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令和4年度 卒業・修了式(3/27)-アートは生きる力-

2023年04月03日 | イベント, 全て, 大学全般

令和5年3月27日、桜舞い散るなか、東京藝術大学の卒業・修了式が行われました。4年振りの、学部生・大学院生が一堂に会しての卒業・修了式です。

Youtubeでもご視聴いただけます。ぜひご覧ください。

式はパフォーマンスで幕を開けました。チェンバロの優美な調べに誘われて、舞台にダンサーが現れます。日比野学長も登場し、舞台上に散らばったボール紙を拾い上げダンサーに纏わせていきます。大きな紙はスカートに、お揃いの腕輪と首飾りもあります。タンバリンを叩きながら、くるくると舞うダンサー。夢中になって、ボール紙を拾っては掲げ、拾っては掲げ…。やがて背景一面にボール紙の作品が飾られました。

曲目は「組曲 ヘ長調」ルイ・クープラン作曲。17世紀のフランスの音楽です。チェンバロを演奏した大塚直哉音楽学部教授から、現在では失われてしまった楽器や楽曲、ダンスなどを、資料から紐解き復元する古楽の研究について紹介がありました。

一枚の同じ大きさのボール紙からさまざまな形が生み出された今回の作品について、日比野学長は、「そのときそのときの自分の気分が、切れ目になり折り目になり、ひとつの形になっていく。個性が一個一個違っていく。そのときの出会いで創造が生まれていきます」と解説しました。「即興のようですね。バロック音楽も即興だらけなので近いものがあります」と大塚教授。

そこでダンサーが学位記を乗せた演台とともに登場。忘れてはいけない大事な役目があることを思い出させてくれました。卒業・修了生の総代と各賞の受賞者たちが舞台上に招かれると、学位記および修了証書の授与、卒業・修了買上作品認定書の授与、そして各賞の授与が行われました。

続いて、各学部・研究科長がエールを込めてお祝いの言葉を述べました。日比野学長が掲げたテーマは「アートは生きる力」です。

(左から)光井渉学部長、杉本和寛音楽学部長、桐山孝司大学院映像研究科長、熊倉純子大学院国際芸術創造研究科長、日比野学長

閉式の奏楽は「Si c’est un bien que l’espérance(希望が恵みになるならば)」。歌声の清らかな余韻の中、卒業・修了式は幕を閉じました。

日時:令和5年3月27日(月) 11:00~12:10
場所:奏楽堂

式次第
奏楽
学位記授与
修了証書授与
各賞授与
卒業・修了買上作品認定書授与
サロン・ド・プランタン賞授与
アカンサス音楽賞授与
大学院アカンサス音楽賞授与
ラリュス賞授与
学長式辞
奏楽

令和4年度卒業・修了生
学部450名、大学院修士課程423名、大学院博士後期課程38名、大学別科21名
総勢932名

奏楽
■演奏者
チェンバロ 大塚 直哉 教授
バロック声楽 野々下 由香里 教授
古典舞踏 市瀬 陽子 講師
■開式時
 作曲者 ルイ・クープラン Louis Couperin
 曲 目 組曲 ヘ長調 Suite in F Major
■閉式時
 作曲者 ジョセフ・シャバンソー・ド・ラ・バール Joseph Chabanceau de la Barre
 曲 目 希望が恵みになるならば Si c’est un bien que l’espérance