日時 |
2018年10月21日(日)16:00開演(15:00開場) |
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会場 | 東京藝術大学奏楽堂(大学構内) |
入場料 |
2,000円(全席自由) |
主催 | 東京藝術大学演奏藝術センター 東京藝術大学音楽学部 |
チケット取り扱い
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東京芸術大学生活協同組合(店頭販売のみ) ヴォートル・チケットセンター チケットぴあ 東京文化会館チケットサービス イープラス(e+) http://eplus.jp |
お問い合せ | 東京藝術大学演奏藝術センター TEL:050-5525-2300 |
上野の森 オルガンシリーズ2018
クープラン賛
「フランソワ・クープラン生誕350周年記念演奏会」
フランス・バロック期を代表するフランソワ・クープラン(1668-1733) は今年、生誕350年を迎えます。音楽家の家系に生まれ、一族の中で最も偉大な人物として「大クープラン」と呼ばれている彼は、10代で伯父ルイ(1626~1661)、父シャルル(1638~1679)の跡を継いで、パリのサン・ジェルヴェ教会オルガニストの地位に着くや否や才能を発揮し、1693年、25歳の年に、太陽王ルイ14世のもとでヴェルサイユ宮殿の王室礼拝堂オルガニストの地位を得ます。以後、彼は宮廷での職務、王家の人々へのクラヴサン教授のかたわら、宮廷作曲家として、優美で豊かな装飾法に富んだいわゆる「ギャラント様式」の楽曲を多数残していきます。
「クープラン賛」と題された今回の演奏会は、彼の作品の大半を占めるクラヴサン曲で始まります。伝統的で先進的な運指法や演奏法に触れた彼の著作『クラヴサン奏法』(1716刊)から〈プレリュード第1番〉~〈プレリュード第5番〉の5作品、そして《クラヴサン曲集第5オルドル》(1713刊)からの2作品です。次に宗教音楽から、ソプラノと通奏低音の演奏で、この時代のフランス宗教声楽曲の「最高傑作」とされている《ルソン・ド・テネブル》(1715刊)。テキストである旧約聖書の『哀歌』は、陥落した祖国の惨状を嘆く劇的な内容を持つものの、音楽には当時愛好された宮廷歌曲「エール・ド・クール」の装飾技法が用いられ、流麗で技巧的な作品に仕上げられています。そして器楽合奏曲から《王宮のコンセール》〈第2番〉(1722刊)。フラウト・トラヴェルソとクラヴサンの演奏です。最後は若い時期に出版されたオルガンのための2つのミサ曲から、《教区のためのミサ》(1690刊)を取り上げます。
大クープランの俗と聖の傑作、どうぞお聴き逃しなく、ご来場ください!
東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻教授・主任 廣江 理枝
█ 曲目 *曲順が変更になりました(10/12更新)
フランソワ・クープラン(1668-1733)
《王宮のコンセール》より〈第2 番〉
〈Second concert〉 《 Concert royaux》
フラウト・トラヴェルソ:前田 りり子 クラヴサン:大塚 直哉
Flûte traversière : Liliko Maeda Clavecin : Naoya Otsuka
《ルソン・ド・テネブル》より〈第2ルソン〉
〈Seconde leçon〉 《Trois Leçons de ténèbres》
ソプラノ:野々下 由香里 ポジティフ・オルガン:大塚 直哉
Soprano : Yukari Nonoshita Orgue positif : Naoya Otsuka
《クラヴサン奏法》より〈プレリュード第1 番〉 ~〈 プレリュード第5番〉
De〈 premier prélude〉 à〈 cinquième prélude〉 《 L’Art de toucher le Clavecin》
《クラヴサン曲集 第5オルドル》より 〈ラ・ロジヴィエール〉〈クーラント〉
〈La Logivière〉et〈 Courante〉 《 Cinquième ordre de Pièces de clavecin》
クラヴサン:大塚 直哉
Clavecin : Naoya Otsuka
《教区のためのミサ曲》より
De《 Messe à l’usage ordinaire des paroisses pour les fêtes solennelles》
オルガン:廣江 理枝
Orgue : Rie Hiroe
█ 出演
オルガン 廣江 理枝 Organ Rie HIROE
桐朋学園大学器楽科ピアノ専攻卒業。東京藝術大学大学院オルガン専攻修了。DAAD(ドイツ学術交流会)奨学金を得てハノーファーならびにシュトゥットガルト国立音楽演劇大学に学び、ドイツ国家演奏家資格取得。オーデンセ、武蔵野市国際オルガン・コンクール最高位、シャルトル大聖堂国際オルガン・コンクール第1位及び聴衆賞受賞。世界各国を巡る演奏ツアーののち帰国。近年では多くの国際コンクールに審査員として招かれている。東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻教授・主任。(一社)日本オルガニスト協会理事、日本オルガン研究会会員、東京ドイツ語福音教会オルガニスト。
ソプラノ 野々下 由香里 Soprano Yukari NONOSHITA
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院修了。1985年関西フランス音楽コンクール第1位、1986年日仏声楽コンクール第1位。パリのエコール・ノルマル在学中、ナント、トゥールーズなどの国際コンクールに入賞。1989年レンヌ歌劇場に《フィガロの結婚》ケルビーノ役でオペラ・デビューし、レンヌとアンジェの歌劇場で活躍。帰国後はバッハ・コレギウム・ジャパンのソリストとして内外の公演・録音に参加。バロック・オペラでも活躍。東京藝術大学音楽学部器楽科古楽専攻教授・主任。お茶の水女子大学非常勤講師。
クラブサン 大塚 直哉 Clavecin Naoya OTSUKA
東京藝術大学音楽学部楽理科を経て同大学院チェンバロ専攻を修了。またアムステルダム音楽院にてチェンバロとオルガンを学ぶ。アンサンブル・コルティエ、バッハ・コレギウム・ジャパンなどの通奏低音奏者、チェンバロ・オルガン・クラヴィコードのソリストとして活躍。「トッカーレ[触れる]」(ALM RECORDS)ほか録音多数。東京藝術大学音楽学部器楽科古楽専攻教授。国立音楽大学非常勤講師。宮崎県立芸術劇場 ・彩の国さいたま芸術劇場ほかのオルガン事業アドヴァイザー。
フラウト・トラヴェルソ 前田 りり子 Flûte traversière Liliko Maeda
モダン・フルートを小出信也氏に師事し、全日本学生音楽コンクール西日本大会フルート部門高校生の部第1位。桐朋学園大学音楽学部古楽科を経てデン・ハーグ王立音楽院大学院修了。1996年山梨古楽コンクール第1位。1999年ブルージュ国際古楽コンクール第2位入賞(フルートで最高位)。バッハ・コレギウム・ジャパンほかのメンバー。著書『フルートの肖像』(東京書籍)。東京藝術大学・沖縄県立芸術大学非常勤講師。公式HP「りり子の部屋」。
※スケジュール・曲目・出演者等は都合により変更となる場合がありますので、ご了承ください。
■JR 上野駅(公園口)・鶯谷駅(南口)、東京メトロ千代田線 根津駅より徒歩10分
■京成線 京成上野駅、東京メトロ日比谷線・銀座線 上野駅より徒歩15分
■台東区循環バス「東西めぐりん谷中行き」
【2】上野駅入谷口 ⇒【5-1】東京芸術大学下車[30分間隔]
駐車場はございませんので、お車でのご来場はご遠慮ください
所在地:〒110-8714東京都台東区上野公園12-8