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カンヌ国際映画祭正式出品記念 映像研究科佐藤雅彦研究室「c-project」作品の上映会を開催

2018年10月22日 | イベント, プレスリリース, 全て, 大学全般

 本学大学院映像研究科メディア映像専攻 佐藤雅彦教授と修了生による映画制作プロジェクト「c-project」の制作した短編映画「どちらを(英語名「Duality」)」が、第71回カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に正式出品されました。今年の応募総数は、3943本で、正式出品(ノミネート)は8本、約500倍の狭き門を通過した快挙です。

 このことを記念して、2018年10月12日(金)、奏楽堂にて短編映画「どちらを」を含むc-project 3作品の上映会を開催いたしました。


開会の挨拶をする澤和樹学長

 上映後はc-projectから佐藤教授と2名の修了生(豊田真之さん・平瀬謙太朗さん)が登壇し、映像研究科 桂英史教授を聞き手にアフタートークも行われました。予定していた席はほぼ満席になるほど多くの来場者にお越し頂き、盛会のうちに上映会は幕を閉じました。

左から、佐藤教授、修了生の平瀬さん、豊田さん、桂教授。

 c-projectは「手法がテーマを担う」というコンセプトのもと、新しい映画表現の開拓を目指し活動しており、2014年に初作品「八芳園」をカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門へ送り込む快挙を成し遂げ、その後も精力的に活動してまいりました。今回、短編映画「どちらを」のノミネートによってカンヌ国際映画祭へは2度目の正式出品(ノミネート)となりました。

制作者プロフィール

◇関友太郎(せきゆうたろう)
 1987年神奈川県生まれ。2008年より映像制作の活動を開始。2012年、短編映画「私たちは洗車を|旅行がしたい」がイメージフォーラムフェスティバル優秀賞を受賞。同年、映像を担当したWebサイト「MEDIA PRACTICE 2011-2012」がメディア芸術祭審査員推薦作品に選出。2014年 短編映画「八芳園」カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門正式出品、2018年 短編映画「どちらを」カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門正式出品。

◇豊田真之(とよたまさゆき)
 1986年神奈川県生まれ。2011年、音楽監督を担当した短編映画「ふたつのウーテル」が第64回カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に日本作品としては45年振りに正式出品される。2013年よりNHK Eテレ「考えるカラス~科学の考え方~」で音楽監督・歌唱を担当。2014年 短編映画「八芳園」カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門正式出品、2017年 準朝日広告賞「はとバス 朝日新聞一周ツアー」、2018年 短編映画「どちらを」カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門正式出品。

◇平瀬謙太朗(ひらせけんたろう)
 1986年サンフランシスコ生まれ。2010年慶応義塾大学SFC卒業。2012年「MEDIA PRACTICE 2011-2012」がメディア芸術祭審査員推薦作品に選出。21_12 DESIGN SIGHT企画展「コメ展」出品。2014年 短編映画「八芳園」カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門正式出品、2017年 準朝日広告賞「はとバス 朝日新聞一周ツアー」、2017年 グッドデザイン賞「想像メジャー」、2018年 短編映画「どちらを」カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門正式出品。

◇佐藤雅彦(さとうまさひこ)
 1954年静岡県生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科教授。専門は、教育方法と表現方法。「どうしたら、それが伝わるか」をテーマに、映像、アニメーション、グラフィックデザインにおける新しい表現手法を開発。脳科学の知見を基とした表現の研究など、分野を超えた活動を行っている。
 企画する教育番組に、「ピタゴラスイッチ」、「2355/0655」、「考えるカラス」、主な著作に「佐藤雅彦全仕事」(マドラ出版)、「経済ってそういうことだったのか会議」(共著 日本経済新聞社)、「考えの整頓」(暮らしの手帖社)、プレステーションソフト「I.Q」ほか。受賞歴:朝日広告賞最高賞、ADCグランプリ、ACCグランプリ、1991年クリエーター・オブ・ザ・イヤー、ニューヨークADC賞金賞、2011年日本数学会賞出版賞、2012年D&AD賞、平成23年芸術選奨、平成25年度紫綬褒章受章。