡章夫の各氏に、ピアノを澁谷由起、安田里沙、手塚真人の各氏に師事。
小鍛冶 邦隆 Kunitaka KOKAJI
東京藝術大学音楽学部作曲科で学ぶ。在学中より指揮者・山田一雄のアシスタントをつとめ、同大学院音楽研究科修士課程作曲専攻を経て、パリ国立高等音楽舞踊院作曲科、ピアノ伴奏科でO. メシアン、ピュイグ=ロジェ他に、およびウィーン国立音楽大学指揮科でスウィトナーに学ぶ。パリとウィーンでコレペティトア(オペラ・コーチ)、オペラ指揮を学ぶとともにシエナ、ローマでフランコ・フェラーラに師事、またマルケヴィッチ、ローザンタル等に指導を受ける。東京都交響楽団を自作を含むプログラムで指揮デビュー以後、新日フィル、日フィル、東響、東フィル等を指揮。作曲家として、クセナキス作曲コンクール(パリ)第1位、入野賞、文化庁舞台芸術創作奨励賞、別宮作曲新人賞、国際現代音楽協会(ISCM)「世界音楽の日々」他に入選。CD に《ドゥブル‐レゾナンス》、銀色夏生の詩による《マドリガルI~VI》(以上ALM records)他、著書に『作曲の技法 バッハからウェーベルンまで』、ベルリオーズ・R. シュトラウス『管弦楽法』監修(以上音楽之友社)、『作曲の思想 音楽・知のメモリア』、訳書にケルビーニ『対位法とフーガ講座』(以上アルテスパブリッシング)等がある。東京藝術大学音楽学部作曲科教授、慶應義塾大学院講師。
黛 敏郎 Toshiro MAYUZUMI
1929 年神奈川県横浜市生まれ。1949 年東京音楽学校(現東京藝術大学)作曲科卒業。橋本國彦、池内友次郎、伊福部昭らに作曲を師事する一方、在学中はジャズピアニストとしても活動した。1951 年同研究科修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽舞踊院に入学するものの、伝統的な技法を重んじる教育方針への反発から1年で退学。帰国後、電子音楽やミュージック・コンクレート、プリペアード・ピアノのための音楽など、日本のモダニズムの旗手として前衛的な手法を用いた作品を多数発表した。1953 年に芥川也寸志、團伊玖磨と「三人の会」を、1957 年に吉田秀和、諸井誠、柴田南雄らとともに「二十世紀音楽研究所」を創設。1958 年に初演され、声明と梵鐘の響きを取り入れた《涅槃交響曲》(尾高賞受賞作品)は代表作となり、その後は仏教音楽や日本の伝統的遺産に取材した作品を多く作曲した。この時期の主要作品に《曼荼羅交響曲》(1960)、三島由紀夫原作のオペラ《金閣寺》(1976)等がある。また、映画音楽の作曲やテレビ番組「題名のない音楽会」の企画・司会など多方面で活躍する一方、東京藝術大学音楽学部作曲科講師として後進の指導にもあたった。1997 年没。
※スケジュール・曲目・出演者等は都合により変更となる場合がありますので、ご了承ください。
JR 上野駅(公園口)・JR 鶯谷駅(南口)、
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台東区循環バス「東西めぐりん」
【2】上野駅・上野公園から(東京芸術大学経由)【5-1】東京芸術大学 下車[30分間隔]
所在地:〒110-8714東京都台東区上野公園12-8
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