東京藝術大学大学院映像研究科は2009 年7 月から開催している公開講座「コンテンポラリーアニメーション入門~現代短編アニメーションの見取り図~2019」を、今年度も下記の日程にて行います。
今年度は、「ボレス」が広島国際アニメーションフェスティバル2014 でデビュー賞を受賞し「ナイトホーク」でザグレブ国際アニメーション映画祭2016 グランプリなど多数の受賞を果たしているシュペラ・チャーデジュ監督、動物のパペットを使い「現代の寓話」として人間関係をストップモーションアニメーションで描きアヌシークリスタル等を受賞しているニキ・リンドロス・フォン・バール監督、インクで描かれたシンプルなドローイングがメタモルフォーゼされ大胆な描写を生み出しているミシェル・クルノワイエ監督をお招きして公開講座を開催します。
なお、本講座は10年間にわたる功績を讃えられ、
我々の同時代にどのようなアニメーション作家が、どのような意識で作品を制作しているのでしょうか。短編アニメーションは常にアニメーション映像の可能性の最先端を走っています。 しかし、実際に製作者や観客の興味の増幅ほど、短編アニメーションを見て知る機会は増えてはいません。まずその基礎知識を共有して、コンテンポラリーアニメーションの見取り図を描くことがこの公開講座の目標です。東京藝術大学大学院映像研究科では、世界的に「いま」を象徴する作家の作品の鑑賞を中心に、講義を公開で行います。
>> コンテンポラリーアニメーション入門2019チラシ(PDF)
第31回講座
日程 | 2019 年 9 月 1 日 (日) |
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演題 | グロテスクな陶酔 |
講師 | シュペラ・チャーデジュ |
上映作品 |
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上映と講演 | 午後5 時~午後8 時(整理券配布:午後4 時~ 受付:午後4 時30 分~) |
第32回講座
日程 | 2019 年9 月 29 日 (日) |
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演題 | 孤独な動物たち |
講師 | ニキ・リンドロス・フォン・バール |
上映作品 |
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上映と講演 | 午後5 時~午後8 時(整理券配布:午後4 時~ 受付:午後4 時30 分~) |
第33回講座
日程 | 2019 年 10 月20 日(日) |
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演題 | 無意識とメタモルフォーゼ |
講師 | ミシェル・クルノワイエ |
上映作品 |
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上映と講演 | 午後5 時~午後8 時(整理券配布:午後4 時~ 受付:午後4 時30 分~) |
シュペラ・チャーデジュ Špela Čadež(スロベニア)
1977年生まれ。スロベニアでインディペンデント・アニメーション監督として活動。作品に、人形アニメーション「ボレス」(2013年、DOKライプツィヒ・グランプリ、カートゥーン・デゥ:ノミネート)、マルチプレーンでの切り紙アニメーション「ナイトホーク」(2016年、オランダアニメーション映画祭グランプリ、ザグレブ国際アニメーション映画祭グランプリ)などがあり、世界中で100以上の賞を受賞し、サンダンス、クレルモン、アヌシーなどの映画祭で上映された
ニキ・リンドロス・フォン・バール Niki Lindroth von Bahr(スウェーデン)
スウェーデンのストックホルムを拠点に活動するアーティスト兼アニメーション監督。多くの受賞歴のある短編「屋内プール」(2014 年)と「トールとトール」(2010 年)は、ベルリン、サンダンス、アヌシーなどの世界中の映画祭で上映されている。新しいアニメミュージカル、「私の重荷」は、2017 年にカンヌ「監督週間」で初演。その後、アヌシークリスタル(短編グランプリ)、トロント国際映画祭最優秀短編賞など数々の賞を受賞。
映画制作に加え、彫刻と衣装のデザインも手がける。2016年に、ニクラス・ニルソンと共に、デヴィッド・ボウイのミュージックビデオ「ブラックスター」のための衣装をデザインした。
ミシェル・クルノワイエ Michèle Cournoyer(カナダ)
1943 年カナダ、ケベック生まれ。ケベック、イギリス、イタリアでピアノ、美術、グラフィックアート、写真、アニメーション映画を学ぶ。芸術監督、脚本家、そして衣装デザイナーとして、ケベックの画期的な映画、ミレイユ・ダンスロー 「夢見暮らし」(1972 年)や ジル・カール「ある木こりの死」(1973 年)を手がけた。ダダイズムに触発された6 つの実験映画を制作。 1989年、第9 回「求められた映画人」コンクールで優勝し、NFB での「羽の物語」(1992 年)制作につながった。「帽子」(1999 年)を始め、4本のNFB 作品は、27 の国際賞を受賞。メタモルフォーゼに基づく強力で繊細なスタイルは、この期間にわたって磨かれた。2009 年にNFB を離れ、独立。最新作「乾き」(2014 年)は、映画制作会社ユニテ・サントラールとNFB による共同制作。これまでの功労に対し 2017 年、カナダ総督賞とアルベール・テシエ賞を受賞。映画芸術科学アカデミー会員。
企画/進行
山村浩二(東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授)
会場 | 東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎 |
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アクセス | みなとみらい線「馬車道駅」5・7番出口を出てすぐ >> アクセス |
入場料 | 入場無料/事前申込不要(先着90 名) |
主催 | 東京藝術大学大学院映像研究科 横浜市文化観光局 |
協力 | カナダ国立映画制作庁 |
問い合せ | 東京藝術大学 大学院映像研究科 アニメーション専攻 担当:面高、二宮、矢野 E-mail: ca_info@animation.geidai.ac.jp |
※予告なく演題、上映作品、講師を変更する場合がございます。ご了承ください。
満員の場合には立ち見スペースがないため、会場には入れない場合があります。映像中継は行いま
せんのでご了承ください。
最新情報はホームページをご覧ください。
>> http://animation.geidai.ac.jp/ca/